内容紹介
ちょっと奇妙で愛しい物語の玉手箱
ヴァラエティ豊かな18篇からほんの一部をご紹介――
「大聖堂」
家賃は格安で2万円。そのかわり、一匹だけ扶養義務を負うというのがこのアパートの決まり。動物は三種(猫と兎とぼくの知らない小さな生き物)。そのなかからぼくは三番目を選んだ。四つ足でなめらかな毛、耳が立っていて、目はぱっちりと大きい。背中に一対の小さな羽根をたたんでいる――ぼくは〈つばさ〉と名づけた。
「ぼくの死体をよろしくたのむ」
「恋愛の精算に他人をもちこむのって、ずるくないですか」「そうよ、ずるいの、わたし」--銀座 午後二時 歌舞伎座あたり。知らない男と二人でてのひらに乗るぐらいの小さな男の人を助けた。「恋人を助けてほしい」と小さな人は言う。『猫にさらわれたのだ』と。
「二百十日」
伯母の代わりにやってきたのは「るか」という男の子だった。彼は少し魔法が使えるのだという。時間の流れを変えることができるのだ。
「スミレ」
人間を精神年齢に応じた外見にするための技術は、今世紀後半に発達した。わたしの実年齢は58歳だけれど精神年齢は18歳なので、宿舎の中では18歳の姿で過ごす。
鍵
大聖堂
ずっと雨が降っていたような気がしたけれど
二人でお茶を
銀座午後二時歌舞伎座あたり
なくしたものは
儀式
バタフライ・エフェクト
二百十日
お金は大切
ルル秋桜
憎い二人
ぼくの死体をよろしくたのむ
いいラクダを得る
土曜日には映画を見に
スミレ
無人島から
廊下
読書備忘録
全部好きっ!
鍵
30才・・・お父さんくらいのホームレスに恋してしまって・・・始まりは七生さんの後姿
大聖堂
格安にて借りられる物件の条件は、一匹だけ扶養義務を負うこと。
不思議な動物を選んだ。
四号室の河合さんはちとめんどくさいけれど・・・カーヴァーの大聖堂
二人でお茶を
トーコさん素敵
銀座午後二時歌舞伎座あたり
あ、ダンベル・・・七生さん?七生さんだね。
なくしたものは
二千年もさまよっているたましい。たましい同士にはわかるの。
儀式
天罰のレベル・・・
バタフライ・エフェクト
誰・・・二階堂梨沙と後藤光史
いたいたいたじゃないの・・・
お金は大切
わ、和田さんっ!
だって、あの十二万はさぁ・・・
お金は確かに大切です。
ぼくの死体をよろしくたのむ
黒河内璃莉香は昔、父親が恩を受けた相手。
中学生のころから訪問しているんだけれど・・・古びた紙片に書いてあったのね。
土曜日には映画を見に
わ、そうめん・・・一年中そうめんかぁー
我が家に送られてくるそうめんを思った。
廊下
これが最後のお話かと思ったら・・・もっと読みたいよね。