作品紹介・あらすじ
放っておいて欲しい。それが僕が他人に求める唯一のこと――ファッション誌編集者の羽野は、花と緑を偏愛する独身男性。帰国子女だが、そのことをことさらに言われるのを嫌い、隠している。女性にはもてはやされるが、深い関係を築くことはない。羽野と、彼をとりまく女性たちとの関係性を描きながら、著者がテーマとしてきた「異質」であることに正面から取り組んだ意欲作。匂い立つ植物の描写、そして、それぞれに異なる顔を見せる女性たち。美しく強き生物に囲まれた主人公は、どのような人生を選び取るのか――。
読書備忘録
人と距離を置く。
そりゃ楽でいいわ!人とかかわるからややこしいことになるのだから。
ちゃんとお仕事しているし、そこそこ輪にも入っているし、好きなものが植物ってだけで変ですか?くくりが帰国子女って今時珍しくないし、その場所だって役割ごとに人を雇うようになっているんだし・・・
落ち着く場所があって幸せなんじゃないかと思いますけれど・・・緑やきれいなお花に囲まれて・・・
言われちゃいましたね。植物に囲まれて眠っているお姫様って・・・
私もあの美術館好きです。
ルネ・ラリックの素敵な旧朝香宮邸庭園美術館
★★★☆☆