作品紹介・あらすじ
優しかった兄が、三人もの自殺志願者を殺めた――。世間から極悪人と糾弾される村瀬真也。連続凶悪事件を犯した兄が語り始める不可解な動機を解き明かそうと、妹の薫子は奔走するが、一線を越えてしまった真也の「知らなかった一面」に衝撃を受ける。自殺志願者を次々殺めた男の告白から見えてきた真実とは――。行きすぎた正義と、無関心な親切は、どちらが正しいのだろうか。誰もが目を逸らしたくなる問題に、著者自身も懸命に向き合い書き下ろした長編小説。
読書備忘録
いったいこの子はなんでそんなことをしてしまったのか・・・が、最後にわかります。と言っていいのかとも思うけれど、サイコパスの怖さがわかります。
まさかのまさか・・・その人は言いました。
善良なサイコパスと邪悪な健常者がいることを・・・
死にたい人を止めたところで、責任ってとれるか?とも思うし、だいたいの人は止めると思うけれど、その先のことはね、ずっと見守ることってできるのだろうか?
本当の思いやり・・・って、なんだろうね。
人間の尊厳って・・・
難しいー!
オランダの事も書かれていましたね。