作品紹介・あらすじ
スクリーンは奇跡を映す。観客の人生にも。
銀座のミニシアターで、二年前に亡くなった末永静男監督の追悼上映が行われている。二十一年前に公開された『夜、街の隙間』、上映は一週間だけ。最終日前日、午後四時五十分の回。観客は六人だった。
この映画館で働いていた三輪善乃は、公開当時にチケット売場の窓口にいた。山下春子にとっては、大学の同級生と成り行きで観に行った作品だ。自主映画を撮っていた安尾昇治は、末永のデビュー作でその才能を目の当たりにし、道を諦めた過去がある。沢田英和は、この作品に元恋人との苦い思い出があった。誕生日デートのはずだった川越小夏は、一人でスクリーンを眺めている。映画監督を目指す本木洋央は、生物学上の父親が撮った作品を観に来ていた……。
観客たちの人生と、『夜、街の隙間』のストーリーを行き来しながら、出会いとすれ違い、別れを繰り返す日々の中にある奇跡を鮮やかに描く。
『ひと』の著者が銀座という街とミニシアター、そして映画への愛をも描き切った渾身の人生讃歌。
読書備忘録
ミニシアターに「夜、街の隙間」を観に来た六人それぞれの人生がね・・・当たり前だけれど、いろんなことがあったんだぁー・・・
映画のストーリーから離れたと思うと映画館におります。が、夜のいい感じだった。
あら、スマホが縁で息子たちが会ってしまいましたね。跡継ぎは・・・
昔、新宿西口の大きな公園で覗き見みましたわ、何か探し物かしらと思ったけれど、覗だよ!に、え!?日比谷公園でも・・・今はあまり聞かない覗き!そんなもん見て面白いのか?と思ったもんでした。
和光の裏の映画館・・・シネスイッチ?と思って読んでいたら最後に、シネスイッチ銀座のみなさまにってお礼が書かれていた。
この映画館好きでたまに行っていた。「ツユクサ」が上映されるとわかり、久しぶりに行ってみたいなーっと思っていたところだった。行きたいけれどどうでしょうね?
夜は行ったことないから、映画を観て夜の街を歩くなんてOL時代に戻ったみたいになるんだろうね?きっと・・・懐かしいわぁーって思うと思う。
しっとりよかった。