作品紹介・あらすじ
『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く「高齢者小説」第4弾!
定年、終活、人生のあとしまつ……。
自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。
「最近の若い人は……」というぼやきが今や「これだから『老害』は」となってしまった時代。
内館節でさらなる深部に切り込む!
読書備忘録
こりゃ老害だわー・・・ぼっちランチをしていたサキさんは国立大学の教育学部を首席で卒業し校長にまでなった人。名刺の肩書をみると自己顕示欲があるのだろう。そのサキさんをなんだかんだと言って仲間に入れたあたりからお話は面白くなった。
最近はそうでもないらしいけれど、お年寄りを赤ちゃん扱いしたり赤ちゃん言葉を使ったり、年寄りはみんな演歌が好きとおかしな括りをされたり・・・
いいホームに入ると演歌は流れていないそうで、クラシックが流れているそうです。いいホームと言うのはお高いって事
そんなことはおいといて・・・
仲の良かった吉田さん夫婦の奥さんが亡くなってしまい、良い夫婦だなぁーと思っていたからうるうるしてしまった。自己流俳句に奥さんが絵をかいて、いつも二人一緒だった。
「老人は若い者に遠慮することはねえンだよ」福太郎は思うのです。
★★★☆☆