作品紹介・あらすじ
十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを――高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。村上春樹が長く封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。
読書備忘録
650ページ越えを読み終えたら、あとがきが・・・それを読んで、そうでしたか。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の私の備忘録には難解だったと書いてあった。
本作品はそんなことはなく、とても読みやすかった。不思議なお話!
もっとも第一部では、なんどか読み返す部分もありながらも、わくわく読んで、第二部に入ったらどんどん読まされ第三部では、わーやっぱり!どちらが影でどちらが本体か・・・一息でロウソクの炎を吹き消しましたね。
それにしてもイエロー・サブマリンの少年の親兄弟のことを思うと・・・
★★★★★