本・久坂部羊 「介護士K」

2019-05-26 06:13:54 | 図書館本 読書備忘録 
介護士K

 内容紹介
現役医師作家が、高齢者医療の実態に迫り人間の欲望にメスを入れる問題作!
介護施設「アミカル蒲田」で入居者の転落死亡事故が発生した。高齢者虐待の疑いを持ち、調査を始めたジャーナリストの美和は、介護の実態に問題の根の深さを感じていた。やがて取材をした介護士・小柳恭平の関与を疑った美和は、再び施設を訪れる。恭平は「長生きで苦しんでいる人は早く死なせてあげた方がいい」という過激な思想を持っていた。そんななか、第二、第三の死亡事故が。家族の問題を抱え、虚言癖のある小柳による他殺ではないのか--疑念が膨らむ一方の美和だが、事態は意外な方向に展開してゆく。高齢者医療の実態に迫り、人間の黒い欲望にメスを入れる問題作!

               

 読書備忘録 

介護の世界には少しいたから、死にたい!はよく聞いていたこと・・・

だからと言って、どうしようもないこと!どうにもできないこと!仮にどうにかしたら犯罪者になってしまう。
自分でどうにかできるうちに、どうにかしない限り、どうにもできなくなってしまって、その言葉が出てくる。
お気持ちはとてもよくわかる。

口を開けばその言葉・・・
毎日聞いていたら何とかしてあげたくなる気持ちもわかる。

死にたいと言いえなくなってからは、本人はわからない。それからが長いとしても・・・

須知の「医療の発達による不自然な長生きは、地球の秩序に反する 命に執着するのは人間のエゴである」

地球の秩序に反する か 人間のエゴかは置いといて、医療の発達による不自然な長生きに関しては、そうだなーとは思う。

介護施設でおこちゃま相手にお話するようなことは、長い事生きてきた方の尊厳はどうなんだろう。

「幼稚園児のように扱われることに忸怩たる思いが渦巻いているに違いない」

そのように扱う事しかできない老人はともかく、そうではない方たちだってたくさんいるはす。
 
家族に疎まれながら生きなくてはならない。
やだわー・・・

待遇改善なんて言っていたって・・・
 
現場にいる人、実際に家族にいる人以外は、所詮他人事、対岸の火事・・・!

最後の最後に・・・えっ!
 
私も以前から、がん!でもいいかな?二人に一人でしょ? と思うようになっていた。
だって・・・なっがーいかどうかはわからないけれど、おしまいにしたければ自分でできるのだから。

どの道みんな死ぬんだもの。
だらだら生かされるより、もう十分です。身辺整理してお別れして・・・おしまいにしたいです。

女だけがだらだら長生きする家系なのね私・・・ゾッとするわ!
 
施設を選ぶとき、演歌がかかっていないところを! と思っていても、何かの時間に、演歌・・・ 演歌大嫌いな人たくさんいるけれどね。いっそのこと無音の方がマシだわ。と言いつつ、伊豆にある高級施設では、演歌はかからないそう。そこ良いんじゃない?と言われたって、そこに入るために働いているわけじゃないからね。たまたま持っている人が入れるクラシックが流れている施設。プロが演奏に来てくれる施設・・・やっぱ死ぬまでお金?
 
★★★★☆

 

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