本・小川洋子 「偶然の祝福」

2011-12-29 06:45:22 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

        偶然の祝福 (角川文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
お手伝いのキリコさんは私のなくしものを取り戻す名人だった。それも息を荒らげず、恩着せがましくもなくすっと―。伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。前ぶれもなく理由もなくきっぱりと―。リコーダー、万年筆、弟、伯母、そして恋人―失ったものへの愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。息子と犬のアポロと暮らす私の孤独な日々に。美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説。

 取っ掛かりは 「博士の愛した数式」 だったけれど、その作風はそれ以後たぶん読んでいない。

ひんやりとした静かな語り口の不思議な世界を知っちゃったから・・・好き

エーデルワイス・・作品をいつでも取り出して読めるようにとポケットをたくさんつけた洋服を着ている ”弟”

時計工場・・・フルーツをたくさん詰め込んだ竹の籠を背負ったおじいさん。勝手に石垣島を連想した。

このふたつの作品が特によかった。ちょっと不気味だけど美しい。



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