今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

ウグイスハツ? 何それ。分からなくなって山で検証    2019.09.23.

2019-09-27 08:10:37 | きのこ など






 最近、花の友達や高校時代のクラス会でFacebookを使うことが多くなって、自然ときのこ関係のグループも覗くようになっている。
その中でちょっと気になった記事がウグイスハツに関するもの。ウグイスハツって何かな・・・・、最近、きのこについては全く不勉強で分からない。
ウグイスハツ Russula heterophylla (Fr.) Fr. 調べてみると、このheterophylla というのはヒダが分岐することを表現しているらしい。
外見はカワリハツの緑色系に似るとか。別の資料では傘の色合いはバリエーションに富んでいるという記載もある。でも、さっぱり分からない。

 そういえば、いつも歩いている場所にも薄緑色の良く分からないベニタケ科のきのこが出ている。アイタケの緑を薄くしたようで、傘表面のひび割れが、
妙に細かいもの。それ以外にも、細かいひび割れは同じだけど緑色と赤色が混じっていたりするものなど。フタイロベニタケで納得していたのだけれど・・

 気になってきたので、いつも歩くルートを歩いてカワリハツ系?のベニタケ科の傘とヒダを片っ端から写してくることにして、家を出た。
最近、ほとんどきのこの姿が見えなかったので出会えるかは不安だったのだが、何故か目的のベニタケ科のきのこだけには結構、出会えたのだ。

 最初のきのこはひび割れの細かすぎるアイタケ似のいつも出る場所の近くに一つだけ出ていた。ちょっと赤味も入っているが特徴は同じかな。で、裏は?






ヒダは白く密。でも、良く観るとヒダの何ヶ所かは分岐しているようだ。これはウグイスハツなのだろうか?



 その場所から川沿いを数メートル歩いた場所に出ていたものは・・・・





       

ちょっと老菌のようだが、ヒダには何ヶ所か分岐が見られるようだ。


 川沿いの道には他にはきのこの姿はなく、山を登る道に入った。











ヤブレベニタケ
傘径20cm 大きく育ったものだ。つい傘裏を撮ってしまった。ほぼ、分岐はない。実は良く見ると一ヶ所見つかった。
拡大できる人は見てみてくださいね。



 さらに進んで行くと、これまでクサイロハツだろうと思っていたベニタケ科の出る場所に差し掛かった。出ているかな・・・・






クサイロハツ?
ちょっと自信喪失している・・・・




       

これには全くヒダの分岐はない。それからヒダは比較的、疎で僅かにクリーム色。柄も薄く色付いているようだ。


 別の個体。




       

これも同様。傘の縁部分の条線が目立つ。やはり、これはクサイロハツとして良さそうだ。気になるのは標高の高いブナ林で見るクサイロハツは
もっと鮮やかな緑色をしていること。




 さらに例年、水色のAureoboletus sp.の発生する場所をチェックする。今年はいつも発生する時期に猛暑が続き、しかも雨が降らなかったので、
アウレオは出なかったようだ。こんな異常気象が続くと何も出なくなってしまうのではないかと心配になる。

 見つかったのは・・・・









 ちょっと写す角度を変えて・・・・





コウボウフデ




 さらに進むと白っぽいベニタケ科のきのこが幾つもまとまって出ていた。良く見ると、カワリハツのような色合いのものも混じって出ている。









 色のバリエーションは・・・・




       


  
       

実にバラエティーに富んだ色合い。紫色、薄緑色、白、ピンク色・・・・。カワリハツでもここまでは変わらないんじゃない?



 一つ一つ、傘の表と裏を撮る。




       

思いっきりカワリハツっぽい色だけど、ヒダはかなり分岐している。柄は僅かに色付いているようだ。




       

極うすいピンク色と緑色。ヒダはやはり分岐している。









       

傘裏と一部、拡大写真。ひどく分岐している。




       





 その場所から離れて山を下って行く。この数年の暑い夏のせいなのだろうか、山のクヌギやコナラの木の根元辺りから粉を吹いているものが、
多い。ナラ枯れ病が蔓延しているように思える。





          

既に枯れ始めている木も幾つか目につく。来年の春には芽吹かない木も多そうだ。



 この辺りでは木が枯れたところでなめこは出ないし、山の上では乾燥してウスヒラタケやヒラタケも出ないだろう。なにもきのこの出ない山になるのかな。

 山を降りて行く途中・・・・




       

ピンボケ失礼。でもヒダは分岐。



 川まで降りて、車まで歩いて行く。これは何かな?






これはクサイロハツだろう・・・・






やっぱり。ヒダの分岐はなく、疎。柄には僅かに緑色がかっている。





オオワライタケ
毎年、この場所のコナラの根元に出る。






これもクサイロハツ?





当たり!




 最後にいつもカワリハツ?が出ている場所まで車で移動した。樫の木の下を探してみるがなかなか見つからない。
ようやく見つけた老菌。





カワリハツ??



 で、その傘の裏は?






これは分岐していると言えるのだろうか?



 今回の観察では自分のいつも歩いているところにはウグイスハツがかなり沢山出ているような気がした。でもカワリハツとの違いがはっきりしない。
もう少し、状態の良いきのこが出ている時期に観察してみようと思う。薬剤に対する変色性も見なきゃ、とは思う。
 そして、クサイロハツとウグイスハツは見た目がかなりはっきりと違うようである。アイタケに出会えなかったが、アイタケのヒダもどんなか気になるね。



コメント (2)
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