今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

彷徨う 200908.29.

2009-08-30 22:05:37 | Weblog

フシグロセンノウ




 今年は雨が多かったので、8月半ばからモミタケが出ていたという噂は聞いていた。例年なら9月半ば位が発生時期なのだが、去年、あの大発生に遭遇したのは今頃だった。あの時、こんな光景に出会えるのは滅多にないことだとは聞いたが、今年も見に行ってしまった・・・



 多かった雨は、盆休み以降はめっきりと減って、鹿が壷の山でさえカラカラ状態だ。そして、例の発生場所に行ってみたのだが・・・・・





モミタケ幼菌



 一つでも出会えたのなら喜ばなければならないのだろうが・・・、パッとしないなぁ。近くにはモミタケの場腐れたらしき跡が一つ残っていた。本来なら、発生はこれからだろうから、どうなるかは分らない。



 山は極端にきのこは少なく・・・




ホオベニタケ




     
アケボノアワタケ


??という感じだったが、引き抜いてみて柄の根元が黄色だったのでアケボノアワタケとした。



 それ以外には・・・



     
ハナホウキタケの仲間





アカツブフウセンタケ?




 H氏から教えてもらった、今年タマノリイグチが発生した斜面を見てみる。






もう、今年の運は使い尽くしてしまったか・・・、タマだけが幾つか転がっていたのみだった。



 諦めて山を降りる。その道筋に咲いていた・・・




フシグロセンノウ






綺麗なピンクのアジサイの仲間




     
左:ヤブラン
右:ベニバナボロギク



 結構、花の写真を撮ってはいたのだが、空は曇って暗く、おまけにデジ一のメディアを入れ忘れ、ほとんどがピンボケ失礼・・・


 これは、センニンソウじゃなくて・・・





ボタンヅル


葉に鋸歯がある・・・


 その根元の草むらに




     
左:ゲンノショウコ
右:キク科・・・



 その後、鹿が壷を後にして彷徨う。一宮まで北上し、砥峰高原方面に福知渓谷経由で出ようかと思って走ったが、盆前の大雨の氾濫でそこここで道がえぐられ、片側通行の規制があり、そして福知渓谷沿いの道は全面通行止めになっていた。結局、高野峠を越えて波賀に降りた。その途中・・・



     
左:キツネノカミソリ
右:カラマツソウ?





フシグロセンノウ



 雨がぽつぽつと降り、薄くらい中、開花前のアケボノソウの群落を見つけたのだが、巧く写すことが出来なかった。開花の時期に来ることはできるだろうか・・・



 結局、波賀から南下して、今度は坂の辻峠から峰山高原の横を通過して福崎経由で帰宅した。ふと気がつくと途中の田んぼでは稲が穂を重そうに垂れ・・・








 山ではススキが穂を開き風に揺れていた。ちょっと、早くないのか?








秋だな・・・。


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サギソウの咲く湿地へ 2009.08.22(2).

2009-08-26 22:08:51 | Weblog




 Y氏の別荘で昼をご馳走になった後で、目的のサギソウの咲いているだろう湿地を目指した。いつもの場所に車を停め、脇の土手から池とこれから向う山を眺めた。



 久し振りだな・・・。まだ、8月の半ばだというのに、なぜか秋めいた雰囲気を感じるのは何故だろう・・・。



 池の脇の道を通り、歩いて行く。途中、出会った花・・・




ツルリンドウ





     
ツルリンドウ







ガンクビソウ



 やがて道は緩やかに登りとなって、橋を渡りコナラ林を通り、湿原の横に続いた。サギソウは咲いているのだろうか・・・。去年のこの時期、サギソウは満開だった・・・・





サギソウ



天候不順な今年も、同じ時期にサギソウは咲いてくれていた・・・








     





サギソウ



 良く観ると、圧倒的に多いサギソウの花の間に小さな湿地の花達・・・




     



 十分にサギソウを堪能して山を下る。来る時も渡った橋の脇を下り川に出た。








 その周辺に、ママコナが咲いていた。初夏と秋と二度花が咲くが、初夏に咲く場所と秋に咲く場所は違っている・・・。良く分らない花だな・・・。










     
ママコナ



 そして、ノアザミ。この虫は、ウマオイかな・・・




ノアザミ




 きのこはというと・・・



     
・・・





フクロツルタケ





ヒナツチガキ



 その他、ヒナアンズタケ、ニガイグチ属、などを見かけた。


 そのまま、池の脇に戻り・・・辺りを見回す。








 ツリガネニンジンの花が咲いている





 
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やっと辿り着いた週末 2009.08.22.

2009-08-22 22:20:31 | Weblog

秋明菊



 
 昨日の夜は疲れていて、やっとこれで週末だとは思ったが、何をしようなどと考える余裕もなく・・・



 翌朝、庭を見ると秋明菊が咲き始めていた。花期の長い花だが、ちょっと咲き始めは早くないか・・・



     




シソ科



 秋明菊の花を見ながらボーっとしていると、ふと、サギソウのことを思い出した。去年、何度も自生地に通いながらもやっと、開花に出会えたのは今の時期じゃなかったか・・・



 さっそく、用意をして家を出た。途中にある小さなハス田に今年もきれいにハスが咲いていた。








     





ハス




 懇意のT氏の別荘に寄り、一緒に見に行きたいか様子を探るが、サギソウには興味ない様子。



 T氏の庭にはいつも沢山の花が咲いている。今年は雨が多いので、新しいものは植えなかったと言っていたが・・・・









ヒオウギ


あまり見たことがないが、あこがれの花。T氏の庭で咲いているとは・・・



      




     
メドウセイジ





フロックス










オキザリス sp.


 ようやく、T氏の別荘を後にしてサギソウの咲く湿原を目指した。
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1週間後の岡山森林公園 2009.08.14.

2009-08-19 21:28:36 | Weblog

オミナエシ



 1週間前もこの道を通り、このオミナエシを眺めながら公園への道を走った。この花の写真を撮りたいと思ったが先を急ぐあまり、車を停めることはしなかった。



 そして、今日、同じオミナエシの花の前で車を停め、写真を撮っている・・・。民家と民家とのあいだの庭?畑?。オミナエシが沢山植えられている。



 1週間で山はどれだけ変わるだろうか、そんなに変わるわけない?この1週間の間に沢山の雨が降り、この近所の美作や少し離れた佐用、宍粟では川が氾濫し、山が崩れ、多くの方が亡くなった・・・。ここに来るまでにも何箇所かで崩れて剥きだしになった山肌を見ている。



 公園の入り口の駐車場に着いた。先週とは違い、そこそこの数の車が駐車している。大雨の後とはいえ、盆の中日だ。身支度をして、一人歩き始めた。正直なところ、あまり多くを期待していない。身軽にして、ブラブラ歩いてくる積りだ。



 最初のカラマツ林で、出会った・・・これは先週は見なかったきのこだ。珍しいものじゃない。むしろ、先週、なぜ出ていなかったのか・・・




ツルタケ


ありふれたきのこの、何となく新鮮な姿。随分と綺麗じゃないか・・・周囲にばら撒かれているのはリョウブの花びら・・・



 カラマツ園地を出て奥へと進み、先週も通った山へ登る道を右に入った。入り口の看板に貼り付いたまま、きのこの餌食をなったエゾハルゼミの姿はなく、慌てて辺りを見回すと、そのまま地面に落ちて横たわっていた・・・雨?



 崩れ落ちかけていたムラサキヤマドリの姿も最早、跡形もなく・・・・跡形もなく・・・・



 あれっ




ムラサキヤマドリタケ


新しく、また発生していた。傘径4cm程。柄の網目はそのままだが、柄の色がとても薄い。この公園の独特のムラサキヤマドリタケ?、これを見たらムラサキヤマドリタケは一つじゃない・・・と思うのも不思議ではない。個体差ではなくて、毎年、ここのムラサキヤマドリはこんなだ。



 迂闊だった・・・、今日、このムラサキヤマドリに出会えるとは思っていなかった、サンプルを送ろうと思っていたT氏の住所をメモしてくるのを忘れた・・・。



 カラマツ林を奥に進み、さて、どうしよう・・・。流石に先週と同じ道を歩くのはやめ、道を右に折れ、別の道を通って奥ブナの平に向うことにした。



 その途中、最近、どこでも出会う奴等に出会う。




シロハツモドキ


ケシロハツだったかもしれない・・・確認はしなかった。まだ、出たばかりの可愛い奴等で、これから水分が十分であればどんどんと大きくなるだろう・・・。その近くに咲いていた花。久し振りの出会い。





ミヤマママコナ


去年、鹿が壷で出会ってからほぼ、一年経っているな・・・。



 暫らく登った道の左斜面に秋を思わせるきのこ・・・




ムラサキアブラシメジモドキ



 そして、中型のcortinarius幼菌





Cortinarius sp.



 この山でこのアマニタにであったことがない・・・




コトヒラシロテングタケ



そういえば、シロオニタケの類にも出会ったことがない。それがブナ林?



 その近くに薄黄色いしっかりしたきのこが纏まって出ている。初めての出会いでは多分、ない。でも図鑑で出会ったことはないように思う。アンズタケの柄を太くし、傘も肉厚にしたようなイメージ。匂いはアンズタケに似ている。










Cantharellus sp.?
*買うとくさんのアドバイスにより、キツネハツ:Russula earlei Peckに変更.








 奥ブナの平に着いた・・・。先週と同じように恐る恐る、辺りを見回す・・・



 ・・・、ない。先週の大雨に叩かれたのだろう・・・殆んど、きのこの姿を見ることができない。


 周囲を探し回り、ようやく幾つかのヒメベニテングタケを見つけた。









     
ヒメベニテングタケ





ヒメベニテングタケ



 沢山のヒメベニテングタケが発生するのはもう少し、後になりそうだ。それはいつ?



 今回、最も沢山出会ったものはというと・・・、これ。




タケリタケ



多くの幼菌が雨に叩かれ成長を止め、後の高温、高湿度で一気にヒポミケスに占領されたのか・・・流石に写真に撮るのはこれだけにした。


 途中、大ブナの木でトンビマイタケの出る株は完全に枯れているのを確認。もう、トンビは出ないのか・・・



 山を下り、熊押しの滝に沿って降りて行く。







あらためてこの山にはハウチワカエデ、オオイタヤメイゲツなど、大きな葉の楓が多いことに気がつく・・・。



 園地に戻り、木陰の道を歩いて行く。



     
フクロツルタケ



 やはり、秋は近いな・・・








     
ツリフネソウ




     
ゲンノショウコ



 これは?自宅近くの田んぼの畦に咲いているのと同じ?とは思えないほど清楚だけれど・・・




アカバナ?




 公園の入り口付近、多分、僕の好きな花が咲くはず・・・・?



     



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スケジュールが1日遅れたので近場散策(2) 2009.08.13.

2009-08-17 21:40:29 | Weblog

ダイダイガサ



 山に入ると、毎年、見かける白いきのこ。決まって枯木から出ている。











不明



去年、キヌモミウラタケではないかと教えて頂いたが、どうも納得いかない。今年は何度かキヌモミウラタケに出会っているが・・・、それとは違う・・・と思う。


 近くの枯れ枝からは大きく育った・・・



シロホウライタケ



 何か好きだな・・・この色合い








     
ミキイロウスタケ




ミキイロウスタケ



 また、色物。この山はいつも沢山の種類のきのこが出ている・・・今日は随分と少ない方だ。



     
左:アンズタケ
右:クサイロハツ



 最近、よく見る・・・



ボタンイボタケ?


イボタケとかと違いがもう一つ分らない・・・・


 秋が近いのか・・・もう、出ている



     
ケロウジ



 これから沢山出始めるだろうイグチ・・




チャニガイグチ幼菌



 これで、最後。分らないアマニタ



Amanita sp.


早落性のツバ、薄黄色。明確なツボなし。傘の上にはツボの破片が少々、乗っている。分らない。


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スケジュールが1日遅れたので近場散策 2009.08.13.

2009-08-16 17:47:37 | Weblog

ベニナギナタタケ



 今日はまた、福山に行く予定にしていたが、急遽予定が変更になり1日遅らせることになった。自宅でグズグズしていたが午後から近所の散策した。この天気では蚊がさぞひどいだろうと、敬遠していたのだが退屈には勝てない・・・。


 いつもの採集籠に蚊取り線香をぶら下げ、虫除けスプレーを頭から吹きつけ、車を出た。


 薄暗い杉林の斜面にいつも出ている・・・



     
ベニナギナタタケ



 これは、別名クリイロニガイグチ?




フモトニガイグチ



 ヤマドリタケモドキ達の姿は見なくなったが・・・








     
オオコゲチャイグチ


傘の肉が弱く青変、柄の肉はさらに弱く青変。管孔が短く、何といっても匂いが特徴的・・・・、色はまったく別だがニセアシベニイグチの特徴とだぶるかな・・・。濃いチーズ臭?甘いような匂い?




 色ものを先にならべよう。



     
左:ベニウスタケ
右:Russula sp.


今年はアンズタケの仲間が多かった。いまだにベニウスタケが沢山出ている。


 これは、前回、ここに来た時に出始めていたものと同じだろう。老菌も沢山ある・・・




シロヒメアンズタケ(仮)多分・・・


北陸のキノコ図鑑をみると、特徴の一致するものがあったが、詳細は不明。


 傘径4cmほどのアマニタ。外観はヘビキノコモドキの近縁だろうが、良く分からない。明石公園のグループ会でも、典型的なものではないものが幾つかあった・・・。









ヘビキノコモドキ近縁種



 これもすっきりしないが・・・









ニセアシベニイグチ


特有の匂いが薄いのが気になるけど。


 さて、最近、この類が多い。






     
スオウシロオニタケ



 これは?








     
スオウシロオニタケ


ササクレシロオニタケと相変わらず、見分けができない・・・というよりか、見た目ではどちらともいえないような個体もあるんじゃないか・・・。はっきりとした見分け方はないのか・・・匂いは?


つづく
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夏の高原の花々(2) 2009.08.

2009-08-15 18:18:43 | Weblog
今日は白樺湖から車山高原の花・・・




ノコギリソウ





エゾカワラナデシコ










フシグロセンノウ





シシウド





イブキジャコウソウ




     
左:イブキトラノオ
右:ツリガネニンジン





クガイソウ と ツリガネニンジン









ニッコウキスゲ


 車山高原のニッコウキスゲは評判通り見事だったが・・・ちょっと時期的には遅かったな・・・。
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夏の高原の花々(1) 2009.08.

2009-08-14 18:11:33 | Weblog
留守してます。これから2日間は回想編・・・、いつもの事か・・・



八ヶ岳周辺ではとても沢山の花に出会えた。その花たちを紹介。まずは白駒乃池から白樺湖へ向う途中で・・・。




タチフウロ




     





タチフウロ





ハクサンフウロ





ウツボグサ









     
クサノオウ





クサフジ





ゲンノショウコ


 取りあえず、今日はここまで。






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夏の岡山森林公園(2) 2009.08.08.

2009-08-13 17:20:18 | Weblog

ヒメベニテングタケ



 僕にとって、この森林公園の魅力はなんといっても、美しいヒメベニテングタケに出会えること・・・


 でも、今回は密かにこの公園の、少し変わったムラサキヤマドリタケをサンプリングすることも考えていた。時期的には遅いのだが、例の如く今年は特別?だから。しかし、あぁ無情・・・ムラサキヤマドリタケは残骸だけを残して崩れ落ちていた。去年、見た場所に毎年出ることだけは確認できた。


 さて、奥ブナの平は目前だ。この斜面を登りきれば平地が拡がっているはず。苔の上に白いきのこ・・・。白飛びしてしまった・・・



     
左:キヌモミウラタケ
右:カバイロツルタケ



 広場にでた。前方をじっくりと見回す・・・ん・・・





 ん?・・・やっぱり、あった。





     
ヒメベニテングタケ


そっと、根元のブナの枯葉をどかす・・・







やっぱり、綺麗だなぁ・・・


 次々と見つかる。丁度良い時期だ。









ヒメベニテングタケ



 これも、実は期待していたAmanitaだ。




コガネテングタケ


綺麗な幼菌・・・


 勝手ながら、ヒメベニテングタケに戻る。好きなんです・・・











 下から覗きこんでみる・・・





いやぁ 艶っぽいなぁ。


 名残惜しいが、この場所を離れることにした。一時半までに下まで降りなければならない・・・。時々、暗くなり霧が立ち込めてくる・・・。雨にならなければ良いのだが・・・。その分、この時期にしては涼しい、というより寒いくらい?




クサイロハツ




     
左:カワリハツ
右:タケリイタケ


あんまり、綺麗なものばかりではいかんので・・・


 これは、またまた、難解なAmanitaだ。








     
キリンタケ近縁?


とするんでしょうか。


 道の脇にカンアオイ?の類が沢山葉を拡げている・・・







 こいつはきれいだ・・・



     
左:ヒメコナカブリツルタケ
右:ウツロイイグチ


 実は仲良し?






なんですか?


 このイグチは分らない・・・




Boletus sp.?



 大急ぎで下る途中で・・・




ウスヒラタケ





cortinarius sp.

中型のフウセンタケ。紫色が鮮やかだ。


 一気に下り湿地帯に戻った。



     
左:?
右:ヌマトラノオ



 ギボウシが沢山咲いている。種類は調べていないのだが、薄い紫色と白い花を付けたものがある。



     



 車に乗り、院庄ICを目指す。途中・・・




ウバユリ


 そして、オミナエシが咲いていた。



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夏の岡山森林公園(1) 2009.08.08.

2009-08-12 18:22:55 | Weblog

ゲンノショウコ



 また、親の住む福山に向う途中、岡山森林公園に寄った。この公園には春にも何度か訪れて、随分と花を楽しませてもらった・・・。あの5月の連休の時は沢山の人が訪れていて、車を駐車場に停めることもできなかったが、今日はほとんど人影がない。お盆前だから?花が少ないから?



 春にミズバショウなどが咲いていた辺りは青い葉が茂っていたが、その隣の湿地には一面、ヌマトラノオが咲いていた。









ヌマトラノオ



 カラマツ林の端にいつもガンタケが出る場所がある。



     
左:ガンタケ
右:Inocybe sp.



 カラマツ林を過ぎた辺りで右に曲がり、森に入ってゆく。その入り口の看板に蝉がとまっている・・・。でも、逃げる様子がない・・・。大きさは中くらい、あまり見ない蝉だ。エゾハルゼミのようだが、なんと・・・・




エゾハルゼミからきのこが・・・


冬虫夏草が出始めている。なんとも不思議な光景だ。蝉はいつ菌に侵され、木にとまったまま息絶え、菌にその身を委ねてしまったのか・・・



 さらに進むとカラマツの林の中を細い道が続く。その脇に・・・




カブベニチャ


出会いそうで、なかなか出会わない。


 次は去年も出会ったLactarius




モチゲチチタケ




     
左:モチゲチチタケ
右:不明



右の菌は高さ5mmほど。多分、見たことはあるが名前は??




     
左:ニカワホウキタケ
右:Inocybe sp. オオキヌハダトマヤタケ?



 道の脇に、これもまた綺麗なLepiota が。









Lepiota sp.




     
左:Lepiota sp.
右:ナガエノチャワンタケ





コナカブリツルタケ


ここで見るきのこはありふれていても、何故か綺麗に見える・・・。


 こんなものでも、色が彩やかだ。




チチタケ



 奥ブナの平に向っているのだが、傾斜が急になってきた・・・。




Tylopilus sp.


でかいニガイグチだが、良く分からない。ニガイグチモドキで良いように思うけど・・・。フモトかな?やっぱり分らない・・・。


 これは、この公園のこの時期の定番だ・・・




タケリタケ


これ程、由来のはっきりしているヒポミケスも珍しい。隣に化け切れていない奴が立っているではないか・・・。Amanita sp. 多分、ガンタケが侵されたんだろう・・・。




タケリタケ



 ヒポミケスが最後じゃ・・・印象悪いよな・・・




Mycena sp.


ブナの木の根元、苔から出ていた・・・。


 奥ブナの平はもうすぐだ・・・乞う、ご期待!!

つづく

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 白駒之池を巡る・・・(2)

2009-08-11 19:59:50 | Weblog




 池の周りは遊歩道になっていて、歩きやすいように、場所によっては渡り廊下が巡らせてあり、湿地や岩の上を歩かないでも良いようになっている。その遊歩道から山側の薄暗いシラビソの森を覗き込むと、分厚い苔が続いているのが見えた。


 これは?苔?きのこ?








     
??


薄いピンクの部分はまるで、leotia sp. ズキンタケの類なのだが・・・。


 これは木?草?、気に入っているが、名前分からず。




不明




 このいぐちは見たことあるぞ・・・。変色性ほぼなく、口孔は黄色で大きい。








      
ヒメアワタケ




 これは、自宅付近では見たことがない・・・








     
クロチチタケ?



 苔の森は続いている・・・。




苔の森



 森を抜けると、また別の宿泊施設があった。キャンプもできるようだ・・・。そして周囲にはいろいろと花が咲いていた。








     
コバノイチヤクソウ





キバナヤマオダマキ









キバナヤマオダマキ

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 白駒之池を巡る・・・

2009-08-10 20:15:02 | Weblog
降り止まぬ雨に愛想を尽かし、狭い室内で焼酎を飲みながら、何時しか眠りについてしまった。








 翌朝、ふと気が付くと丁度、世が明けるところだった。朝日が眩しい。今日は天気はなんとかなりそうだ・・・。



 一夜の宿を借りた広場は6時を過ぎる頃には、レストハウスに合宿していた京都の某大学の女子陸上部の面々が整列し、朝の挨拶の後に次々と走り出して行った・・・。



 昨夕に光が足らずに撮影できなかった花達の写真を撮りに歩いた。



     
左:調査中 help!
右:コバノイチヤクソウ




 周囲は白樺林だ。








 今日の目的地はまずは、白駒之池。標高は2115m、周囲の森は苔に覆われとても美しいそうだ。


 昨日の残りのおにぎり一個を口に放り込み、池に向けて出発した。駐車場から歩いてすぐの入り口から森に入る。







 シラビソ、ツガの森が続く。朝早い森の中は涼しく気持ち良い。やはり、木の下は厚く苔で覆われていて、ところどころにポツリポツリときのこが出ている。




     
左:?
右:?



右のイグチは足に網目があり、その網目はバックに較べると白っぽい。そして、純白の花がところどころ、咲いていると思ったら、ギンリョウソウだ。







 池に出る前に、池を眼下に見下ろせるという高見岩に登ることにした。道を右に曲がり、上り始めてすぐ、倒木の陰をみると、なんと・・・・・。


 時期的にかなり早目だが、今年は雨が多く、本来秋に出るようなきのこが、どんどんと発生している。ひょっとしたら出会えるかもしれないと思っていたのだ。




ベニテングタケ



 苔は岩をも覆い、その上からきのこが出ている。




不明



 昨日からの雨で道はぬかるんでいるが、上ってゆくと・・・







 30分ほどで高見台の山小屋に着いた。朝早く、まだ人影はない。







 小屋から岩場を上り、頂上に着く。




白駒之池を遠くに望む



 ここから、池に向かって降りてゆく。相変わらずの苔に覆われたシラビソ林の中の道・・・



     
左:Russula sp.
右:シラビソの切り株からコガネニカワタケ



 ふと視線を上げると前方に白いきのこ、幼菌が並んでいる。アマニタだろう。シロオニタケ?




ベニテングタケ


なんと、白い膜の間から赤い色が覗いている。ベニテングタケだ。これで、傘の開いたヤツがあったら最高なんだが・・・




不明:モリノカレバタケのようなきのこだけど・・・




ゴゼンタチバナ




ヤマイグチ?


何とも、自信ない。見た目、ヤマイグチだが・・・・


 池に着いた。



白駒之池


 岸辺の岩の陰に白い花が咲いていた。


 
コバノイチヤクソウ
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青い宝石・・・ 2009.08.02.(2)

2009-08-07 07:29:34 | Weblog

ソライロタケ




 イカタケを見た後、姫路の竹やぶを歩いた。早朝の土砂降りのせいだろう、もう、昼になったというのに山に登る道は川の様に水が流れていた。山全体にもう保水力が残っていないようだった。本当に今年は異常気象といってよいのだろう。だって、もう8月になったのに梅雨が明けていないのだ・・・。



 先週、状況から言って、ソライロタケが出ているはずだと思い、心当たりを歩いたのだが、見つけられなかった。しかし、この場所ではやはり出始めていた・・・。










ソライロタケ


あまりに綺麗なので、同じ個体をいろいろな角度、明るさで撮ってみた・・・。








この竹やぶには、雨が多かったせいかソライロタケだけではなく、幾つかの同属たちが出ていた。




ダイダイイボカサタケ?






アカイボカサタケ



 これは、色は派手だがcortinarius だ。






cortinarius sp.





Hygrocybe sp.



 また、ソライロタケに戻る・・・












わざと光を当ててみた。実は、これが好みなのだが・・・・空色はやっぱり、水色であって欲しい・・・











ソライロタケ



 今年の多雨は多くの楽しみを僕にもたらしてくれたな・・・。


 まだ、何かありそうな気が・・・。
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イカタケを見に行く 2009,08,02,(1)

2009-08-06 07:26:57 | Weblog





 Hさんから、かなり前にイカタケが出ているとの情報を貰っていた。そして、このところの雨のお陰で、暫らくは出続けそうだとも言われていた。


 この日、出張帰りの疲れはあったが、このチャンスを逃しては次があるかどうかも分らないので、Hさんに頼んで連れて行ってもらった。


 丁度、村の草刈の日だったのだろう、首にタオルをかけた人々が田んぼの畦に腰掛け、休んでいる脇を車で通り抜け、細い道を登って行く。山の中腹の杉林の脇に車を停めた。道から下を見下ろすと日陰の斜面一面に、とんでもない量の籾殻が捨てられていた。そして、その向こうに谷が続いている。


 Hさんは早くもあった、あったと言っているのだが、こちらは状況が理解できないでいる・・・・





イカタケ



 籾殻に埋まりそうになりながら、急斜面を下りようやく状況が理解できた。これが、イカタケだ。


 何とも臭い。でも、なんて奇妙な形をしているんだろう・・・。先週は兵庫県初確認のアンドンタケを見ているし、今日はイカタケが見れるとは・・・・













 イカタケを食べにきているのだろうか・・・、気味の悪い虫。シデムシの仲間だろうが、よく分らない。ベッコウヒラタシデムシ?少し大きめのような気がするが・・・。








 この環境は腹菌類に合っているのだろうか、コイヌノエフデも大量に発生していた。ひかりが透けてみえるコイヌノエフデの姿も良いものだな。














夥しいまでのタマゴの数だ。







やっぱり、気味の悪い姿だし、ゾッとするほど臭い。それでも、良いものを見たな。


 この場所での発生は、4年振りだとか・・・。あの谷あいの杉林の急斜面に毎年、夥しいまでの籾殻を撒いてくれる人々がいる限り、何年かに一度はこんな風景が観れるのだろう・・・。あぁ、臭い!





分らない花


 近くの山に咲いていた。何となく、クサギのような姿に赤い蕾が付いていた。
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花園へ 2009.07.31.

2009-08-05 07:10:43 | Weblog




 昼に仕事を終え、花園に向う・・・・。











 野には花が溢れていた・・・。高度を上げてゆくと花の相は変わってゆく。







 八千穂高原を歩いた。周囲は白樺林、その合間にカラマツ、ダケカンバが混じる。きのこは・・・・



     
左:Russula sp.     鮮やかな朱、柄が色づく・・・チシオハツ?
右:ツルタケ




 周囲はやはり、花が多い、が、天気が芳しくない。自然園を散策する。




タチフウロ





ヤマホタルブクロ




ママコナ





ソバナ




     
ハクサンフウロ?



     
左:コオニユリ
右;トモエソウ





タマガワホトトギス





シモツケ





・・・





マルバダケブキ








 このところ、雨が多く、滝も豪快に流れている・・・・




トモエソウ



 辺りが一段と暗くなり、雨脚も強くなってきたようだ。この辺が・・・潮時かな・・・。

つづく。




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