夜叉が池には稜線から階段があって、20mくらい下っただけで池畔の木道に降りることができた。木道は池の反対側まで続いている。丁度、昼の時間で20人くらいが昼飯を食べたりして休んでいた。
さて、こっちもお腹が空いた。ザックを降ろして昼飯の用意をしようとしていると、腕章を付けた地元のガイドの人が二人、夜叉が池の説明用のパンフレットを俺に渡しながら、木道から下に降りてはいけないとか、焚火をしてはいけないとか注意をしてくれる。はい、はいと聞いていたが、バーナーは?と聞いてみたら駄目という。
昼飯はカップラーメンしか持ってきてないから、それじゃ食べられない。「聞いてないよ・・・」。下から、バーナーと水を背負ってきたのに・・・・。「この池には、夜叉ゲンゴロウといってこの池にしかいない珍しい生物で、それを保護するためにバーナーは駄目なんです。」「??」。「ラーメンを作ると水が汚れるから駄目なんです。」「??」。要するに決まりなんだから駄目なわけだ。福井県側のボランティアガイドの人が言うには稜線から向こうの岐阜県側だったら、水は池には影響がないし、良いようなことを言う。納得はいかないが飯は我慢することにした。
ザックの中を探すと、シリアルが2本入っていた。いままで遭難用に入れていたけど、変なところで役に立った。。。それと、気の毒に思った方が蒲鉾一袋を恵んでくれた。正直、神様に見えた。
あっという間に食べてしまい、やることがない。珍しいというゲンゴロウ探しをすることにした。池の中には・・・・
モリアオガエルのオタマジャクシとイモリが沢山いた。この閉鎖された池の中で食物連鎖の頂点に居るのはイモリらしい。いくら探してもゲンゴロウは見当たらない。
ガイドの話を聞いていると、1cmくらいの小さなものらしい。それじゃ、ミズスマシに近いんじゃない?
あ、左端の真ん中くらいに。
ヤシャゲンゴロウ
ゲンゴロウなんだから、そのうちに水面まで上がってきて息をするだろうと思って、ずっと見ていた。
これ、水面に出てない?
あぁ、腹減った。それに、飽きたな。やることないし、下ることにした。滑る急な道を慎重に下る。途中、登りでは余り撮らなかったカライトソウを撮る。
あとは登りにじっくりと見ながら登ってきたから、新たに気がついたものとかを撮りながら下った。
サラシナショウマ
カメバヒキオコシ
ミゾホウズキ
幽幻の滝
ダイモンジソウ
調べなければ・・・・
ピンクのホツツジ
ツキヨタケ
登りには気がつかなかった。道に転がっていたのに・・・謎。
ツキヨタケの幼菌 これが上の写真のきのこに変身するわけ。
登るときに、キツリフネとツリフネソウが一緒に咲いているところ、見た事あります?と友人に聞いたりしたことを思い出した。「ほとんど見かけませんよね」ということになったのだが、下る道の脇に咲いていた。
腹が減ったので、川の水を飲んだ、腹いっぱい。
ツルアリドオシ
イワウチワかトクワカソウか、調べようと思って写したけれど、まだ未確認。
でも、春の登山も綺麗そうだ。
ブナの木
川の脇の道に出た。駐車場も近い。
白いミゾソバの咲く道
最後にある登りが恨めしい・・・・
行きにも見た看板と赤い「山火事用心」。
「山では焚き火に注意しましょう」と書いてあるけれど、禁止とは書いてないよね・・・・。
到着。