翌日はいつもの朝のように、早く眼が覚めた。でも、朝食は7時半からなのだ。タオル1本持って温泉に行く。朝から風呂に入るのは体の動きが悪くなるのであまり好きな方じゃなかったのだが、今回は山登りでもないしのんびりするか・・・
朝食はバイキングで、和食・洋食ごちゃ混ぜで沢山食べた。天気も良いし、気持ちの良い朝だ。部屋に戻り、ザックにカメラなどを入れて出発。同じ宿で2泊するので身軽に出来る。今日は、今回の旅の目的、八千穂高原のベニバナイチヤクソウと麦草峠周辺のオサバグサを見てくるつもり。麦草峠を通り越し、八千穂高原にまず行ってから麦草に戻ってくることにした。
前日は八子ヶ峰で沢山の桷の花のあとを見たのだったが、麦草峠の少し手前の標高2000mくらいのところで1本だけ、花をつけた桷の木に出会った。不思議なことに今回の旅で本当に1本だけ、花を付けていた。
桷
また、新妻喜永氏の花の山旅・八ヶ岳の引用になるのだが・・・・
「尾根上は、どこも、桷の天下だった。どれもが満開か満開にちかかった。が、途中に一本だけ、二分咲きていどで、ほとんど蕾という妙な樹があった。・・・・・だが、このふしぎな一本は桷は花より蕾、の価値観にしばられるわたしには欣快な一本だった。」「桷の蕾は、花よりも美しく、味わい深い」・・・・大賛成。。でも、満開の花を見た後で、蕾の桷を見たからなおさら、蕾の美しさが印象的だったのだろうとも思う。
足元にはマイズルソウ・・・
予定通り、麦草峠を通過して・・・・・
八千穂高原に到着。これで何回目になるだろう・・・・、このところ毎年のように来ているのだが、いつも夏で白樺林の下にはイチヤクソウの葉だけが茂っていた。調べるとどうやらベニバナイチヤクソウらしいことが分り、一度、満開の時に来てみたいと思っていたのだ。
白樺林
林の中に入り込む。
咲いてる、咲いてる・・・・
林の下は湿気がたっぷりできのこも出ている・・・・
チチタケの仲間?
いったい、どれだけの数のベニバナイチヤクソウが咲いているのだろう・・・・、白樺林はとても広くてその下に無数の花。
写真は山ほど撮ったけれど、これくらいにしておこう。。。
林を出ると目の前にアヤメが咲いていた。
まだ、10時過ぎ。どうしよう。。
つづく。