苔むした倒木にクリタケ・・・・
渓谷の脇の散策路の奥に広場のような場所があって、毎年、晩秋に通っていた。今年もその場所に来てみたら、無粋なフェンスに囲まれていた。その場所はほとんど人影も見ないような場所で、栃などの大木がポツポツと立っているぐらいで他には何もない。木の肌には熊の爪痕が残ってはいるけれど・・・・。
何を・・・・、何から守ろうとしてフェンスで囲ったのか分からない。森の中でフェンスの周りを歩かなければならない不条理。いや、知り合いに聞いてみよう。県の職員の菌友は知っているはずだ。
沢まで降りて岸沿いを下って行く。この先に倒木が沢まで倒れ込んでいる場所があるのだ。
フチドリツエタケ
今年も、この倒木は健在だ。
フチドリツエタケ、可食となっているけれど食べたことがない。このきのこは姿を見るだけで十分。
今年は、今日がフチドリツエタケを見るのは最後になる。
大きな倒木なので、他にもいろいろなきのこが出ている。
ムキタケ+α
今、観てみるとナメコもちょっと出ているのかな・・・・
ムキタケ
アカチシオタケ
べっぴんさん。
フチドリツエタケとアカチシオタケを見れたら、今日の目的は達したようなものだ。
フチドリツエタケ
午後の4時になるところ。もう少ししたら谷は暗くなり始めるだろう。そろそろ、帰路につこう。
沢と倒木と・・・・、キノコ
沢から斜面を散策路まで這うように進む。登って・・・・
見下ろすと、随分と下の方に沢が見えていた。
山はまだ色付き始めたところだ。散策路を戻り車を停めてきた場所を目指して歩いて行た。
谷を隔てて反対側の山の上から夕陽が射し込み、辺りを明るく照らした。