今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

えらいこっちゃ!警察に捕まった! 2008.08.30.

2008-08-30 22:45:55 | Weblog

キツネノハナガサ Leucocoprinus fragilissimus (Berk. & M.A. Curtis) Pat.


 もういい加減、沢山の雨が降ったので、ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリの2回戦目が始まるだろうと、淡河のS公園に行くことに決め、家を出た。といっても、10時を過ぎていた。行く途中、6月初めにヤマドリタケモドキを沢山収穫した辺りを見てから行くこと予定変更。
 SKセンターのキャンプ場の駐車場には車が何台かとまっていた。しょうがないので裏の道に停めた。ちょっとだけの積りで、人気のないキャンプ場を見て廻る。

 キツネノハナガサが沢山出ている。繊細で美しいきのこだが、こいつを写真に撮るのはとても難しい。難しい上にこいつが出る時は、決まって蚊がとても多い。時間がかかっているうちに蚊に刺されてボコボコになる。そして、写真の出来は悪い・・・・。


   
キツネノハナガサ Leucocoprinus fragilissimus (Berk. & M.A. Curtis) Pat.


 ハナガサついでに・・・



ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.


 長雨でマツオウジもまた出だしている。この時期のマツオウジ、苦いことが多いが・・・・。



マツオウジ Neolentinus sp.

 これ、どう思う?まるで芋の煮っ転がし・・・。



オオコゲチャイグチ Boletus obscureumbrinus Hongo

もっとも大きくなるイグチと言っていいだろう。

 そして、待望のアカヤマドリ。



アカヤマドリ Leccinum extremiorientale (L. Vassilieva) Sing.

こいつは、明日くらいが収穫のタイミング?と思い、残しておいた。それが、仇になったか・・・・。

 その近くにキクバナイグチが2本、地面から出ている。木の枝でも埋まっているのだろうか、あまり見たことの無い風景だ。





   
キクバナイグチ Boletellus floriformis Imazeki


 マツオウジはそこここに出ている。梅雨時のようだ。





 こんなことしてたら、いつまでたってもS公園には着かないと思い、戻ることにした。ほんの少しチェックする積りだったのに30分以上が過ぎていた。

 戻る途中、さっきの駐車場に車を停めていた人たちだろう。5、6人とすれ違った。「パジェロを停めていた方ですか?警察が来て騒ぎになってますよ。早く戻った方がいい」と言う。パジェロじゃないけど、「そうですか、ありがとうございます」と返事をして走って戻った。

 公園の管理人が車が邪魔で資材が運べないとカンカンだ。なんと110番をしたらしい。若い警察官は「こんなところに車を停めたら迷惑になるでしょう。一体何をしていたんですか?ナンバーを調べたらXXXの人ですね?」と、名前まで既にばれていた。
 「きのこを採ってました」
 「はぁ?こんな所有地できのこを採ってもらったら困る!」と、ますますカンカンだ。きのこって、マツタケやシイタケじゃあるまいし、普通の人は食べられるかどうかも知らないだろうに、とは思ったが、ひたすら謝った。その甲斐も無く警官は「事務所まで一緒に行きましょう・・・」 「えっ、事務所?」「貴方は110番されたんですよ」 「分かりました・・・・」てなわけで、事務所へ。実は事務所を警察署と勘違いしていて、これで一巻の終わりかと思っていたが、公園の事務所だったのだ。多分公園の責任者なんだろう人に怒られて、ひたすら謝り何とか許してもらった。最後に「大人なんだから」と言われ、さすがにムカついた。反省が足りないな・・・。

 12時を過ぎていた。普通、ここで落ち込んで帰宅すると思うだろうが、ここからS公園を目指すのであった。馬鹿は死ななきゃ直らない・・・・・。思い出したっ!アカヤマドリを残してきたんだ。明日、採りに行って捕まったらまずいな・・・。
つづく。
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番外 揖保川の鮎 2008.08.24.(2)

2008-08-29 00:21:26 | Weblog



 モミタケを収穫した後、川を渡った先にある櫃堤まで行ってみた。そこには紫色の綺麗な花をつけた植物がコンクリートの壁に張り付いて茂っていた。冒頭の写真は、櫃堤の上からその植物を見下ろした写真だ。写っているのは植物とその下の水面に写る木々と空だ。

 反対側から見るとこんな感じ。




 綺麗な花だ。なんていう花なのだろう・・・・。








 コンビニ袋にモミタケを放り込み、キャンプ場まで戻った。ここにも、見慣れない花が・・・。


   

ピンクの蕾。この花はこれから開くのだろうか?2枚目はまだ、色付いていない蕾を付けた同一種。


 満足して鹿が壷を後にした。その足でSJ山に向かったが、最近この山は鹿に乗っ取られたようだ。住宅地の近くだというのに、真昼間だというのに、4匹の鹿に出会った。



シカ


 そして、きのこは何も無かった、これ以外。



ヒイロタケ


 今日も良く遊んだ。疲れた。きのこは全く期待していなかったのだが、収穫は多かったな。

 本当は、最初からここに行くのが楽しみだった。



揖保川沿いにある鮎料理屋




 バラックのような造りだが、窓から揖保川の流れがすぐ目の前に見える。いい風が入ってくる。ビールがうまい!!

 鮎の塩焼きと活き造りを肴に飲む。夕方になり、鮎釣りの面々も引き上げてくる。





 冷酒をさらに注文する。陽は傾き、西日を浴びて山が輝く・・・。





 帰り道、僕は助手席でカメラで遊んでいる。




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早いもので、一ヶ月振りの鹿が壷 2008.08.24.

2008-08-28 07:27:38 | Weblog
 今日は岡山S公園に行ってトンビマイタケの写真を撮ってこようと思っていたのだが、朝起きてみると、体の節々が痛い。仕事場での引っ越し疲れで、片道2時間以上の行程が思い遣られた。そんな訳で一時間もかからず行ける鹿が壷に行くことにした。早いもので、前回、鹿が壷に来てから約一ヶ月が過ぎている。きのこは期待していなかったが、その後で揖保川で・・・。



テングツルタケ Amanita ceciliae (Berk. & Broome) Bas


 キャンプ場から滝に沿って登らず、奥の道を登ってゆく。日陰になった道の両脇にきのこがでているのだが、最初に出会ったのはテングツルタケだった。ありふれたきのこだが、久し振りだ。その少し先の斜面には色鮮やかなイグチが出ている。



ミヤマベニイグチ Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.

湿気が十分なのと気温が下がったせいだろう、赤色がとても綺麗だ。そして、この道に良く出ているミドリニガイグチ。



ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo

前日に見たものととても同じ種とは思えない・・・。

 この日はイグチの盛期はもう過ぎたということだろうか、小さなきのこばかりと出会った。


   
左:ヒカゲウラベニタケ Clitopilus prunulus (Scop.) P. Kumm.
右:不明

それぞれ、新鮮できれいなのだが・・・分からないものは分からない。

 ツクツクホウシタケが沢山出ていた。これらの下にはツクツクホウシの蛹が埋まっている。これだけ沢山が菌類に乗っ取られるというのはどういうことなのだろう・・・。





   
ツクツクホウシタケ Isaria sinclairii (Berk.) Lloyd


 小さな、名前の分からないきのこが続く。





Entoloma sp.





   
Entoloma sp.


 次のイグチはこれといった特徴もなく、変色性も無いかとても弱い。孔口の黄色がきれいだ。アワタケとしておく。





   
アワタケ Boletus subtomentosus L.


 続いて、良く分からないきのこに混じって、黒いきのこが出ている。


   
左:テングノメシガイ Trichoglossum hirsutum f. hirsutum (Pers.) Boud.
右:ボタンイボタケ? Thelephora aurantiotincta Corner


 鮮やかな紺色!






コンイロイッポンシメジ Entoloma subnitidum f. cyanonigrum Hongo


 今日はどのきのこも本来の色をしている。



ベニイグチ Heimiella japonica Hongo

このベニイグチはちょっと、本来の色ではないかな・・・。



アシナガイグチ Boletellus elatus Nagasawa

急な斜面の途中にアシナガイグチが。そして、この山にいつも出ているウスタケ。



ウスタケ Gomphus floccosus (Schwein.) Sing.

これは老菌だが、このところの雨で小さなウスタケの幼菌がそこここで出ていた。

 これは、ヤマザクラの枯れ枝から出ていたきのこだ。


オリーブサカズキタケ? Omphalina [ Gerronema nemorale Har. Takah. ]


 そして・・・色がいささか鮮やか過ぎるのだが・・・・



クリカワヤシャイグチ Austroboletus gracilis (Peck) Wolfe
綺麗過ぎてゴメン。



これって、クチベニタケじゃなくて・・・・・
ホオベニタケ Calostoma sp.


これは・・・分枝しているけど・・・



ナギナタタケ?? Clavulinopsis fusiformis (Sowerby) Corner


 滝に沿った道に移り上ってきたが、行き止まりになった。この場所は、去年の10月初めに初めてモミタケに出会った場所だった。あの時は急な斜面にでかいソフトボールのようなモミタケの幼菌が出ていたのだった。そして、今日は・・・やっぱり出ていない。そう思って通り過ぎたのだが、同行した彼女が呟いた。「あの白いの何?・・・」

 何で全く同じ場所に出ているのに気が付かなかったんだ?傘が開いていただけで・・・・。



モミタケ Catathelasma ventricosum (Peck) Sing.


 急斜面で写真に撮ってもピンと来ない。近づいてみると、傘の半分は幼菌のときにナメクジにでも齧られたのだろうか、無かった。




自宅に戻ってから撮り直した。直径、いや半径20cmほどの傘。駄犬の大きさと較べてみて欲しい。マグロを捌くように(やったことはない)切り分けて、ホワイトシチューに入れて食べてしまった!!

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ここのところ雨が降っている?ので (イグチ編) 2008.08.23.(2)

2008-08-26 07:32:06 | Weblog

シロヤマドリタケ


公園の奥の森は十分に湿っていて、多くのイグチが白や黄色のカビに覆われて残っていた。イグチの発生のピークは先週だったのだろう。その中で、シロヤマドリタケは比較的良い状態で残っていた。正直なところ、今回はシロヤマドリタケとひょっとしたらウラベニヤマイグチに出会えるかもしれないと思って来ていた。その、目的の一つと出会えたということだ。


   
シロヤマドリタケ


この公園のシロヤマドリタケはどうやら食用として良さそうだ。これまで2回食べているが、柄の歯応えの良さはムラサキヤマドリタケに匹敵するし、傘、柄には芳香とも言える独特の香りがあり、美味しかった。
そして、シロヤマドリタケはあるイグチの白化個体であるとか、ヤマドリタケモドキと何かの交雑種であるとか聞いたことがあるが、食味からはモドキとの関連は感じない。


 良く育ったミドリニガイグチが出ていた。



ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo


 そして、この時期のこの付近で良く見る・・・


   
Tylopilus alkalixanthus Amtoft


 そして、何とも形容しがたい・・・何故、ナガエなのか?・・・



ナガエノウラベニイグチ Boletus quercinus Hongo


 多く発生していたが、暗い森の中での撮影は・・・難しいイグチ・・・



モエギアミアシイグチ Retiboletus nigerrimus (R. Heim) Manfr. Binder & Bresinsky


 森から出て池の周りを歩くと、空は黒い雲で覆われ、今にも土砂降りになりそうだった。



公園の池 水位は随分減っている。


腹がへったので、例のラーメン屋に寄り腹ごしらえをしてから、自宅周辺に戻った。途中のゴルフ場の入り口の芝生にはハラタケが出ていた。





   
ハラタケ Agaricus campestris var. campestris L.


 そして、社の森公園では・・・





見たことのあるホコリタケの仲間・・・。


 恐れていた通り雨が落ちてきた。土砂降りだ。用意していた傘をさしながら歩くが、高い湿度でメガネが曇る、汗が吹き出る。この環境はまさにマツオウジ・・・。



マツオウジ Neolentinus sp.


そして、マツオウジの出ている切り株の根元にはニワタケが出ていた。



ニワタケとマツオウジ


 
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ここのところ雨が降っている?ので  2008.08.23.

2008-08-25 07:10:45 | Weblog
 ここのところ、自宅周辺は夕立や、突然の雷雨などで雨が降っている。仕事場の引越しで体中筋肉痛だが、様子を見に行くことにした。行き先は神戸S公園。

 朝から雨降りで、そんな日に誰もきのこ探しにはこないだろう。到着したのは昼前ではあったが、管理所の人以外、誰もいないようだった。

 公園内を歩いてみて、当てが外れたのが分かった。道などは濡れているが、木の下は乾いている・・・。今日は雨降りだが、それまでたいして雨は降っていないようだった。公園の道から見える範囲はきのこはほとんど姿が見えず、奥の昼でも薄暗いあたりを歩いてきのこを探す羽目に・・・・。きのこはいよいよ、シロオニタケの仲間が全盛である。





   
ササクレシロオニタケ Amanita cokeri f. roseotincta Nagas. & Hongo






ササクレシロオニタケ Amanita cokeri f. roseotincta Nagas. & Hongo


 続いて






シロオニタケ Amanita virgineoides Bas


 相変わらず、ハイイロオニタケが出ているが、数は随分少なくなった。


   



ハイイロオニタケ Amanita japonica Hongo ex Bas


 オオオニテングタケの発生が一頃より少なくなったとどこかで書いたが、どっこい、まだまだ健在のようだ。


   






オオオニテングタケ Amanita grandicarpa Nagasawa

 イグチはというと、多くはバグサレて白や黄色のカビに覆われていたが、いくつか出ていた新鮮なイグチについてはまた明日。

つづく
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盆休み最後の日 やっとサギソウにめぐり会えた!! 2008.08.17.

2008-08-21 22:03:09 | Weblog

ナラタケモドキ Armillaria tabescens (Scop.) Emel


 岡山S公園のブナ林の尾根で、確かに秋めいた風を感じた。兵庫県に戻ってからも暑いには暑いが、一時の猛烈な暑さを感じない。盆休み最後の日・・・、今年は休みの初日から山に行き、多くのきのこと出会えたせいか、休みが充実していたような気がしている。まだ一日あるが、さて、何をしようか・・・。

 前日の様子では、いよいよどこに行っても大した出会いはなさそうだ。それなら、例の山を散歩でもして来よう。

 
 その前に、いつもの友人の別荘に寄ることにした。別荘に向かう坂道を登って行くと、友人の愛犬が出迎えに来てくれる。友人は庭の花壇のベンチで夫婦で缶ビールを飲んでいた。そして、この時期、ナラタケモドキがでるコナラの根元辺りには今年も幾つかの株が出始めていた。



ナラタケモドキ Armillaria tabescens (Scop.) Emel


 僕は土産の青森産のイカ煎餅を差し出した。少し世間話をしたあとで、「周囲の山を観て、2時間程してからまた来る」と伝えて別れた。この別荘の裏山にはこの時期にチチタケが出るところがある。前回ここに来たときもチチタケを期待して来たのだが、振られてしまった。さて、今回は・・・・。





   
チチタケ Lactarius volemus (Fr.) Fr.


 5本ほどであったが、2度目でやっとタイミングが合った。その後、例の定点(どうやら、秋以外にはロクにキノコが出ない山らしい・・・)を見に行った。




今年は結構、夏も雨は降っているな・と思っていたが、そうでもなかったようだ。池の水は随分減っている。おまけに結構でかいブラックバスが泳いでいる・・・。この池に抱いていたイメージがガラガラと崩れていく・・・。まっいいか!


 真っ先にサギソウの咲くはずの湿地に向かった。いつ頃咲くのか分からず、もう3回ほど通って振られているんだ・・・。その途中、季節外れのママコナが花を付けていた。



ママコナ


 そして、湿地に足を踏み入れた・・・。白い小さな花が点々と見える。ひょっとして、やっと?





   







サギソウ

来年からは時期が分かったので確立高くこの花に出会えそうだ。

 これも、好きな花。






ツリガネニンジン?

なんとなく、少し違うかな?と思わないでもないが、ガク片に鋸歯が僅かに見えるようなのでツリガネニンジンでいいんだろう。


 さて、肝心のきのこはというと、見栄えのしないイグチが2つあっただけだった。



チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.



ニガイグチモドキ Tylopilus neofelleus Hongo

 
 秋はもう近い?今年の秋は早く来るような、そんな感じがしているのだが・・・。。。


 約束通り、2時間程して別荘に戻った。友人は冷麦などを用意して待ってくれていた。秋の季節のきのこ狩りを約束し、帰った。
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4週連続 僅かだけ新しい発見 イロガワリヤマイグチ 2008.08.16.

2008-08-20 07:24:01 | Weblog
 福山から戻った翌日、また、このところイグチが好調は山を巡った。聞くところによれば、14日の夜半に雷雨があったということだった。

 山に入った印象では、イグチの発生も一段落し、シロオニタケの仲間がチラホラと出ているだけという状況だ。


   
ササクレシロオニタケ? Amanita cokeri f. roseotincta Nagas. & Hongo



ササクレシロオニタケ? Amanita cokeri f. roseotincta Nagas. & Hongo



ササクレシロオニタケ? Amanita cokeri f. roseotincta Nagas. & Hongo

並べてみると、この中のどれかはスオウシロオニタケかもしれない・・・とも思う。しかし、壷周辺のイボが幾分、ささくれている点は、全てササクレシロオニタケとも思える。


 先週に引き続き、マルミノアリタケが発生していた。



マルミノアリタケ Cordyceps formicarum Kobayasi

一つの朽ちた切り株から2個体が出ていたが、掘り出すことはしなかった。

日陰の斜面にイボタケらしき菌が出ていた。この類は良く知らないので、そのうちちゃんと調べたいけど、とりあえず・・・。


   
イボタケ? Therephora sp.


 ようやくイグチにであった。この場所では初めて出会うイグチだ。


   
左:斜面の下から
右:傘の様子



イロガワリヤマイグチ Leccinum intusrubens (Corner) Hongo


 今日はきのこの発生は少なく、川を渡った向こう岸の山もチェックしたが、新たな遭遇は古いイグチ1個体のみだった。


   
ナガエノウラベニイグチ Boletus quercinus Hongo

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盆休み 岡山森林公園(3) 2008.08.13. (3)

2008-08-17 21:37:39 | Weblog



 奥ブナの平からしばらくは、それ程アップダウンのない道が続く。辺りはブナ主体の森で木の下はササで覆われている。きのこは道の脇の枯葉が薄く積もった辺りに出ていることがほとんどだ。

 この公園の定番、ヒメベニテングタケが出ていた。梅雨時、そして秋口に多いが今は端境期だ。発生は少なく、高温のせいか発色も悪い。





   
ヒメベニテングタケ Amanita rubrovolvata S. Imai


 そして、これが今回出会えて一番嬉しかったキノコ。ここに登ってくる途中に老菌に出会っていたのだが、若い、黄金色の斑点がが美しい個体に会えた。



コガネテングタケ Amanita flavipes S. Imai

2本だけだけど、写真を沢山載せてしまう!


   




これでもか!



コガネテングタケ Amanita flavipes S. Imai


 次も色が彩やかだ。雨でグレバは流されてしまったのだろう・・・。


   
キツネノエフデ Mutinus bambusinus (Zoll.) E. Fisch.

撮影中にハエが飛んできて停まった。左右をよく見比べてください。



キツネノエフデ Mutinus bambusinus (Zoll.) E. Fisch.

タマゴを掘ってみた。


 こんなところまで来てヘビキノコモドキに出会うと何か新鮮だ。






ヘビキノコモドキ Amanita spissacea S. Imai


 更に歩いてゆくと苔の上に黄色がかったアセタケ様のきのこが2つ並んで出ていた。




キイロアセタケとかタマアセタケを考えていたのだが、根元を確認しようと引き抜いてみて驚いた。カブラマツタケだ・・・・。



カブラマツタケ Squamanita umbonata (Sumst.) Bas


 そして、見慣れないきのこ?と思ったがニッケイタケが纏まって出ていたようだ。


   
左:ニッケイタケ(幼菌) Coltricia cinnamomea (Jacq.) Murrill
右:ニッケイタケ(成菌) Coltricia cinnamomea (Jacq.) Murrill



ニッケイタケ Coltricia cinnamomea (Jacq.) Murrill


 ブナの園地手前に比較的大きなアマニタが一本立っていた。





   
キリンタケまたはその近縁 Amanita spissa (Fr.) P. Kumm.


 やっと、2年おきにトンビマイタケが発生する大ブナの木のところに到着した。斜面を少し下り根元を見るが何もない・・・・。まだ早いのか・・・、今年は発生しないのか・・・と思ったが、草をかき分けてみると白い、小さな幼菌が出始めていた。



トンビマイタケ(幼菌) Meripilus giganteus (Pers.) P. Karst.


 知り合いに教えてもらい、初めて訪ねてから4年が過ぎた。通り過ぎてから見たのだが、大ブナはもう葉をつけていないように見えた。





 ここでトンビマイタケを見れるのもそう長くはないのかもしれない。


 下りながら見かけたきのこを並べておく。


   
左:Inocybe sp.
右:シロイボカサタケ Entoloma [ Rhodophyllus murrayi f. albus (Hiroë) Hongo ]


   
左:ドクベニタケ Russula emetica (Schaeff.) Pers.
右:?




   
例によって、不明の Amanita sp.

クロタマゴテングタケじゃないし、クロコタマゴテングタケでもないし・・・


 上りはじめて、再び降りてくるまでに3時間が経過していた。やっぱり、ブナ林は涼しくて、きのこも豊富でいいね、夏は!



ギボウシの蕾



帰り道のカワラナデシコ


 さて、親の顔を見に行くとしよう・・・・。
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盆休み 岡山森林公園(2) 2008.08.13. (2)

2008-08-16 19:17:14 | Weblog
 カラマツ林を過ぎて坂を登ってゆく。かなり急な傾斜だが、時々出ているきのこのお陰で、道草をしながらになるので、それほどきつくはない。山道は急な部分に段差が付けてあり、その両側にポツポツとキノコが出ている。その奥はというとササが多くきのこは期待できない・・・多分。

 最初、全く無かったブナがチラホラ混じるようになり、次第に増えていく。そして、クサイロハツの数も増えていった。


   
クサイロハツ Russula aeruginea Fr.


 そして、木々で薄暗くなったところにはチチタケの仲間が出ている。

   
チチタケ Lactarius volemus (Fr.) Fr.



ヒロハウスズミチチタケ Lactarius subplinthogalus Coker

ヒロハウスズミチチタケのヒダを傷つけると乳が勢い良く出てくる。瑞々しい。


 苔の上を良く見ると毛だらけの小さなきのこが出ていた。クロヒメオニタケだろうか。



クロヒメオニタケ Cystoagaricus strobilomyces (Murrill) Sing.

苔の下には木の枝でも埋まっているのだろうか。

 そして、少し時期が過ぎているが、小振りなタケリタケが一つ、ブロンズ像のように立っていた。



タケリタケ Hypomyces sp.


 栗色が鮮やかなイグチが出ていた。柄の感触はクリイロイグチの仲間とは違う。孔口は白く、ニガイグチ属だと思うのだが・・・。





クリイロニガイグチ Tylopilus castanoides Har. Takah.


 いつの間にかクサイロハツが道の両側にかなり見られるようになっていた。





 幾分、太いブナの木を過ぎ、下ったところに細流があった。その付近にはこれまでと違ったキノコが出ている。





   
左:Polyporus sp. ただのアシグロタケ?
右:ニカワハリタケ Pseudohydnum gelatinosum (Scop.) P. Karst.


 そして、奥ブナの平についた。辺りは静まり返っていて、そういえば、登り始めてから誰にも会っていないことに気が付いた。狭い広場のようなところだが、ブナの木が覆っていて広場のほとんどが日陰になっている。その広場には・・・・


   



クサイロハツ Russula aeruginea Fr.

しつこいほどの彩やかクサイロハツが並んでいる。そして・・・



テングタケ Amanita pantherina (DC.) Krombh.



ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.



ヒメコナカブリツルタケ Amanita farinosa Schwein.

今日、既にいくつも見てきたキノコだが、特に綺麗に見えてしまう。

 次のイグチは今日初めての登場だ。






ウツロイイグチ Xanthoconium affine (Peck) Sing.

全体に色が濃い目だが、柄の独特の白っぽい条紋からウツロイイグチとしてよいのでは・・・。

 また、長くなってしまった。つづきは明日にしよう。



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盆休み 岡山S公園へ、やっぱりいい感じ 2008.08.13.

2008-08-15 20:17:23 | Weblog
 漸く、盆休みになった。この所、暑い日が続いていたので、ブナ林で少し涼んでから親の顔を見に行くことにした。朝8時過ぎに一人、車に乗り貴重なガソリンで燃料タンクを満たしてから高速を走る。

 中国道は特に通行量が多いわけでもなく、いつも通り。2時間ほどで、公園の入り口の駐車場に着く。籠にデジカメ、お茶、タオルを放り込み出発。周りをチラチラ見ながら公園へ向けて歩いてゆく。植え込みの影にイグチを発見。色が褪せていて同定に迷う・・・。更に進むと乾いた地面からツルタケの幼菌が顔を出している。これは、今日は苦戦しそうだ・・・、乾いている。雨は降ってないのだろうか・・・。


   
左:ミヤマベニイグチ Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.
右:ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.


 カラマツ園地を詳しく見て廻るがツルタケがチラホラ出ているだけだ。



ツルタケ Amanita vaginata var. vaginata (Bull.) Lam.


 それでも、森は湿気を含んでいて多少、安心した。このあたりからブナ林を目指してカラマツの森を入って行く。木の影にヤマドリタケモドキの老菌が立っていた。


   
ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 老菌の上に、木漏れ日で絵にならないなぁ・・・。それでも、この公園でヤマドリタケモドキをあまり見たことがない。標高は1000メートル近くあるので、時期的な勘が効かない・・。その場所から少し進んだところに小さなイグチが出ていた。



ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus Chiu

最初に見たときにきれいなブドウニガイグチだなと思って写真を写した。抜き上げて写真を取り直しても気が付かなかった。カラマツ林とムラサキヤマドリタケが頭の中で結びつかないでいたのだ。その近くにもう一本。




ここで、やっと気が付いた。どちらも傘径5cmにも満たない小さな個体だった。


 カラマツ林の苔の上は、常に適度な湿り気があり、キノコには適した場所なのだろう。いろいろな成長段階のヒメコナカブリツルタケが出ている。


   



ヒメコナカブリツルタケ Amanita farinosa Schwein.


 さらに、道の脇に知らない Lactarius sp. が並んで出ていた。





   
* Lactarius sp.
* モチゲチチタケ(仮)に特徴が一致するようだ.

傘も柄もベタベタ。傘の径はせいぜい5cmといったところだ。

 そろそろ、道の傾斜がきつくなってきた。きのこの数は少なくなり、撮影の機会がないので登るしかなくなる。こうなると疲れてしまう。そんな時に前方に中型のイグチ発見!!これは、鹿が壷で間違ったイロガワリでは・・・・。





   
イロガワリ Boletus pulverulentus Opat.

シメシメ、食べてやる!

 そして、その近くに見たことのないキノコが立っていた。





   
コガネテングタケ Amanita flavipes S. Imai

かなりの老菌、かつ途中で乾燥したのだろう・・それでも、良く見ると傘には黄色の壷の破片が、壷の周りにも黄色い破片が見られた。初見参。

 そして、道の脇に蹴飛ばされたのだろうか・・緑鮮やかなクサイロハツの幼菌が・・・。このクサイロハツとの出会いを期待していたんだ。これから先の道中が楽しみだ。



クサイロハツ Russula aeruginea Fr.


つづく。
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H氏をイグチの山へ案内する 2008.08.10

2008-08-14 06:34:21 | Weblog

オオクロニガイグチ? Porphyrellus alboater (Schw.) Gilb.


 実は、0809に採取した黒い中型のイグチが県内ではあまり観察されていないオオクロニガイグチではないかと話題になり、いつも、何かと分からないきのこについて相談しているH氏が日曜の朝、突然、訪ねてくることになった。

 山に案内し、前日にとり残した幼菌の写真を撮ったが、ほとんど生長しておらずイマイチだった(写真の右に写っている幼菌)。きっと、あの幼菌は大きくならず朽ちてゆく運命なのだろう。折角なので山を一回りする事にした。

 流石に、昨日一度見ているだけに、新しいきのこの発見は少ない。やがて、H氏が杉の朽ちた倒木から出ているマルミノアリタケを見つけた。さっそく、腐った木を掘ってみた。


   



マルミノアリタケ Cordyceps formicarum Kobayasi


 その近くに、クロコタマゴテングタケが出ていた。変異が多く分かりにくい種であるが、この個体は特徴がはっきりしていて分かりやすい。壷はラベンダーがかっていない。


クロコタマゴテングタケ Amanita citrina var. grisea (Hongo) Hongo


 山はバブルの頃に別荘地として分譲されたところで、ほとんど売れることなく元の森に戻っている。しかし、道は当時舗装されたため、今でも歩きやすい環境になっている。その、車のほとんど通ることのない道から森の中に入ったところにイグチの幼菌が出ていた。






サザナミイグチ Boletus subcinnamomeus Hongo


「傘は初め半球形のち饅頭形から平たい丸山形に開き、明褐色、ビロード状」、「管孔は淡黄色からオリーブ色を帯びる」幼菌の会 きのこ図鑑より


   

「傷つけるとゆるやかに濃黄色になる。柄は淡黄色のち褐色をおび平滑~やや微粉状」「柄に網目がない」

 特徴は良く一致するので、サザナミイグチとしておく。

 7月に採取したオオアワタケの写真を添付した。採取地はここ数年、毎年オオアワタケが発生している場所で何人かの人に同定して貰っているので同定に間違いはないと思う。


   
オオアワタケ(仮)

良く似ている。今日採取した方は柄が淡黄色、微粉状であり、オオアワタケは柄の黄色味はほとんどなく、平滑だ。しかし、良く似ている・・・。

 
 他には



コニガイグチ Tylopilus rugulosoreticulatus Hongo



キヌモミウラタケ? Entoloma sericellum (Fr.) P. Kumm.

コナラの枯れ枝から出ていた。

 
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これで3週連続 (2) 2008.08.09.

2008-08-10 19:29:03 | Weblog

イロガワリキヒダタケ Phylloporus bellus var. cyanescens Corner


 ひょっとして、先週見掛けた不明ニガイグチがまた出ているのではないかと思っていたのだが、運良く見つけることができた。今回はサンプルが傷む前に冷蔵保存して顕鏡を依頼しなくちゃいけない。そうは思ったが、しばらく山を見て廻ることにした。

 石の隙間から、イロガワリキヒダタケが2つ出ていた。栄養が不十分なのか、華奢な個体だ。そして、その近くに小さなニガイグチ属がまとまって出ている。



アシボソニガイグチ Tylopilus argillaceus Hongo


 次に目に付いたのは鮮やかな橙色・・・





   
ダイダイイグチ Boletus laetissimus Hongo

ありふれたイグチだが、今年初めてだ。随分、早く出てきたんじゃないか・・・。


 倒木はまだ、十分な水分を蓄えているのだろう、ヒメカバイロタケが出始めていた。



ヒメカバイロタケ Xeromphalina campanella (Batsch) Maire


さらに、進むと前方に白いきのこが出ているのが見える。暑いし、面倒臭いなとは思ったが、草を分けて確認に行った。

 この手のきのこは同定に迷うのだけれど・・・根元の大きな疣、褐色になりかかった壷、傘の棘など、スオウシロオニタケではないか・・・。



スオウシロオニタケ Amanita timida var. suouensis Nagasawa , Hatanaka & Matsumoto


   


 次はまたニガイグチ属


   
Tylopirus sp. (ニガイグチモドキまたはその近縁?・・・)


 後は出会ったものを羅列することにする。採集日記だからね。


   
左:キニガイグチ Rubinoboletus ballouii var. ballouii (Peck) Heinem & Rammeloo
右:キアミアシイグチ Retiboletus ornatipes (Peck) Manfr. Binder & Bresinsky


   
左:キクバナイグチ Boletellus floriformis Imazeki
右:アシナガイグチ Boletellus elatus Nagasawa


   
左:ニセアシベニイグチ Boletus pseudocalopus Hongo
右:ハラタケ科 Agaricus sp.

今年、本当にハラタケ科のきのこにほとんど出会っていなかった・・・。老菌過ぎてこの写真から何かは想像できないが、この近くに幼菌があり、ハラタケモドキの可能性が高いようだ。


 きのこの最後は



ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.


 そして、帰り道、休耕田に咲いていたひまわり。太陽がいっぱいだ!暑い。


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これで3週連続 2008.08.09. 

2008-08-10 07:24:25 | Weblog



 これで、3週連続で自宅近くの山を見ている。先週からの1週間はこれまでと較べれば、暑さはそれほどではなかったが、その分、夕立もなく、ほとんど雨はふらなかったようだ。と、いうのも仕事場が工事中で、窓のない場所に仮住まいしているため、外の景色はあまり見る機会がない・・・。

 そういう訳で遠くに行っても成果は期待出来ないので、近くてこれまでも意外とイグチの発生が多いこの場所の散策を続けている。



ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.


 先週に行った公園に続いて、この場所でもハナガサイグチが発生しはじめていた。このイグチは色が色だけに良く目立つ。それに較べて次のイグチは地味で注意深く見ていないと見逃してしまいそうだ。



tylopilus sp.

先週、不明のニガイグチとしてアップしたイグチと同じではないだろうか。先週のは老菌で、自重に耐えられず倒れていたが、今回のは若く、孔口もまだ白い。大きい方だけ採集し、若い方はそのままにしておいた。もしも、必要であれば明日の午後にでも採集しよう。

追加:冷蔵庫に入れてあったイグチを取り出して特徴を確認した。傘径6cmほど。傘は暗緑色を帯びている。そして、何かに接触した部分が黒ずんでいる。柄は暗緑色を帯びず、黒紫色といった色。微細な鱗片に覆われている。孔口の変色性は先週のものと同じ。赤変。まだ黒変にまでは至っていない。柄の付け根は白く、僅かに網目(というのか)があるようだ。


   





 
 次は3週連続で出ているチャニガイグチだ。その時、初めて見て覚えたイグチなのでまた、アップしてしまう・・・。



チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.


   


   
チャニガイグチ Tylopilus ferrugineus (Frost) Sing.

幼菌は注意しないとヤマドリタケモドキと間違えそうだ。


 キヒダタケが出ていた。





   
イロガワリキヒダタケ Phylloporus bellus var. cyanescens Corner

ヒダを傷つけると徐々にであるが青変した。イロガワリキヒダタケとしていいのだろう。

 この場所は、この時期、イグチが随分発生している。あと、10種近くのイグチにであったが、今晩はこの辺で・・おしまい。
つづく。
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チチタケは全然出ていなかった!・・・けど 2008.08.03. (2)

2008-08-08 06:40:44 | Weblog
 そう、これからチチタケが出ているか、見に行くのだった。車に乗り込み、10分ほどで目的地に到着。いつも、チチタケが出る辺りを見て廻るが、全くなし。あっけなく振られてしまった。あったのは・・・・



コガネヤマドリ? Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni





これは多分、本来のコガネヤマドリ B. aurantiosplendens の方なんだろうが、柄の網目模様がいやに鮮明だ。といって B. auripes とはいろいろな点で、特徴が異なる。両方のあいのことか言いたいところだ・・・。

 それにしても、傘はまだまだ幼菌なのに、柄は中を虫に食われていてスカスカになっている。暑い季節はきのこも大変だ。


 チチタケには振られてしまったので、近くの、普段ほとんど行かない公園を歩いてみることにした。この公園は山の中に散策路もある一見、環境の良い公園だが、石ころがガラガラと混じった森にはキノコの発生が悪く、キノコに関してはプアなところだ。
 歩いてみるが、案の定、ほとんどきのこの姿は見えない。かろうじて見つけたきのこは・・



ツチカブリ? Lactarius piperatus (L.) Pers.



ヒロハウスズミチチタケ? Lactarius subplinthogalus Coker


 水の涸れた小さな川沿いにオレンジ色のきのこを見つけた。



ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.





 そして、ここの森でもオニタケ属が出ていた。



コシロオニタケ Amanita castanopsidis Hongo
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道草 2008.08.03.

2008-08-06 07:19:01 | Weblog



 前日にチリメンチチタケが出ていたことが気になっていた。もう古くて採集できるものではなかったが、栃木あたりではマツタケ並みの扱いだとか・・・。チタケウドンでもするか、という目論見でいつもチチタケを収穫する場所を見に行くことにした。

 その途中、今は放置されている小さな蓮田を通りかかった。今が花の盛りだ。











 綺麗な花だ。瑞々しい葉の緑色との対比が美しい・・・・。

 さて、何をしに来たんだったっけ・・・・。
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