この週末は土日とも雨が降ったり止んだりの予報だ。朝、八時に起きて様子を伺っていたが、時々パラッと降るだけで、空が明るくなったりもする。結局、家でダラダラとしていて午後の2時になってしまった。
これじゃ、晩のビールも不味くなると思い、ようやく外へ。行き先はいつもの山だ。去年、突然シャカシメジが沢山出た場所が気になっていて通うのだが、今年は一株も出ていないのだ。
昼は食べていないが、どうせ長くは歩かないだろうと思い、食料も水も持たずに山に向かった。いつもの場所に車を停めて、歩く。朝から何とか保っていた天気は怪しくなり、辺りの山は雲に覆われ薄暗くなってきている・・・・。これは、降るな・・・・、と思いながらも坂を登っていった。やがて、雨が降り出すが、帰ってシャワーでも浴びれば済むこと・・・・。
問題のスポットには、やはり、何も出ていなかった・・・・。雨と濡れた落ち葉が光を反射して、探しにくいのもあって、半ば初めから諦めムードだ。
そのスポットを過ぎてもしばらくそのまま登ってゆくと、センブリが咲いていた。
今年、初めてのセンブリとの出会い。よりによって、こんな酷い天気の時に出会わなくたって・・・・。ひどい写真。。。センブリに出会ったのがきっかけで、来た道を戻ることにした。センブリに会えて良かった。きのこがなくてもしょうがない・・・。
戻りながら、去年、沢山見つけたシャカシメジを意識したせいで、今年、きのこと出会うタイミングが微妙にずれているんじゃないか・・・、などと考えていた。しばらく下って行ってから、何故、左に入り込んだのかは覚えていないが、ちょっと先に大きな傘のきのこが出ているのが見えた。
あ・・・・。
え?・・・・、マツタケ?
この山には随分通っているが、マツタケを探したこともなかったし、そもそも、マツタケが出るなんて話は聞いたことがなかった。しばらくどうしようか戸惑っていたが、写真を撮ることにしてしゃがんでいると、突然、友人から携帯にメールが来た。用事が出来て、予定をキャンセルしたいとのメールだったが、了解の返事のついでに「マツタケ、見つけた・・・」と送った。
さて、おかしなもので、一つ見つけるともっとないかと考える。しゃがんだまま辺りを見回すと・・・・あった。
クチベニタケの化石か・・・
その隣に・・・
まだ、幼菌だ。どうしようかな、と思ったが人に採られるよりはと思って、採ってしまった。
で、まだないかと見回す。と・・・・また、あった。今度も幼菌。今度は採らずに木の葉で隠すことにした。雨はひどく降っているし、周りも良く見えない。まだあるのかもしれないが、降りることにした。正直なところ、嫌になった。。
道は川になりつつある。。。
下りながら、やっぱり今年は、去年のシャカシメジが何かと影響しているな、などと考えていた。
山を歩いて自分できのこを探すようになってから、1年くらいは、やはりマツタケを探したいと思って、出ていそうな場所を意識して歩いていた。でも、出会うこともなく、マツタケの出る場所は他のきのこが極端に少ない所なので、それからは逆にマツタケを探さないことにした。だから、マツタケ山以外でマツタケを見つけたことが一度もなかった。
出る所には出るんだ・・・。偶然に出会うこともあるのか・・・・
それじゃ、コウタケも探していくか!と思って、シロを目指して歩いていく途中・・・・
ちょっとだけ、紅葉。
ヤブムラサキ?
さらに進もうと思ったところで、辺りが明るくなり・・・・落雷。音が山に響き渡った。やっぱり、帰るしかないな・・・
帰り道、あ・・・・
まさかね!今度はヌメリイグチだ。