クロコタマゴテングタケ
Aureoboletus sp.のサンプリングを済ませた後、H氏を僕のすいばに案内した。この場所は前日にタマゴタケを採った場所から山を登ったところ。H氏を何度か案内している場所だ。夏の台風の後はイグチが一気に発生して、今まであまり見たことがないようなモノに出会う可能性が高い・・・という印象がある。そして、その確率が高いのがこの山。。
前日と同じ道を歩いて行く。きのうはタマゴタケ探しという目的があったので、周囲を注意して見て歩いた訳でもない。
山側の斜面にクロコタマゴテングタケ。ちょっと綺麗な個体だったので写真を撮る。そして・・
コイヌノエフデ
これは、川側の木の下に一つだけ。
珍しくはないけれど、綺麗なキクザキイグチ。
キクザキイグチ
里山への登り口辺りに、赤茶色の傘のきのこ。。。
クリカワヤシャイグチ
そしてその近くの木の株からベニタケ科。
Russula sp.
ウスムラサキハツタケ? えっ、枯れ木から?と言ったら、だから変だと思って写真を撮っているんだ!と怒られた。。
この山は本当に分からないきのこが多い。
ワタカラカサタケ?
Russula sp.
とても綺麗なRussulaだ。柄にもうっすらと紅がさしているから、ドクベニタケではない。ヤブレベニタケじゃない、とは思ったが、念のため齧ったが・・・・・辛い! チシオハツの範囲内かな・・・とは話していたが、分かりようもなく・・・。
不明 カラカサタケ属
cortinarius sp.
あまりに特徴のないフウセンタケ・・・・どなたかご存知ないですか?
奥に進んでゆく。いつも不思議なイグチに出会うエリアに入って行く。道から奥を覗くと、赤っぽいイグチの老菌が幾つか見えている。この辺りはニセアシベニイグチの近縁不明種が出る辺りだからと無視して行こうかと思ったが、H氏は去年、ここで未記載のイグチを見つけたらしい。
それじゃ、確認してくるか。。
ボロボロの老菌を見る気にはなれず、一つだけ見つけた若い個体を見てみる。
不明
これ、見たことないな・・・孔口は赤味がかり、青変性強い。柄の青変性も強い。
ちょっと大きくなった成菌。
傘肉、柄の肉とも青変性あり。肉の匂い・・・ニセアシベニイグチとは似ているが、異なるような・・・・、忘れた。。。
これはまた、博物館行きだな・・・
何年か前に傘の色が栗色のニガイグチ属を見つけて、クリイロニガイグチ!と思ったのだが、それはフモトニガイグチと同じものだと言われた。その時のイグチは苦味がなくて傘は明るい栗色だった。昨日、今日と山ほど出会ったフモトニガイグチは傘肉に苦味があり、傘の色は赤味を帯びた茶色だ。で・・・・
クリイロニガイグチ
傘肉は苦味がなく、明らかにフモトニガイグチとは違うもの。これがクリイロニガイグチなんかな・・・・
森の中は蒸し暑く、蚊が沢山。立ち止まってきのこを観察していると、蚊取り線香も関係なく集ってくる・・・
コビチャニガイグチ
竹林の中に傘径30cmほどのオオコゲチャイグチが出ていた。
オオコゲチャイグチ
この山の散策コースも終わりが近い。こんなもんで、山を下って帰ろうかと思ったのだが・・・・、意外な出会いが。。
つづく。