両親の住む広島に用があり行くことにした。用事は「書類を直接手渡すこと」だけなので、すぐに終わることなのだが・・・・
この季節いろいろと寄り道したいところがある。前夜からどうしようかと考えていたのだが、天気がはっきりしないし現地の開花状況も分からないので何も決められなかった。朝、目を覚まして支度をする。支度をしながらもどうしようか考えていた。
天気は悪いし、気温も上がらないようだ。もう、両親の家に直接行ってもいいかな・・・という気持ちで自宅を出たのは10時を過ぎていた。中国道を西進しながら、まだ行き先は決まらず・・・・。天気は相変わらず曇天で、時折、雨がぱらつく。気温は10℃を越えない。迷いながらも去年、アズマイチゲが満開だった所をナビにセットすると、以外に早い到着予想時刻だ。現地で状況を見てからその先を決めることにした。
北房ICを降りて現地に到着したのは12時過ぎ。アズマイチゲは時期的には丁度良いタイミングだったようだが、天気が・・・・。到着直前には霙が降り、気温も8℃くらい。
一面の・・・・蕾。この気温ではイチゲ達は開かないだろう。ユキワリイチゲの場所は明日にして、雪割草を見ながら両親の家に向かうことにした。次に目指すは草間台!
一時間後、井倉洞近くの草間台のカルスト山荘に着いた。歩いてユキワリソウの咲く斜面を歩くが花はポツポツ。ちょっと早いようだ。杉林の中にはセリバオウレンが咲いていた。早々に切り上げて山荘に戻る。トイレを借りようと中に入るとユキワリソウの展示会をしていた。近所の人たちが栽培している園芸種のようだが、紫の花や八重のものなど、いろいろ。母へのお土産に4鉢購入。紫のは千円。他は500円。
草間台をあとにして次に向かうは・・・・M谷しかないな・・・・。イチゲはやカタクリは無理かもしれないが、ユキワリソウ、多分ここのはケスハマソウ、は確実だ。井倉洞から少し北上してから南西に下る。川沿いの道を走ると一箇所崖が崩れていた。
いつ崩れたのだろう・・・・。去年の暮れに一度走っているような気がするが・・・・。
谷への入り口には車は一台も止まっていない。先客はゼロか・・・・、嫌な予感だ。
いつものようにフキノトウが出ている。そしてヤマネコノメ。その隣にユキワリイチゲが咲いていた。あれ、開いているじゃないか・・・
ユキワリイチゲ
さらに中に進んでゆくと、ケスハマソウが咲いていた。
スズシロソウ
この谷のケスハマソウはほぼ、白花だけ。良く見ると薄いピンク色の花があったりする。そして蕊だけ桃色のものも・・・
陽の当たる川の土手にはアズマイチゲもポツポツ咲いている。
アズマイチゲ
ユキワリイチゲ
奥に進んでゆくとケスハマソウの密度がどんどん高くなってくるようだ。
秘密の場所に到着。周囲を見回すが何も咲いていない。斜面の上方に目を凝らすがやはりピンク色は見えない。それでも、崖を登り木の根を掴んでガレ場を上がると・・・・・
咲いていた。やはり今年は遅いのだろう、見渡しても僅かしか咲いていない。
カタクリの斜面を降り・・・・、斜面を下る時が一番怖い。岩は崩れそうになるし、掴むものの少ない崖だ。
何とか道に戻り、さらに奥に歩いてゆく。時折、雨が落ちてくる。相変わらず、誰もいない谷。