ユートピア小屋を望む
初夏に訪れた時は、弥山に登るルートと比べれば出会う人の数は少なかったが、山頂付近には10人くらいの人はいたと記憶している。しかし、今日はユートピアコースに入ってから出会う人はほとんど無く、上宝珠越辺りで山を下る人、二人と出会ったのみだった。
このコースを登る人のほとんどは上宝珠越からの砂滑りで下山するものと思っていたので、山頂辺りには人はいるのだろうと思っていた・・・・。それでも、到着したT字路周辺には誰一人、姿を見ることは無かった。そして、花も人影もない尾根筋・・・・、茫然として景色を眺めていると、人の声が遠くから聞こえてきた・・・・
ユートピア小屋の先の岩場に10人くらいのパーティーがいる・・・・。景色の良いところで昼飯を食べているようだ。仕方なく、反対方向の三鈷峰を目指して歩いてゆく。三鈷峰で昼飯としよう・・・・。
キュウシュウコゴメグサ
咲き残りのハクサンフウロ・・・
尾根筋は風が強い・・・・。心地よい・・・をはるかに越え、三鈷峰への痩せ尾根を歩くには危険な程だ・・・・。無理をして山頂を目指すことは止めた。途中の何とか人とすれ違えるスペースのある場所で休むことにした。
サントリーに何か貰っているわけじゃないが・・・・。風が強く、油断すると缶ビールが飛んで行きそうだ・・・。そして、この岩のほんの少し先は絶壁。
正面を見る・・・・
どっちの方角だろう・・・・、蒜山の山々、岡山森林公園の方角ではないか・・・・
昼飯をのんびりと食べる気にもなれず、ウィダーで誤魔化し引き返すことにした。戻る途中でユートピア小屋方面を見る。
誰もいなくなった小屋周辺
賑やかな声の聞こえていた小屋周辺から、何時の間にか人影はなくなり、静かになっていた・・・・。さらに進んで小屋辺りを何気なくみると・・・・・
あっ・・・・、小屋の上の象ヶ鼻辺りの崩落箇所を例のパーティーが下っている・・・・。
目が点になった・・・・。あれは危ないんじゃないか・・・、でも団体で下っているくらいだから大丈夫なのか・・・・。どういうルートで下っていくのか暫く見ていた・・・・
どこから下って行ったのか、場所を見に行くことにした。
シモツケソウの咲き残り
汗で濡れた服を強風であおられ、冷え切った体に温かみが戻ってきたような気がした。この辺りだろうか・・・・興味深々・・・・。
周囲の足跡を探してながら歩く・・・・
ここだ・・・・、この辺りだ・・・・
急斜面を前にして・・・・、迷う。周りには誰もいない・・・が、足跡がある。でも、1人はやばいだろう・・・・。でも、パーティーが通っていったのだ、大したことはないだろう・・・・。やっぱり、降りることにした。
ホソバヤマハハコ
ようやく、探し当てたユートピア・・・・、ユートピアコースだった。
ダイセンオダマキ
最近、激減して簡単には出会えないと書いてあった花・・・
キュウシュウコゴメグサ
大きな群落が続く・・・・
反対側には・・・・
クサボタン・・・・、花が咲いていたらいいのに・・・・
下る先を見る・・・・
下ってきた斜面を見上げる・・・・
パーティーが通っていった通りに崩落箇所を左に外れ、山道を進む。その左斜面に・・・・
トモエシオガマギク
写真を撮りながら・・・・、あれ?・・・・この花、登る途中にも写しているぞ?
何時の間にか、登山道に戻っていた。安心して下る。やがて・・・・
上宝珠越
再度、砂滑り・・・・
1000m程を一気に下ると流石に膝に負担がかかる・・・・。しばし、留まり休憩・・・・
まるで、化石のような石ころ・・・ 象の臼歯みたいだ・・・が、そんな訳も無く・・・
ツリフネソウ
ようやく、元谷に到着。楽しかった・・・・
さすがに疲れたが、後は下って定番の・・・・
つづく。