ジャケツイバラの谷で焼肉をして帰宅してから数日が経ったが、やっぱりクマガイソウを諦められなかった。それは友人も同じだったようで、google earth で見たら登り口と林道の位置関係とかで分からないか?などとメールで相談していた。すると、夜中の1時頃にメールがあり、この間、焼肉をした場所の脇の開けた谷の位置がぴったりだという。
その後、情報源の人のコメントも何となく、それらしく・・・・、三度、同じ場所へ行くことにした。なんと、前回、誘って同行した友達は帽子を何処かに忘れたらしく、帽子を探しに今度も同行することになった。
慣れた道。迷うことなくまっしぐらに目的地に向って走る。途中、イワガラミやツルアジサイが咲き始めているのを確認したり、相変わらずジャケツイバラが咲いているのを眺めながら走った。そして、目的地にあと10分ほどというところで、紫色の花をつけた大振りな植物の群生に出会い、車を停めた。
これは・・・・、ジギタリスだよね。。。どこから逃げ出したのか分からないが、ジギタリスが野生化して殖えているようだ。この場所から少し走った川沿いにも沢山咲いていた。
直にいつも車を停めている場所に着いて、支度をする。今日は天気も良いし、月曜から雨が降っていないからヒルの心配はしなくても良さそうだ。でも、一応、スパッツは着けた。
登り口にこんなにジャケツイバラがあったっけ・・・、花盛りだ。それから、杉林の中の登山道を20分ほど登り、林道に出た。この林道も3回目だ。
ジャケツイバラの花は満開から少し、盛りを過ぎたところ。やっぱり、先週は一番良い時に来たんだね~などと、自己満足に浸る。また、20分ほど歩いてチェックしていた谷に入った。そこは・・・・、谷の中もジャケツイバラ。途中、足を滑らせて掴んだものがジャケツイバラの枝だったりして、両手の指先から血が滲んだり・・・・。
とうとう、ジャケツイバラを避けきれず、斜面を登り尾根筋まで上がった。でも、それが正解で沢沿いに尾根は進んでいて、人の踏み跡も薄っすらと残っていた。それから、しばらく杉林の中の沢沿いに登っていった。途中、踏み跡が沢から離れる場所があって、迷ったがGPSを頼りに沢沿いに登ることにした。
沢沿いでも、かなり乾燥していたが雰囲気は良くて、ヤマシャクヤクの姿も見えた。
さらに進むと、ヤマシャクヤクの数も増えてきて・・・・
蕾も付いている株もかなりある。
想像していたような展開に、今にもクマガイソウに出会えるような気がしてくる。
テンナンショウがあった。この際、写真を撮っておこうかと思ってカメラを構えていると・・・・、友人達は、テンナンショウはもういい、などと言って先に登っていってしまった。置いてけぼりだ。気がはやるってやつかな。まあ、いいか。
その後、沢を登りつめてから情報通り、広葉樹林の方に折れて進む。少し、ウロウロしたが杉林から広葉樹林帯に入った。
情報通りの展開に安心して、昼飯を食べることにした。
景色の良い場所。道もない山の中にこんな景色の良い場所があるというのが何とも不思議・・・・
ビールと友人が持ってきてくれた蒸し鶏、クラゲとキュウリの和え物、おにぎりを食べた。
それから、周囲の沢沿いや日影になって傾斜の緩い辺りを探し回った。見つかるのは・・・・
ヤマシャクヤク
モミジガサ??
随分探しまわったが、あの特徴的な葉には出会えなかった。諦めて下り始めると、途中で獣道のような踏み跡が沢とは直角に続いている場所があった。ひょっとしたらと思い、獣道を進んでゆくと開けた場所に出た。
その先の谷筋も探してみたのだが・・・・・
見つかったのは・・・・・
ササユリ
???
友人が指している辺りを見ると・・・・
蝮
これを見て諦めた。山を下り、車まで降りた。この山には最初の違う登山口からのアプローチも入れると4連敗。同じ山に4回続けてきたことなど一度も無かった。良い思い出というか、やっぱり、苦い経験だな。でも、また考え始めている。あの、踏み跡が沢から離れたところで、沢沿いに道を取らないで尾根を進んでいたら・・・・・。
やめておこう、もう。