朝、5時に目覚ましをかけておいたが、実は3時過ぎから目は覚めていた。車の後部座席を畳んではいるものの、スペースは長めにみても170cm足らず。足を伸ばして寝るには少々、難がある。それでも、結局5時までゴロゴロしてから起き出し、寝床の整理、山の荷物を作る。
天気はというと、どんよりと曇っていて昨夜の月夜はうそのようだった。車で白水湖ロッヂまで行き、脇の駐車場に車を停め、登山口に立ったのは6時40分。
出発だ。すぐ目に入るのは・・・・

ハンゴンソウ
これから登る平瀬道は、最初から急な登りが続く。去年は不慣れなせいもあり、最初から息切れしてしまったが、ことしは随分、マシなようだ。道の脇の草木を眺めながらゆっくり登った。

左:去年も分からず・・・、右:マイズルソウの実 熟すと赤くなるらしい・・・

アザミの仲間だろうな・・・

左:collybia sp. アマタケ? 右:ワサビカレバタケ Collybia peronata (Bolton) P. Kumm.
30分以上歩いたはずなのだが、まだ1kmかよ・・・・
目的地の室堂まではあと、6kmほどある。まだ、先は長い。

ガマズミの仲間だけど・・・

多分、ミズキ

カニコウモリ
登り始めてから1時間が経過。登りはずっと続いている。

トチバニンジン
大きなダケカンバの根元の小さな広場のような場所・・・・、記憶にあるぞ。。
去年の下山のとき、雨水がたっぷりと溜まっていて、どうやって渡ろうか、困った場所だ。今年は水も溜まってはいないが、曇り空だし、山の上は雲の中で全く見えない。
この辺りだったか、早くも上から下ってくる人に出会った。レインウェアを着てスパッツを付け、ザックにはザックカバーを掛けている。かなり降られた様子だ。室堂から来たのですか、と聞くとそうだという。その割りに随分早いな・・・と思った。計算だと5時過ぎには室堂を出ていなければならない・・・・。室堂の天気を聞くと雨だという。予報も雨だし、期待しない方がいいと言い捨てて下っていった。
まるで、予報も知らないのかとでも言いたげな様子。嫌な奴だったが、この後のことを思うと憂鬱になってしまった。白山の雨は慣れているし・・・・と、気を取り直してまた登り始める。
これは・・・・
特徴的は葉の形。最近、某ブログでみたぞ・・・・

ハクサンカメバヒキオコシ
カメバヒキオコシに似ているが、葉の形が、3段になっているところが違うらしい。
天気は依然として怪しい・・・。
今度はお爺さんと孫の二人連れが降りてきた。この上の急な登りが一段落した辺りまで登ったが、土砂降りになり、登るのを諦めて降りてきたとのこと・・・・・。
しかし、また少し登ってゆくと明るくなり・・・・

ウラジロナナカマド 狂い咲きじゃなくて・・・、なんて言うの?
山の天気は分からないもの。高度を上げてゆくが、雲が近づいてくる様子もなく・・・・
さっきから大きな蕾を付けたツル性の植物が目に付いていた・・・・。ハンショウズルの仲間かな・・・、などと考えながら歩いていたが・・・・

ジイソブ
分かった。。。

オトギリの仲間
ちょっと前まで雨が降っていたようで、道は濡れていてジイソブにも、オトギリにも水滴が付いていた。

クロバナヒキオコシ
やがて傾斜は緩くなり、登り口の白水湖が遥か下に見えた。
何故か、自分達が登るにつれて空が明るくなってゆくように思える。さっきの嫌な奴のことを思い出した・・・。

ヤマハハコ
明るくなり、ダケカンバの林が見える。山の斜面に陽の当たっている所も見え出した。

青空の下の御前ヶ峰
とうとう、青空が覗きだした。あと、室堂まで3.5キロほどだ。俄然、元気が出て歩いてゆく。

ユキザサ

ミヤマアキノキリンソウ
日陰には・・・

ズダヤクシュ
これ、ツルリンドウ?

白い花、沢山咲いていたが、どれも白花・・・・。
10mくらい先には・・・・、普通のツルリンドウ。

ツルリンドウ
ツルリンドウの白花と薄紫の花。ちょっと、感動した。でも・・・・、秋を感じさせる花が多いな。

左:hygrocybe sp. 右:ベニナギナタタケ
明るい緩い登りの道を進む。

エゾシオガマ
花も増えてきた・・・・。

キヌガサソウ

ハリブキ

オオヒョウタンボク 赤い実がかわいい
これ、去年も一株だけ見たっけ・・・・、多分、同じ株?

センジュガンピ

標高2038m
上り始めてから2時間。やっと標高2000mを越えた。標高差800mを登ってきた計算だ。あと、500m程の登りか・・・・
この後、少々下り、大倉山避難小屋に到着。
ここから先には下界のものを持ち込むなということ?
つづく。