今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

未だ、雨降らず、でも意外な結果 2009.06.27.

2009-06-30 07:51:42 | Weblog
月曜に雨が降ったが、それっきり、まとまった雨は降らなかった。そして迎えてしまった週末。いろいろと用事があり、それがようやく片付いた夕方4時、近くの公園に散歩に行った。


 どうせ、なんにも出ていないだろうと思っていた。予想通り、公園の入り口周辺はカラカラ・・・。しかし、坂を下ってゆくと・・・








     
チチタケ    Lactarius volemus (Fr.) Fr.


毎年、坂を下りきったあたりの道の脇にでる。チチタケだろうと思うのだが、普通にみるチチタケより色が薄い。ヒロハチチタケほど、ヒダは疎ではないのだが・・・。



 これはアンズタケでいい?幼菌が一つだけ出ていた。




アンズタケ    Cantharellus cibarius var. cibarius Fr.,



 その先には、先週にこの場所で見掛けた不明菌。これも、一つだけ出ていた。




Entoloma catalaunicum (Singer) Noordel.?


これは・・・、NBさんから送って欲しいと頼まれていたヤツだ。鮮度を保って送る方法まで教えてくれていたっけ・・・。紙袋に付近の草の葉をむしり取って入れて、その中にそっときのこを入れる。


 その先にはベニタケ科のきのこ達が続く。



     
Russula sp.


色の薄いチギレハツ?・・色が僅かについたヒビワレシロハツ?分らない。








     
ツチカブリ    Lactarius piperatus (L.) Pers.



 さらに・・・




アカカバイロタケ    Russula compacta Frost


かなり大型。裂いて匂いを嗅ぐと・・・きついアンモニア臭・・・。


 しばらく歩いて行った山側の斜面に若いきのこが・・・。




アカキツネガサ?    Leucoagaricus rubrotinctus (Beeli) Sing.


もう一つ、自信がない。奥の個体のツバはめくれ始めて、僅かにピンクに色付いているのではないか・・・

 
 今度はアマニタが続く。




テングツルタケ    Amanita ceciliae (Berk. & Broome) Bas


実に分りやすい。




実に分りにくい・・・。

この幼菌は・・・フクロツルタケに1票。




コテングタケモドキ    Amanita pseudoporphyria Hongo


ボロボロだけれど、今年初めてだから載せてしまう!


 綺麗なきのこ。名前は冴えない。








イタチタケ    Psathyrella candolleana (Fr.) Maire




     
左:分らない
右:ウスムラサキフウセンタケの幼菌?    Cortinarius subalboviolaceus Hongo?




 わぁ、粘菌だ。







 この日、道から降りていった辺り、水が滲みだしているような場所にだけきのこは出ていた。他のところはカラカラ。なーんにもない。


 結構、いろいろ出ていたなぁ、いや、イグチはなかったなぁと考えていたときに鮮やかなイグチの姿が目に飛び込んできた。














ミヤマベニイグチ    Boletellus obscurococcineus (Höhn.) Sing.


 これで、ヤマドリタケモドキの一本もあれば最高なのに・・・、贅沢は言うまい。




シチダンカ


 急いで自宅に戻り、例のEntolomaをクロネコで送り、庭でビールを飲んだ。森林植物園で買ってきたシチダンカを眺めながら・・・。
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ツブカラカサタケ

2009-06-27 10:36:48 | Weblog
 先週末、多少の雨が降り、いよいよ今週末は夏のきのこが出だすのではと期待していた。天気予報でもしばらく雨が続くようなことを言っていた。


 火曜の朝、勤め先の芝生にキコガサタケが出ていた。そして、その近くには良く分からないきのこの幼菌がいくつかまとまって出ていた。



 
左:キコガサタケ  Conocybe albipes Hauskn
右:まだ不明


 どんなきのこになるか楽しみにしていたのだが、昼休みに見に行くと跡形も無い・・・。寝ぼけて歩いていて場所を忘れてしまったのか・・・でも、近くにキコガサタケの乾いたものは依然として残っているのだった。


 翌日の朝、同じ場所にまた、キコガサタケが出ていた。






 その日は朝からずっと会議が続き、夕方にようやく終了したので、早めに帰宅することにした。駐車場へ向かう道の芝生をふと見ると・・・






きのう見かけて行方不明になっていたきのこだ。同じような場所、同じ個体なのか、違うのか・・・写真を見てみると違う個体のようだ。



 翌朝、どれだけ育っているか楽しみに勤め先に向かう。乾燥気味が気にはなっていた。








ツブカラカサタケ   Leucoagaricus meleagris (Sowerby) Sing.


 触ったところが赤変する。やはり、乾燥のため傘が裂けてしまっているが、一晩でよく育ったものだ。
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きのこはまだ・・・ 2009.06.21(3)

2009-06-25 07:50:40 | Weblog




 ママコナの花を探しに行ったのだけれど、もちろん、きのこも探していた。けれど・・・。


 これは何だろう。秋にこの辺りで出会ったきのこと似ている。シメジの仲間なのだが・・・。ハタケシメジではなさそう。ミネシメジの古いの?黄色味はない。カクミノシメジか?黒変性はない。かなり古く、崩れ落ちそうだった。



     
??



 川沿いの木の陰になった道を進むと、サワガニがチョロチョロ歩いている。




サワガニ



 そして、きのこはポツポツとは出ているのだが・・・。



     
左:不明
右:キツネタケ



 ママコナを見て車に戻る途中、道の脇にかなりの数出ていた。行きには気が付かなかった。



     
フミズキタケ?かな・・



 面白いきのこはなかったな。




イチヤクソウ





ウツボグサ
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雨降らず、我慢できずにママコナを見に行く 2009.06.21(2).

2009-06-24 07:16:26 | Weblog




 ここのところ、雨が降らず、土曜の夜に降ったが大したことはなかった。日曜日こそ雨の予報が出ていたので期待していたのだが、降らない。それどころか、蒸し暑い日だった。午前中は家の物置の片付けをし、午後から我慢できずに、近くの山にママコナを見に行った。丁度、今頃あの山ではママコナが咲いているに違いない・・・。


 自宅から30分弱、車を走らせ、池の脇に車をとめて歩いて行く。川沿いを歩き、やがて橋を渡った辺り・・・。ササユリが咲いていた。ここは公園ではなくて、植生ではないササユリだ。







     
ササユリ







 随分、ピンク色が濃いような感じだが、気のせいだろうか・・・。


 そこから50mほど先にママコナは満開に咲いていた。ママコナは今時分から初秋に花を付けるが、この山の場合は今、開花するのはこの場所だけなのだ。







     










ママコナ



 ママコナの場所を過ぎ、湿地帯に入る。アヤメ?ショウブ?咲いている。




??



     
左:モウセンゴケ
右:サギソウの芽




 モウセンゴケはもう、花を付け始めていたが、サギソウはまだ、芽を出したばかりのようだった。開花は8月中旬になるだろうか・・・。

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種から育ったペチュニア 2009.06.21.

2009-06-23 07:20:05 | Weblog



 去年、この植木鉢にバコパを植えていた。バコパは多年草だと思っていたのだが、ハナムグリの幼虫に根っこを喰われて、一夜にして枯れてしまった。


 今年もバコパの苗を買ってきて植えて育てていたのだが、いつ、種が落ちたのだろう・・・。ペチュニアの苗が育ち、花を付けた・・・。カラフルだ。親はおそらく、極く薄い桃色だった・・・。種から育った花たちは多彩だ。



     



     




     



花をよくよく見ると、色合い・模様は、大きくも、微妙にも・・・違う。


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久し振りの明石公園 2009.06.20.

2009-06-22 07:58:51 | Weblog
 久し振りに明石公園に行った。所属するグループの観察会であるが、この天気だ。どうせ、きのこと名の付くものはなかろうと思いながらも、ご機嫌伺いを兼ねて参加してきた。


 それでも、参加者は7名で、午後から参加する人を考えれば、ほとんどフルメンバーの参加のようだ。スゴイ、というか、暇?・・・。


 なーんにもないとの予想とは異なり、公園の巡回を始めてすぐ、出会った。




ササクレヒトヨタケ Coprinus comatus (O.F. Müll.) Pers.



 そんなわけない、と思いながらもきのこはもう、出始めている?・・・。



    
左:ササクレヒトヨタケ
右:ナメラニガイグチ(正井・仮)



 ヒトヨタケ、だけじゃなくてイグチも出始めている。ニガイグチ属については、もっと程度の良い個体がこれから沢山あるだろう・・・なんていう甘い予測のせいで、雑な写真を撮ってしまった。まぁ、それっきりだったけど・・・。


 少し、池の周りを進むと新鮮なイグチが出ていた。まわりの草を除こうと触れただけで変色していく・・・。






 近くに出ていたものも側において、もう一回。




アメリカウラベニイロガワリ近縁 Boletus sp.

 傘の色が妙に黄色い。典型的なものではないようだが・・・。イグチ専門家の鑑定を待とう・・・。


 さて、最初だけ調子が良かったが、その後は予想通り・・・。


 変わった木があった。様子から楓の類と思うのだが分らない。僕への宿題になった。早く調べなきゃ・・・。早く教えてくれないと、いつまで生きているか分らん・・・、と、脅されていたんだっけ。




不明の木


 その後は、きのこといえば、




固い奴 オオミノコフキサルノコシカケらしい・・・。



 おっ!!




ヤナギマツタケ Agrocybe cylindracea (DC.) Gillet


 これは、上出来。

 ベニタケ科は出始めているけれど・・・



     
ムラサキカスリタケ Russula amoena Quél.


 これが、一番多かった。それ以外にはケショウハツ、チチタケの一種など。


 この公園での最後が・・・




アマニタの一種


 テングタケ、イボテングタケ、テングタケダマシなど、意見が分かれていたのだが・・・イボテングタケに1票、としておこう。


 昼になったので、他のメンバーは昼飯に。僕は心当たりの場所のチェックをしながら帰宅することにした。


 例の淡河のラーメン屋で昼を済ませ、近くのポイントをチェック。ベニタケ科のみ。




カワリハツ Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr.


 こいつは毎年、この公園で沢山出る。食味も良いのだが、何となく、あまり採らない。他には・・・



     
ヤブレベニタケ Russula rosea Pers.


 この公園をでて、さらに社の森公園をチェック。頼まれていたEntoloma sp.がまだ、出ているかをチェックした。その結果は・・・




Entoloma sp.


 やっぱり、だよな。1週間、雨降らずでは、出ていたものもこの通りだ。今後の雨に期待することにした。


 帰宅後、また、オマケの遊び。










 もう、夕方になったな。ビールでも飲もう。
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何となくアップ忘れた写真たち 2009.06..

2009-06-20 21:45:38 | Weblog

アザミ


 アザミは好きな花だけれど、詳しく調べたことがない。きっと、種類はたくさんあるのだろう。












 開いた花も、蕾も良く見ると繊細で複雑な構造をしている。







 それに較べて、こいつは単純。




コナスビ



 それでも明るいところで咲いているものと、日陰で咲いているものとは随分と雰囲気が違うものだ。



 さて、何となくアップしなかったきのこ。




アカヤマタケ





アンズタケ sp.

匂いはアンズタケそのもの、食べても毒はないようだが、見た目が悪い。黄土色のようなアンズタケ。毎年、同じところに出る。



     
不明


 調べていない。乾燥気味だった。
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今年初めての鹿が壷 2009.06.14.

2009-06-19 07:19:13 | Weblog
 日曜日は最上山に行き、ヨソオイツルタケやムラサキヤマドリを探した。今年は、雨が少なくきのこの出が遅いせいも有り、空振りだった。

 きのこは少ないながら、ベニタケ科少々、アワタケ1個、キリンタケ近縁、等。これでは帰るに帰れず、近くの鹿が壷に転進した。ヒルが出だす頃だが、あそこなら雨が少ない時でも何かは出ている筈だ・・・と。



 この時期、これも貴重。



クロノボリリュウタケ Helvella lacunosa Afzel.



 他に、綺麗な姿のクラガタノボリリュウタケ Helvella ephippium Lév.も・・・。




アカヌマベニタケ? Hygrocybe miniata (Fr.) Kummer
を、ネッタイベニヒガサ  Hygrocybe flavescens (Kauffm.) Sing. に改訂。実はアカヌマベニタケではないんじゃないかと思っていたのだが、この近くにアカヌマベニタケが出ていたもので、そうしておこうか・・・と思った。今日、HY氏に指摘され、確認できたので・・・。2009.06.20.



 昔、アカジコウが出たという道、今年も歩いてみたが、あるわけないよな・・・。きのこ、それ自体がほとんど出ていないんだから。でも、そんな時に珍しいものに出会えるんだなぁ。









キツネノサカズキ Galiella japonica (Yasuda) Y. Otani 
オオゴムタケ属か・・・。



 初めて見た。もちろん、知らなかったが、偶然に山で出会ったHY氏に教えて貰った。何と、運のいいこと!!



 山を降り、駐車場に向かう途中で、また、難解なきのこに出会う。




クリイロムクエタケ    Macrocystidia cucumis (Pers. ) Joss.


NB氏とHY氏のご指摘によりクリイロムクエタケとした。当日、この菌の匂いを無臭と聞いたが、どうみてもクリイロムクエタケだ、との指摘により、臭覚の方に問題ありとした・・・。クリイロムクエタケはキュウリのような匂いがする2009.06.20.








バイカツツジ



 水平に拡がる葉の下に梅の花のようで反り上がった特徴的なオシベ。枝や葉はベタついて、モチツツジのようだ。名前を調べようと、一枝を折って持ち帰ったが、驚くべきはその花もちの良さだ。








 4日後でも、こんなに生き生きと咲いている・・・。早く、仕事いかなきゃな・・・。


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悪戯 2009.06.13.(3)

2009-06-18 07:57:20 | Weblog

ホタルブクロ



 庭では、山で採ってきたホタルブクロが咲き始めている。2年前に少しだけ移植したが随分と殖えた・・・。ヤマホタルブクロも植えたいと思っているのだが・・・。








 ホタルブクロの名前の由来については諸説あるようだが、蛍を花筒の中に入れて遊んだとか、花の形を提灯に喩えたとか・・・。


 入梅して、庭ではアジサイもいろいろと咲き始めている。




墨田の花火





アナベル





カシワバアジサイ



 今日は白花だけ。今年、苗を買ったシチダンカは暫らくは花を付けないのかもしれない・・・。


 社の森公園できのこを観察した日の夜、近くの河に蛍を見に行った。この時期、平家、源氏とも飛び始めている・・・。





ゲンジボタルの乱舞??!



 沢山、飛んでいたのだが・・・、今年から使い始めたデジ一がうまく使えない。そもそも、90mmマクロで蛍は難しい。フォーカス全く合わず。


 帰宅後、遊ぶ。ホタルブクロ、名前の由来はこんな感じかな・・・










 ホタルブクロがほんのりと緑色に光っているの、分りますか?

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社の森公園のつづき 2009.06.13.(2)

2009-06-16 07:16:40 | Weblog
サンコタケ自体はそれほど、珍しい菌とは思わないが、今回のサンコタケは色が鮮やかで・・・、臭いも強烈だった・・・。





テングタケ   Amanita pantherina (DC.) Krombh.



 日陰の道をさらに進むと、笹原のなかにノウタケが出ていた。




ノウタケ   Calvatia craniiformis (Schwein.) Fr.



 そして、笹の中にササユリ。盛りは過ぎているが、森の中にはまだ、ポツポツとササユリが咲いていた。




ササユリ



 ありふれたチチタケ属




Lactarius sp.



 森を抜け、明るい道にでる。きのこらしいきのこ。ツルタケの中では一番早く出だすような気がするが・・・。









テングツルタケ   Amanita ceciliae (Berk. & Broome) Bas



 これは・・・、まるで普通のヒダのあるキノコのように思ったが、裏を見ると・・・。





ナガエノチャワンタケ   Helvella macropus var. macropus (Pers.) P. Karst.

でしょ?まるで、茶碗じゃないけれど・・・。




     



 田んぼ沿いの道を進む。冒頭の写真。今年、初めてのテングタケとの出会いだ。









天狗と蛍



 よく見ると傘にはホタルがとまっている。流石にこの公園に夜来たことはない。湿地の周りを細流が流れているので、夜はホタルが乱舞しているのかもしれないな。



 出口へ向かう坂道を登る。途中、松の切り株から幼菌が・・・




マツオウジ   Neolentinus sp.




 そして、流れ去る手前のcoprinus




ヒトヨタケ   Coprinopsis atramentaria (Bull.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo




 さらに、道の両脇に笹が生えた中ほどに・・・




不明・・・




     









何だろう?




 さらに・・・。




cortinarius sp.



 フウセンタケだと平気でsp.と書いてしまう。進歩ないよね、その考え方。
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今週こそ、ヤマドリタケモドキをと思ったけれど 2009.06.13(1)

2009-06-15 07:06:32 | Weblog

サンコタケ Pseudocolus fusiformis (E. Fisch.) Lloyd



 先週末にヤマドリタケモドキが出ていたと報告を受けたので、今週こそは出だすだろうと家を出た。去年、早く出始めた所をまわるが最初から空振り。



 例によって、花ばかりが目に付く・・・。



ウツボグサ




     
左:ウツボグサ
右:ネジキの花





ミヤコグサ



 そして、盛りを過ぎたタツナミソウ




タツナミソウ



 社の森公園に場所を移す。きのこは少ないながらポツポツとは出ている。木から何が出ているのだろうと思ったが、下から覗くとただのキツネタケだ。




     
キツネタケ Laccaria laccata (Scop.) Cooke




 枯葉を持ち上げていた。その枯葉を丁寧にのぞくと、現れたのは・・・




クロハツ Russula nigricans (Bull.) Fr. 



 一応、変色性を見る。



     

 
 赤変し、やがて黒変。クロハツに間違いなさそうだが、食べる奴はいないだろう。



     
Hygrocybe sp.




 フウセンタケも出始めている。そういえば、この時期、去年も見ている。




ウスフジフウセンタケ Cortinarius alboviolaceus (Pers. ) Fr.




 嫌な奴は早く出始める・・・。



     
クサウラベニタケ Entoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm




 そして、冒頭のサンコタケ。色が綺麗だった。風が吹いて頭上からの木漏れ日で鮮やかになったり、陰になったり、見ていて楽しかったけれど、写真には写せないな。




サンコタケ Pseudocolus fusiformis (E. Fisch.) Lloyd
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今年のトガリワカクサタケ 2009.06.06.

2009-06-11 07:37:52 | Weblog

トガリワカクサタケ     Hygrocybe olivaceoviridis f. olivaceoviridis (Hongo) Hongo




 
 去年、初めてみたトガリワカクサタケが今年も出ているか気になっていた。丁度、今頃なのだが・・・・。



 見つけたのは自宅近くのキャンプ場だったが、その後、キャンプ場の駐車場が満杯だったときに、不注意にも路上に駐車して、管理の方に迷惑を掛け、行きづらくなっていた。しかも、そのキャンプ場の入り口にはチェーンが架けられ、真新しい看板が立てられていた。




「許可無く立ち入りを禁ず。警察パトロール中」



 しかし、見に行きたい気持ちは抑えられず、いっそのこと許可をとってみよう、と思い立った。電話をかけて事情を話すと、若そうな担当の人はあっさりと入場を許してくれた。TEL番号と名前を伝え、滞在する時間を伝えた。



 無人のキャンプ場に行き、去年、トガリワカクサタケを見つけた辺りを歩き回る。なかなか、見つからない。諦めかけたが、範囲を広げ、探す。ようやく見つけた老菌、トガリワカクサタケの老菌ではないか・・・。今年は、随分と発生が早かったようだ。去年のあの事件がなければ・・・と悔やんだが後の祭りだ。



     



 その後、ようやく、なんとかまともなトガリワカクサタケを2本ほど見つけることができたが、去年のような若草色とヒダのオレンジが対照的な美しい個体を見つけることはできなかった。





去年の出会い・・・




 気を取り直して歩く。




ヒメカバイロタケ     Xeromphalina campanella (Batsch) Maire





ニッケイタケ     Coltricia cinnamomea (Jacq.) Murrill





ムジナタケ     Lacrymaria lacrymabunda (Bull.) Pat



 なんとも、盛り上がりませんなぁ・・・。


 道を挟んで反対側のキャンプサイトも見て廻る。去年、この時期にヤマドリタケモドキを沢山見つけたところだ。しかし、何もない。ようやく見つけたのは・・・



 針葉樹、おそらくヒマラヤスギ?の下の苔の間から顔をだしている。




オオショウロ??     Rhizopogon nigrescens Coker & Couch





ウサギのうんこ?  ちがう。




     








 以前、赤松の木の下で梅雨時に見つけ、二つ割にした時に嗅いだ匂いと同じ。表皮の厚さがショウロと比べて随分厚い。オオショウロだろうか。目立った変色性は無いが、徐々にこすれた部分が黒変してきていた。







タツナミソウの仲間


シソバタツナミソウだと思っている・・・。
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ササユリ2009

2009-06-10 07:44:50 | Weblog




 先週、ササユリが咲き始めたと書いた。来週辺りが満開だろうと書きながら報告が遅くなってしまった・・・。



     
ササユリ




     











遠くの池の堤にもササユリは沢山、咲いていた。



 庭ではアジサイが咲き始めている。そろそろ、梅雨に入る・・・。








     


アジサイが咲き始めた・・・。




ホタルブクロ ケントベル(園芸種)


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きのこの気配を感じて周囲を歩く 2009.05.31.

2009-06-05 08:06:02 | Weblog
 去年のこの時期、ヤマドリタケモドキに出会い、その早さに驚いたことを思い出した。


 あの場所、もう、出始めているのかもしれない・・・、そう思って、早速、三木HLPに向かった。


 いつもの駐車場に車を停め、いつもなら階段を下ってゆくところだが、膝が痛むのと、去年、モドキに出会ったのが車道の近辺だったという事情で、遠回りながら車道をゆるゆると下ってゆく。


 去年の場所には、まだ、ヤマドリタケモドキは出ていなかった。さすがに、まだ、早いか・・・・。



 周回の道を歩いて行く。




クロアシボソノボリリュウタケ


この公園にいつも、この時期に出ている。



    
左:常連のアセタケ
右:ドクベニタケ幼菌



 例年のことながら、アセタケの類、ドクベニタケが出始めている。




ドクベニタケ



 たいした出会いもなく、道を進んでゆく。


 去年もこの辺りで出会ったな・・・と、思いながら周りを見回すと、やはりあった。ハタケシメジだ。




ハタケシメジ



 それから、この時期お馴染みの



     
イタチタケ





ヒトヨタケ





ムジナタケ


 どうも、きのこの出始めるのは、もう少し先のようだ・・・。


 場所を社の森公園にかえて、散策する。



     
シソバタツナミソウ


 その近くには、背丈がシソバタツナミソウよりもかなり高い、タツナミソウの仲間が咲いていた。




タツナミソウの仲間



そして、きのこらしいキノコ・・・。




テングツルタケ



     
マツオウジ



 マツオウジの最盛期はかなり前に過ぎている筈だが、まだ、いくつか出ていた。


 そして、きのこを探し出すと年に何回かは出会うこと・・・・。




50円玉



 ことしはこの類との出会いが早かった・・・、しかも一円じゃなくて50円だぜ。良い年になるかもしれない・・・。




キツネタケ


 生きの良い、キツネタケが出ていた。


 この公園でも・・・



シライトソウ


 そして、ササユリが咲き始めていた。




ササユリ


 今週末辺りがササユリの開花ラッシュになりそうだ。
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もう一つの但馬高原 2009.05.30.(2)

2009-06-04 07:56:19 | Weblog

兎和野高原のヤマナラシの木の下で.





 但馬高原植物園で土砂降りに会う前、実は植物園内の道を外れ、奥を散策していた。そして、出会ったのがアミタケだった。




アミタケ


 見たとき、戸惑ってしまった・・・赤松の木が辺りを見回しても見つからなかったから・・・。でも、かなり離れた所に大きな赤松を発見して納得した。







 その他、山道に敷かれたウッドチップからもキノコが出ていた。


     



 土砂降りの後、あまり出会いたくないモノが動き始めた・・・。30cmもあるミミズ、そして、これだ。




マムシ



 道が濡れていたせいか、滑るように道を横切っていった。カメラを向けて近づくと、停まってこちらをチラッと見る・・・。さわらぬ神に祟りなし・・・だな。



 高原植物園を出て、直ぐ近くの兎和野高原へ移動した。移動といっても車で5分もかからない。途中、山はタニウツギが満開だった。




タニウツギ


 
 天気は相変わらず、悪い。







     
タニウツギとウツギ


 ウツギの季節だ。何といっても花の圧倒的な多さ!山は花で埋まっている。


 兎和野高原にはヤマナラシの木が多い。その下にヤマイグチの仲間が出るのだが・・・、まだ、早いか、と思いながら散策する。土砂降りの後、草はまだ、雨水で濡れている。


 やっと、一つだけ見つけた。それが、冒頭の写真。


 もう一度・・・。さらに近づいて・・・。




ヤマイグチ



帰宅後、柄をスライスして変色性を見た。柄の先に青い粒点があればヤマナラシノアオネヤマイグチと思い、スライスするが、粒点は見当たらなかった・・・。これは、ヤマイグチとしておこう。


 その他・・・



     
この時期、苔の上で良く見る・・・分らない



     
これも分らない・・・





marasmiellus sp.


 あぁ、難解なキノコの世界が、おいでおいでしている・・・・そろそろだ。
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