トガリツキミタケ Hygrocybe acutoconica(Clem.)Sing. f.japonica (Hongo)Hongo
さて、丸太で枠どった階段を恐る恐る下りてゆくと、ポツポツと鮮やかな黄色のきのこが出ていた。よく見ると、赤味がかったもの、鮮黄色のもの、トガリが少ないもの、などいろいろだが、全部まとめてトガリツキミタケとした。並んで出ているのだから同じ種類だろう・・・。
トガリツキミタケ
さらに下った、道から少し入ったところにウスフジフウセンタケがぽつんと出ていた。色褪せていない藤色がしっかりでている。
ウスフジフウセンタケ Cortinarius alvobiolaceus(Pers.:Fr.)Fr
さらに下って行くと木々がまばらとなり、明るい場所に出た。と、そこにシロソウメンタケがまとまって出ていた。今、生長過程の新鮮な個体だ。食べたくなってしまう。
シロソウメンタケ Clavaria vermicularis Swartz : Fr. var. vermicularis
道の脇の木の下をよくみるとハナオチバタケが出ている。この時期、雨が降り続くと出てくる。いつも見るよりも色が穏やかでパステル調がきれいだね・・・。
ハナオチバタケ Marasmius pulcherripes Peck
小さな虫が停まってポーズをとっている・・・のかい?
下りきったところにほんのり紅色のRussulaが出ていた。
Russula sp.
色合い、傘の中央部が色が濃く、柄もほんのりと紅色を呈している。ニオイコベニタケとしたいところだが、多少大きめだ。齧ってみると・・・辛い。ドクベニタケでもニオイコベニタケでもヤブレベニタケでもなさそう。チシオハツって感じでもないし・・匂いを嗅ぐとカブトムシ臭がした(分らないまま家まで持って帰ったが、臭いは消えていた・・?)
池があった。
池の脇、木の枝をまとめて積んである。その枝から小さなきのこが沢山出ている。
オリーブサカズキタケ Gerronema nemorale Har.Takahashi
ゆっくり登ってゆく。すぐにまた、鮮黄色のきのこに出会った。今度はベニタケ科だ。ウコンハツ。このきのこには何度も出会っているが、決まってナメクジが齧ったものばかりだ。おいしいのかな?
ウコンハツ Russula cyanoxantha(Schaeff.)Fr.
そして最後にまた、ヤマドリタケモドキに出会った。
ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus Schaeff.
この個体のほかにもう古くなったものが5個ほど出ていた。やはり、出ていなかったのは最初のいつも一番沢山出るところだけだったのだ。難しいもんだ。となると、俄然S公園の様子を見に行きたくなった。
続く。
明白なヒダの連絡も無いのでやはりベニ山さんかなぁ。