八子ヶ峰山頂に向かう途中にはサラサドウダンも咲いていた。どうして、レンゲツツジにサラサドウダンなんだろう・・・・。オレンジ色ばかり。
八子ヶ峰山頂付近は広い草原になっていて、その中にレンゲツツジがぽつぽつと咲いていた。朱色が目立たないのは、まだほとんどが蕾だからのようだった。
ヒュッテに到着。
無人のヒュッテと思っていたが、建物から水が道に流れ出していた。そして、管理している人だろう・・・・、人影が見えた。前を通った時に外に出てきたので話をすることができた。
この八子ヶ峰は特にレンゲツツジの名所としてPRすることもないし、名もない山なので訪れる人も少ないのだとか。この時期だけ、レンゲツツジが山を彩り華やかになるという話。でも、ちょっと前は桷(ズミ、またはコナシ)が満開で綺麗だったらしい。この山頂付近が何故、開けた草原なのか不思議だったのだが、何でも70年ほど前に山火事があり、この辺り一面は木々が燃えてしまったらしい。それから今までで少しずつ木が育ってきたのだとか。。
山頂までもう少しだから、どうせならそこまで行ってみたら?という勧めに従い、もう少し歩くことにした。
蓼科山
Hyutte ARBIREOと北横岳
もう、6時半だ。宿に入らなければ・・・・・
急いで車に戻り始めた。
夕日が影を作る・・・・
カマツカ?
確かに下る斜面には花後の桷の木が沢山あった。一気に車道まで下ると車を停めていた場所から50mほど離れた場所に出た。道の脇が湿地のようになっていて、そこにコバイケイソウがポツポツと咲いていた。
7時になった。それから、蓼科にとった宿まで走り、チェックイン。晩飯はホテルの近くのそば庄という店で鴨の付け汁の蕎麦。いつもの奴だ。昼に食べられなかった・・・・
ビールが染みる・・・・、昼の火傷を思い出した
初日は無計画の割に収穫の多い一日だった。帰宅後、読んでいた新妻喜永氏の「花の山旅・八ヶ岳」に八子ヶ峰がこんな風に紹介されていた。
「ひとむかしほどもまえのこと、笹平に通ずるひょうたん坂を登っていて、眼下に山火事をみた。三角屋根の山小屋が炎につつまれていた。-花盛りの蓮華躑躅とすぐわかったが、八子ヶ峰を認識したのはこのときである」。なんだ、書いてあったんじゃないか・・・、勉強不足だな。
そして、その本によると八子ヶ峰の草原は夏の終わり頃には一面、松虫草の咲く草原になるのだとか、その頃にまた行ってみたいものだ。