野紺菊
9月の初旬から夏のイグチに加えて秋のきのこが出始めて、休日はほとんどきのこ一色の日々だった。秋も深まって来て夏の暑さから解放された野の草も緑濃くなってきたので、県北の峠辺りの花を観ながらブナ帯も歩いて見たいと思って家を出た。
いつものように高速で山崎まで走り、その後は29号で戸倉峠を目指した。山は紅葉にはまだ早いが、道の脇にはいろいろな野菊が咲いていた。野紺菊だろうか、自宅の庭ではまだ蕾だったが・・・・。
途中から右に折れて氷ノ山へ登る林道に入った。登って行く道の脇に咲いている花を見ながら進む。
キバナアキギリ
やはり、広島で見たものは花弁に赤い斑点があったが、ここのキバナアキギリには斑点はなかった。
ゴマナ
スギエダタケ
アキチョウジ
林道沿いに咲く花は少なく、数度停まって花を観ただけでいつも谷へ下るヘアピンカーブに着いてしまった。ブナ帯に行く前に、谷を下り岩壁のジンジソウの様子を見ることにした。
谷は深く、道もないので一度下ると帰りが辛い。連れは車で待っていると言う。
急斜面を20mほど下った所に白っぽいきのこの幼菌が出ていた。
⁉
まるでホンシメジ。一つ採って裏を見るとヒダは密で見えない程。
柄の表面は僅かに筋が入っているように見える。シメジの仲間であることは間違いなさそうだ。
かなり沢山でていて、一応収獲した。
さらに斜面を斜めに横切るように下る。しばらく下ってようやく谷の底に着いた。底には大岩がゴロゴロしていて、おまけに流されてきた倒木が横たわり容易には進めない。
太いブナの倒木に白い硬質菌が出ているなと思ったが、近づいてみると若いブナハリタケだった。
ブナハリタケ
あまり好みのきのこではないが、若くてまだ独特の匂いもない上モノなので、袋に一つだけ収獲した。全部採っていたら、持ち運べない量だ。
ブナハリタケをザックに仕舞い、沢を渡る場所を探す。ジンジソウは対岸の岩壁に沢山張り付いていた記憶がある。
滝
対岸の岩に飛び移り、辺りを見回す。少し下り過ぎたようだ。岩壁は100mほど上流に見えていたが、遠目にはジンジソウが張り付いているようには見えない。不安に思いながら登る。
ジンジソウ
数は多くないが、ちょうど見頃の様子。
さらに登りながら倒木についたきのこやジンジソウを探した。
ブナハリタケ
ツキヨタケ
ジンジソウ
せっかく谷を下ってきたから、もう少し散策したい気もしたが連れが退屈しているだろうから戻ることにした。
かなり登ったので車までの距離は近くなったが、傾斜は急で直登に近い。でも登りなら何とかなる。車に戻ると連れは鍵を掛けて毛布を被って寝ていた。
それならもう少し遊んでくるんだった。。。ブナ帯まで行くつもりだったが止めて、赤西渓谷を歩くことにした。ブナ帯のきのこには少し早いような気がした。
きた道を戻り、途中、またジンジソウなどを見ながら下った。
つづく。
ところでシメジのようなキノコの正体はわかりましたか?自分だったらすぐに食べてしまいそうで、ちょっと恐いです。
人によりけりですが、僕はあんまり好みではないです。特に古めのものは匂いがきつくて。。。
シメジのようなきのこ、試しに2つだけ茹でて食べてみました。
味付けなしでしたが、甘味が強くて変な匂い、味もせず、とても美味しいきのこでした。
でも、それ以上食べていない。このところ、忙しくて・・・。
冒険も余裕がないと出来ないものですね。