久し振りに友達に会って、ベニバナヤマシャクヤクの咲く場所に案内した時の帰り道、話をしながら車まで戻ってきたのだが、しばらく会わない間に幾つかの発見をしたという話を聞いた。その内の一つ、ヒシモドキという水草の自生地を発見したらしい。僕はその、ヒシモドキという水草自体を知らなかったので、いろいろ聞いていると、何やら非常に貴重な水草で兵庫県では自生地は1箇所しか知られていないのだとか。
友人は野池を一つ一つ巡って、とうとうその池を探し当てたということで、その池の場所を後日メールで教えてくれた。7月末から8月上旬くらいが見頃だろうということだった。ヒシモドキについては後で調べてみたけれど、ヒシに葉が似ていて、花の色が薄桃色だということは分かったが、実際に野池で見て分かるかどうかは自信がなかった。
日曜は朝から晴れていて暑かったが家に居てもゴロゴロしているだけなので、思い切って昼からヒシモドキを探しに行くことにした。家から近くの高速道路の入り口まで走り、西にしばらく走った。友達からは的確な情報を貰っていたから、目的の池へは1時間ほどで着いてしまった。岸から対岸をみると水草が生えていて花がポツポツと咲いているのが見えた。日差しが強くてはっきりとはしないが、薄い桃色の花を付けているように見えた。
花に少しでも近づこうと思って、薄暗い林の中を進むと・・・・
ハナガサイグチ
他にもきのこはベニタケ科の老菌くらいしか目につかなかった。で、ヒシモドキ・・・・
やっぱり、花の色はピンク色。ヒシモドキだ。
池の周りは土手になっていて、なかなか水面には近づけない。仕方なく・・・・
色の濃いヒシの葉に混じって、黄緑色の葉が見える。葉と葉の感覚が広くて黄緑色の葉を付けているのがヒシモドキのようだ。
90㎜のレンズではこの位が限界かな。
ちょっと無理して水面に近づいて撮る。
この水草は一年草で、日照のある野池で土に根を下ろさないと種をつけないらしい。だから、木に水面が覆われていたり、他の水草で覆われているような池では育たないようだ。いつまでこの環境が保たれるのか興味のあるところ。
チョウトンボ
アキノタムラソウ
ヒシモドキ以外に見たい植物も思いつかないので、そのまま帰路についた。早く帰って、シャワーを浴びてからビールを飲みたいと思った。