カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

冬の北陸4人旅

2019-01-19 | タビのこと
ID:tap1aj



<蜃気楼の街・魚津>

2019.1.12~14 三連休は北陸へ
今回の旅はダンナ様の永年勤続祝で会社から頂いた旅行券で行く、
企画者がダンナ様で他の三人は内容は知らされていないというミステリーツアー

三連休と言っても土曜日私だけ14時頃まで仕事だったため、三人とは東京駅で合流
15時過ぎの新幹線に乗って降りたのは”黒部宇奈月温泉駅”
もう真っ暗な中、宿のお迎えの車に乗り今宵の宿”金太郎温泉”へ
(真っ暗だったため外観の写真はありません)


露天風呂付き客室だったのですが、到着が18時過ぎだったので利用せず
というより、ここの温泉が素晴らしすぎて入る必要はありませんでした
源泉掛け流しで食塩泉と硫黄泉が混合している国内でも珍しい泉質
露天風呂も内風呂も泳げるほど広い
さすが立山の麓は湯量も湯力もすごくて大感動
ここ、日帰りもやってます、超お勧め☆

写真はありませんので興味のある方はこちら



温泉の後は豪華な夕食
ブリしゃぶや白エビのてんぷら、ほうば味噌焼きの牛肉等々・・・
北陸の味を堪能



朝食はバイキングで地元の名物料理がたくさん!
真ん中の不思議な形の魚は”げんげ”
初めて見た&見た目はアレですが味は良かったです



翌朝、昨日は夜だったから解らなかったホテルからの景色
空が広い!山が目の前!良い眺めだーー


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さて、二日目は魚津駅からスタート
在来線に揺られ、到着したのは例の場所でした

駅から海岸に向かうと・・・


「あ、見えてる!かすかに!」



去年見れなかった海越しの立山連峰
今年もスッキリとはいきませんが何とか雲の切れ間から山の頭少し・・・



A君とシンクロしてるのはタイマー撮影の準備
撮り鉄みたいですね



能登方面は晴れているんですが・・・



富山側はすぐに雲に隠れてしまいました~



去年はまだ工事中だった道の駅が出来ていました
オシャレな外観(またしてもシンクロ)



中は日本海を眺めながらお茶出来るところがあったりといい感じでした
売ってるものは簡単なお土産程度だったかな~
(滞在時間が短かったのであまり見ていません)



雨晴駅に戻り、またべるもんたに乗ります
A君Jちゃんは初めてなので是非これに乗ってもらいたいと計画したようです



車窓からの義経岩



海の透明度もこんなに高かったんですね
去年は雪が降っていたので全然気づきませんでした

でも・・・自分的には青空がなくても雪の日本海を見てほしかったかな(*´∀`*)



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高岡駅で乗り換えて金沢駅へ
午後はなにやら企画があるそうですよ



金沢の街を古地図であるくツアー
”まいどさん”という名のボランティアガイドさんと一緒にブラタモリです



金沢は戦災や大きな自然災害に遭わなかった為、今も江戸末期のこの地図とさほど変わりがなく
今も藩政期の町割りが残る金沢を、古地図だけで歩けるのだそうです。

とは言っても私は歴史に超疎いので、主な部分はA君Jちゃんにお任せして・・・



自分たちだけだったら絶対歩かなかっただろう細い路地
暗渠となったゆるい傾斜の坂道歩きなど
こういう金沢巡りも良いもんだなぁ、と思いました



約2時間歩いてひがし茶屋街で解散
案外街歩きは冷えるんですねぇ・・・と



”酒楽”さんの2階で中から温めるべく休憩
ちょっとだけお茶屋さん気分を味わいました



ほろ酔い気分で茶屋街をブラブラしてたら 
急に雨が降ってきてビックリしましたが



その雨もすぐに止んで、空には大きな虹
まるで映画のセットのように綺麗だったなぁ



夕暮れの浅野川を渡り宿に荷物を置き



夕飯は百万石鮨

カウンターで頂くお鮨は家族経営の”加賀彌助鮨
こだわりの職人が握る鮨が美味しくないはずがない!
関東では食べれないような加賀特有の食材、焼き物・蒸し物
小坂蓮のはす蒸しとかのとてまり?シイタケの握りなど

地酒を頂きながら贅沢な時間を過ごしました



その後は二軒目へと、金沢の夜は続いたのでした



北陸二泊三日の旅
自分が企画しない旅なんて何年ぶり?な私
たまにはいいね♪
久しぶりに山関係ないゆっくり旅をさせて頂きました。









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そうだ、北陸行こう その2

2018-02-24 | タビのこと


2018.2.18(日)



(偶然予約した宿のある駅 これは・・縁?)


宿を決めた後にどこへいこうか?やっぱり新湊あたりかなぁ・・・?
初めてのエリアを調べていてふと思い出した
そうだ、富山へ来たなら一度は見ておきたい景色があった

調べてみると電車移動でも簡単に行けるとわかり、行ってみることに



今回はゆっくりする旅にしようと思ってたのだけど、
やっぱり忙しい旅になっちゃったかなぁ
列車の時間に合わせ朝ごはんもそこそこ宿を8時に出発し
地鉄に揺られ目指す駅へ



まずは富山に戻り”氷見線”に乗る
旅情を掻き立てられるノスタルジックな車両



押しボタンで中に入ると、メガネなら一気に曇りそうな暖かさ
あー、この感じが冬の列車の良さなんだよね

ぽつぽついる乗客の半数は外国の方のようだ
日本人の私が初めて訪れるような場所なのに
最近は本当に外国の方のほうが日本の良いところを解っているのかもしれない

車両のドアの上にあったこの写真
そう、目指すのはこの景色
ただ・・・この時期ほぼ曇天の日本海側
見れなかったらただの移動だけになっちゃうなぁ



富山から新高岡、高岡、と乗り継いで目指す「雨晴(あまはらし)」駅に着いた
想像通りの静かな駅だった



線路の向こうはもう海岸
海からの風に雪が舞い、いかにも寒そうだが
山の上に比べたら これは寒いうちには入らない



ふと降り立った駅に目をやると 線路が雪に覆われて真っ白だ
普段出会うことのないこんな風景の中にいることが なんだかとても嬉しかった




雪は降る
波は立つ 荒れ模様の日本海



運が良ければあの女岩(めいわ)のうしろ
海越しに標高3000メートル級の立山連峰が拝めるのだ

標高3,000m級の山々を海越に望むことが出来るのは世界で3ヶ所

①イタリアのベネチアから見えるアルプス山脈
②チリのバルパライソ市から見えるアンデスの屋根
③雨晴海岸から見る立山連峰

らしいのだけど・・・今日の雨晴海岸はご覧の通り


「やっぱりねー、雨女の私がそう簡単に立山連峰拝めるはずないよね」


一瞬がっかりしたけれど、
海岸線に積もる雪を波が消していく風景が私にとってはとても珍しく
とても貴重な体験をさせてもらっている気がして
すぐには立ち去る事が出来なかった



ぼーっと海を眺めていたら 海岸線に軽トラックで来ていた地元のおとうさんが
「ここから見るのがいいんだよ」
と、雪をぱぱーっと掃って教えてくれた場所に りっぱなプレートが埋め込まれていた



「この先に道の駅が出来るんだよ
そしたらもっと便利になって観光客も増えるかな どこからきたの?またおいで」

嬉しそうに話してくれたおとうさん
観光客が来やすいようにと、自主的に歩道を整備してくれているそう
うんうん、そうだよね こんな素晴らしい場所 たくさんの人に見てもらいたいよ





目指す景色には会えなかったけど 来てよかったな
一時間ほどの滞在時間で富山駅に戻ります

旅の二日目にちょうどよい列車の時間を調べていて偶然知ったのが
観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」と噛みそうな名前の列車

なにこれ?楽しそう!とすぐに飛びついたけど
この列車に乗るためには指定券が必要で
土日にそれぞれ2往復、しかも1車両しかないとの事

慌てて雨晴へ行く列車の空席を探すも 当然のごとく満席
でもそこで簡単にあきらめきれないのが私
行きがダメなら帰りはどうだ?
と調べたら・・・偶然にも2席だけ空いていた!しかも海側
これなら悪天候でも ただの電車移動にならずにすむ


ワクワクが詰まった切符を手に、雨晴駅で列車の到着を待つ



雪の中 向かってくる列車
列車に詳しい訳じゃないけど、フォレストグリーンの車両が日本海の風景によく似合うね




中に入ると乗客の賑わいでものすごい熱気!
この通称「べるもんた」は
”ベル・モンターニュ・エ・メール”(美しい山と海を意味するフランス語)
新高岡・高岡~氷見駅~城端駅間を走る定員39名の列車

列車内で「飲み比べセット」とか「ぷち富山湾鮨セット」とか飲み食べできたり
お鮨は車両内で板前さんが握ってくれるという、楽しみがいっぱい詰まった列車なのでした





高級感のある内装は「走るギャラリー」をコンセプトにしたもの
窓枠を額縁に見立て、車内には沿線の南砺市の伝統工芸品である「井波彫刻」や
地元の特産品の展示もあり



記念乗車券に自分でスタンプ押せたりと、わくわくが詰まっていて



女岩越しの景色はやはりこのルートのメインらしく 列車はここで徐行
乗客はカメラ撮影に大忙し



額縁に見たてた窓から日本海を眺める
ゆっくり地酒飲みながら列車の旅を楽しめる 旅情たっぷりの「べるもんた」




私たちはたった20数分の乗車で高岡駅に戻って来ました
それでも十分楽しかったけど 欲を言えばもう少し長く乗りたかったな

高岡駅に着いたらまだすごい雪
例年はこんなに降らないと べるもんたのガイドさん
雨晴からの立山連峰は晴れても見えないことがある
すっきり拝めるのは 年間30日程度しかないと仰っていました


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高岡駅から富山まで戻り、新幹線の時間までの間、富山湾の寿司に舌鼓
予約をしていなかったので駅近の回転寿司に別々に並んで
早く空いた方に合流

回転と言ってもオーダー形式なので握りたて
のど黒の炙り、うんまかったな
桜鱒の握りも 上品でうんまかった
天然のいけす富山湾鮨 
山の時期には時間がなくてなかなかゆっくり出来ないエリアだけど
また続きを食べに来るよ



ほろよい気分で駅に向かう頃にはすっかり青空に

思いつきの弾丸一泊二日の旅だったけど
知らない町での新しい体験 
心に残る景色に出会えると なぜかしら元気が出る
また頑張ろうって 思えるから不思議


これだから旅はやめられない






■行程■

○○駅8:24→富山8:53/9:12→新高岡9:20/9:28→高岡9:31/9:43→雨晴10:04
雨晴11:12→(べるもんた)高岡11:36/11:46→富山12:03

駅前とやま鮨にてランチ
富山駅14:19→東京16:52




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そうだ、北陸行こう その1

2018-02-22 | タビのこと

のどぐろ食べたい・・・




2月の三連休は展示会の仕事で二日間出勤
この半年ほどいろいろあって仕事イヤイヤ病発生率が高く、この週も指数が120%越えそうだった

なんとか気持ちを前向きにしなければ、胸が苦しくて爆発しそう
でもこの気持ちを変えられるのは山じゃない、行きたいのは山じゃないんだ
この煮詰まった日常から脱出したいんだ


そんな時、この人の羨ましすぎる旅の写真を見たり
先日北陸新幹線の中で見た 小冊子の美味しそうなモノを思い出したりしてたら
もう来年まで待てない、今週行きたい
になってしまった

2018.2.17(土)


まずは宿を抑えよう
1週間前でも三連休後だから空いているだろう、は甘かった
仕事しながら宿を探してあちこち電話をするなんて時間は日中あるはずがない
ネットで簡単に予約できるところを探すも、さすが金沢
駅近くの温泉宿は全部埋まっていた
でもビジネスホテルの気分じゃないんだなぁ

空いてるとこ・・・能登半島か、ちょっと遠いな
路線図を見ながら考える

ん~~富山?あ、富山なら空いてるかも?
たまたま1軒だけ空いている温泉があったので即決
何をするかは電車と宿をおさえてから考えよ


こうして土曜日、北陸新幹線に乗った
せっかく雪がある時期に行くんだから、兼六園は行っておこうか
ご覧の通り、園内のほとんどが雪で埋まっていた



お決まりの構図で写真を撮ろうかと構えても
アジアからの旅行客が代わる代わる写真を撮るものだから
待っているのも面倒になって ちゃちゃっと見て終了

この週末の北陸の天気予報は”暴風雪注意報”
それでも午前中は青空がのぞいたり 心配したほどではなさそう



兼六園からは金沢で一番行きたかった場所「近江町市場」へ
たくさんののどぐろや越前ガニ、毛ガニや牡蠣
あれも欲しいこれも欲しい、と思ったけれど、
家に送ったところでじっくり料理して食べている時間はないし、二人では食べきれないので
やはり現地で食べるのがいちばん、と場内で食べ歩き
のどぐろの塩焼き、むきたての牡蠣、近江町コロッケetc 楽しくて美味しかった



昼ごろには風が強く荒れ模様の天気になってきた、気になる事もあるので予定を早め富山へ向かう
金沢、北陸新幹線のお蔭で本当に近くなったね また来よう


金沢駅からはIRいしかわ鉄道に揺られ富山駅まで行くのだけれど
今日はまさにオリンピックで一番見たかった、羽生君のフリー演技
滑走時間が迫っている



iphoneではワンセグ見れないからどうしよう、と出発前に悩んでいたら
我が家に放置したままのガラケーが一台あることを旦那様に言われ思い出した
ガラケー、やっぱり使えるね
電車の中でもしっかりその瞬間を見ることが出来てよかったー



無事に金メダルの瞬間を見届けて、富山駅で地鉄に乗り換え宿に向かいます
地鉄に乗るのはもう3回目なのに、なぜか今でもドキドキする
いちばん最初に黒部の山を目指した時の、緊張とワクワク感が
この駅に来るたびに蘇ってくる 私の中ではすごい特別感がある電車なのだ




初めて降りた駅は小さなパン屋さんと食堂と、客のいない観光案内所だけ
迎えの車に乗り、宿へ



茶褐色のぬめりのある温泉で雪見風呂
地元の食材を使ったお料理を頂いて
久しぶりにのんびりとオリンピックを見ながら過ごす静かな夜



翌日へ






■行程■

東京6:16→金沢8:46
バスにて兼六園~徒歩にて近江町市場~金沢駅
金沢→富山→○○駅





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しぞーか忘年会

2014-12-02 | タビのこと
2014.11.29(土)~30(日) 静岡へ

2014年夏のイベントの終りに「忘年会やりたいね」なんて話していたことが
ひょんなことから実現しまして・・・

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仕事が忙しく東京に出てくることが無理なこちらのお店のオーナーさん だったら行ってしまおうと
南アルプスの麓まで押しかけて忘年会してきました






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今回の忘年会は前日になってもざっくりとした事しか決まっていないというゆる旅
内容もわかっていないまま わたくしとたけさんは矢車草さん夫妻の車で運ばれ
待ち合わせ場所の由比に着きました

なぜ待ち合わせ場所がここで こんなに早い時間(10:00)かという謎は現地で解決


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「浜のかきあげや」のしらす&桜海老どんぶりを食べるためだったのです
こちらはかなりの人気店である為 お昼ごろに行くと大混雑らしい
だったら開店時間に行ってしまおうという
さすが旨いものをより美味しく食べるための努力は惜しまない矢グルメ姉さん!
本当に安くて美味しくて・・・ここに来たらこれを食べずには帰れないという美味しさでした


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食後は工場長の店で集合ということで自由に移動
矢グルメカーはさらにこだわりのものを探すために SAで降りたり
清水のお魚屋さんに行ったりあちこち寄り道
運ばれているだけの私たちは 呑気に売られている魚たちを見ながら
これで飲んだら旨いだーの
あれで飲んだら旨いだーの
そんな妄想を膨らませながらすっかり観光気分で楽しませてもらいました


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さて ようやくお目当てのものを調達した矢グルメカーは大井川沿いに目的地へ
あぁ・・・あの奥には南アルプス・・・今日は山に登らないから私を受け入れてくれるらしい・笑


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四季の里に到着し みんなで工場長のお店に押しかけます  二階が”山のちいさな喫茶店”
明るくて飾り気のない温かさが迎えてくれる店内では とびきり美味しいコーヒーと
工場長の焼くパンやケーキが頂けます ランチもやってるそうなので近くにお越しの際は是非♪


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人気店なので この日も混雑してましたよ
工場長 お疲れ様でっす!


その後は貸しロッジへ移動

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名前がカワイイ ロッジと言うか一軒家です

到着するやいなや すぐに動き出す皆さん
今回はほぼプロの料理人が三人もいるので 私が何か作っても無駄だろうとすっかりお任せモード


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次から次から手際よくちゃちゃっと プロ級料理や絶品料理がどんどんでくるんですから
山にも登る 料理もプロ級 この方たちはいったい何者ですか?(・∀・)

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これはほんの前菜 この後に一体どのくらいの料理が出てきたのか?
飲みながら撮っているので 写真もブレブレで使いものになりませんでした
詳しくはたぶん  他の方が美しく載せてくれていると思いますのでそちらでどうぞ


その後は仕事を終えた工場長一家や ご近所さんも集まって総勢?名?


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これだけあったお酒が(この他にワイン二本とプレモル等ビール2ケース)
翌朝ほとんどなくなっていたというのだから
・・・おそろしや



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全員揃うと 子供も大人も大騒ぎ 楽しい時間はあっという間に過ぎ・・・


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またしても伝説が生まれたようです・・・


ええ この方に翌朝「私が酔っぱらったのはちゅちゅさんが飲ませるからですよ」と言われましたが
私も途中から記憶がなく この写真を撮った記憶もなく 翌朝頭ぐるぐるで出発直前まで起きれず
まあ今回は痛み分けってことでね・笑


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日曜日は昨日の激しい雨がうそみたいな青空  塩郷の吊り橋を見てから帰ることに
うわさには聞いていましたが いや~~ここは高所恐怖症の私には無理だわ
楽しそうに渡っていたみなさんとはここでお別れ 二日間お世話になりました


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料理から片付けから何から何までお世話になってしまい 申し訳なかったです
自分が二日酔いで 朝食を何も食べれなかったことが心残りではありましたが
やっぱり山友っていいな 酒好きっていいな(笑) そんな楽しすぎた大忘年会
皆さんありがとうございました



△忘年会参加の皆さん△

キキさん・たっくん・マコリちゃん
工場長さん
げんさん
スロトレさん
たけさん
bebeさん・ケーコちゃん
MOMOパパさん
yamabukiさん
矢車草さん・カズさん


徳澤園にて

2014-10-28 | タビのこと

常念岳~蝶ヶ岳はこちら

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徳澤園
上高地を知っていて 知らない人はもちろんいない とくさわえん
今回は ここに泊まるのが目的の山歩きでした
ここに泊まるために 焦って降りてきたのでした


先週の秋休み 台風で縦走を諦めた時 ふと浮かんだ有給変更 台風後の土日は絶対晴れるはず!
と申請してあった休みを一日 翌週の月曜日に変えてもらい
平日なら泊まれるかもしれない・・・と予約の電話を入れました
紅葉の時期が一番混む上高地エリアですが 今年は早くに紅葉が終わってしまったからか?
直前予約でも個室を取ることが出来ました


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私にとっては憧れ以外の何物でもない「徳澤園」
テントの受付の時だけ入れるこの玄関 いつかはテントじゃなくて泊まってみたいと憧れ続けた
「徳澤園」
今日はこの奥に入れるんです  夢のようです


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料金的に決して高い訳ではないし 観光地だから山に登らない人も泊まるし
泊まる気になれば相部屋もあるし いつだって(予約が取れれば)泊まれるのだけど
なんだか普通の宿のように泊りにくるのは違うって ずっと思ってた
泊まれるときが来たら 個室限定で と思ってた


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山歩きを始めてから8年
それなりに上高地にも足を運び ここ徳澤でもテント2回張った
それなりにこの北アルプスも歩いてきた
だから私もそろそろ 徳澤園の中に入っても許されるかな 
自分がふさわしい人になれたかな?と思えるようになったら と決めていた
予約が取れたということは 今日がその日だったのでしょう


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ずっと憧れだった徳澤園
中に入り 一瞬でその素晴らしさを五感で感じることが出来た
埃のひとつもない館内 ひとつひとつが大切に管理されているのがわかるしつらえ
登山帰りの汚れた服で入るには 申し訳ないくらいのTOKUSAWAENクオリティ



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いつもこの前を通る度に
浴衣で登山者を見下ろせるオトナになりたいと 見上げてたテラスに今いる・笑



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憧れるものは あったほうが楽しいですよね?
簡単に叶う夢なんて 夢じゃないですよね?



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二日間の汗を 信濃白炭の湯 で流し  楽しみな夕食の時間がきました
いつもみちくさ食堂から ガラス越しに覗いていたこのダイニング 今日は中に入れるんです


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みちくさ食堂のメニューを食べれば 宿の味はだいたい想像できるけど
そんな想像は意味を持たないほどの 納得の素晴らしさでした

ひとつひとつ愛情を注ぎ 丁寧に作られたのがよく解る 見た目にも美しいお料理
素材の甘さが感じられる 厳選された新鮮野菜たち 美味しいお米

もう言葉なんてない 前菜からデザートまで すべてがそれぞれに美味しくて 笑みが止まらない


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ただ一つ残念なのは こんなに美味しいお料理を1時間で食べ終わらなければいけないこと
こんなお料理なら 何時間でも飲んでいられるのにね



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お料理の写真は控えますね 次に楽しみにされている方が 楽しめますように(・∀・)


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食後は暖かな暖炉のあるラウンジでまったり 本を見たりくつろいで
幸せな夜は静かに更けて行きました



゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜☆゜+o。o。o+゜

翌朝


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ふわっトロなオムレツの朝食を頂き 宿をあとにします



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今年がちょうど銀婚式だった私達
当初の記念計画が計画倒れとなったのですが 徳澤園に泊まるという想いが叶って
良いお祝いが出来ました(*^_^*)



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8:30 チェックアウトの時間です



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月曜日は夕方から雨の予報でしたが 朝からもう雨が降り出しました


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う~ん おひさまに輝く黄金の落葉松を見たかったのだけど
これじゃ去年と一緒だね まあこれ以上の贅沢は言えないでしょう



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昨日までの暑さがうそのように 今朝は寒くてダウンと手袋が必要なほど
やはりもう 冬はすぐそこなんですね


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落葉松の紅葉はバスターミナル~大正池~ダムあたりが一番見頃のようでした


こうして私の2014年アルプスは終了

天候不順で思うように歩けなかった短い夏
早く来年になってまたここに戻って来たいなぁ
ずいぶんと気が早いけど 地図を眺めての妄想登山は今から始まります


岩手の秘湯へ

2014-10-26 | タビのこと

2014.10.13(月・祝)~14(火)

乳頭山編はこちら
秋田駒ヶ岳編はこちら


お天気に恵まれた旅も いよいよ台風の影響を受ける日となった
どんより空の下 田沢湖駅までホテルの送迎で送ってもらい今日は雨予報なので観光
台風予報じゃなければ 森吉山の紅葉が見たかったんだけどね 仕方ない


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ということでこまちで角館駅まで移動し散策  初めての角館です


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関東では桜が散った4月頃 JR駅のポスターで大きく取り上げられる”角館”
武家屋敷通りとしだれ桜の風景は あまりにも有名な角館・観光地のイメージ
駅から”外町エリア”に向かって歩いていくが 予想以上に閑散としていた



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シャッター商店街の一コマ 



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道なりに歩いていくと 観光のハイライト ”内町武家屋敷通り”に着いた
桜の時期はさぞかしきれいなのでしょうね


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石黒屋と岩橋屋を見学したら もう行くところがなくなったので予定を早めて移動することにした
感じ方は人それぞれ 自分にとってここは興味の持てる部分はなかったみたい
会社に持っていくお土産買おうと思ったのに 土産店はないし 休むところもないし
自分の持っていた観光地のイメージとは 違ってた



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一番惹かれたのが 町中にぽつんとあった食料品店 奥は喫茶店?になってて地元の人が集っていた

店先には地元で採れたらしい 見たこともないキノコがたくさん!さすがきりたんぽ秋田!
・・・こんな部分には興味しんしんなのだから やっぱり人それぞれね・笑


さて


角館駅からいつもの盛岡駅へと移動し 在来線で北上へと向かう
盛岡駅にくると 近所にいるのと変わらない感覚になるから不思議 
当たり前かな もう20年以上通っているんだもんね

今日向かうのはいつか行ってみたいと思っていた秘湯”夏油(げとう)温泉”
電車派にはアクセスが厳しいところだけど ピンポイントで来るのも大変だからと来てみました


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北上駅から一日二本しかない路線バスで一時間以上揺られ
くねくねと細い山道を登り ぽっかりと平地が現れた
山の奥のその奥に・・・栗駒国定公園 夏油温泉  まぁ ここも栗駒なの♪



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雨の中 走るバスに乗客は4名だけ
台風が通過するのは確実だったから こんな細いくねくね山道を走るような山奥に来ちゃって
明日の台風でもし道路が崩れたら帰れるのか?ちょっと不安になったけど
(夏の失敗がトラウマになってるらしい・・・汗)
来ちゃったからには楽しまないとね(・∀・) 




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元油夏油には7つの湯船があり それぞれがすべて違う源泉で
足元からこんこんと湧いて出る 一切手を加えていない 
季節によってぬるすぎたり 熱すぎたりする100%源泉そのものの温泉なのだった

もちろんほとんどが混浴なのだが 女性専用時間が16時~18時という湯船が多かったので
宿到着と同時に浴衣に着替え 湯めぐりに大急ぎで出かけた



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(館内にあった昔の新聞記事)
ここは昔ながらの湯治場
以前 鉛温泉の”藤三旅館”の湯治部に宿泊したけど そこよりも更にレトロ
なんだろうね?同じ今を過ごしているはずなのに ぐいぐいと昭和に時計の針が戻されていくこの感じ
いつからだろうね? こんなタイムスリップ感が楽しく思えるようになったのは
自分という人間が 素の人間に戻っていくような まさに裸の自分に戻れるような ふしぎな心地よさ



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(翌朝の画像)
雨がひどくなる前に 7つのお湯に全部入った
天気だったら 紅葉の渓谷で野趣溢れる温泉体験ができて最高だっただろうけど ま 仕方ないか
翌朝は 夜中の雨で川が増水していて 川沿いの露天風呂は立ち入り禁止になっていた
それほど 自然に寄り添った温泉だった



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こんな山奥でも 食事は充実していて 世間から隔離されたような感じと
大きなTVから映し出される台風情報の生な感じとの ギャップが面白くて
ここで一夜を過ごすことが なんだか狐につままれたような ちょっと楽しい気分になった(・∀・)



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翌朝 予報ほど台風の影響もなく 9時の送迎バスで北上駅へ送ってもらった
できればもう少しゆっくりしたかったけどね ぜいたくは言えないね
東北の秘湯は やっぱりこころとカラダを芯から温めてくれた 今日も山の恵みをありがとう





北上駅に着いてからは 以前行こうとして休館日だったあの場所へ

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バスを降りると 長い長い階段に迎えられた


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山登りと同じくらい疲れて(笑)登り切ったその先は  早池峰山が見えるらしい場所だった
台風は三陸沖に向かっているようで 晴れ間がのぞいてきたけど 今は残念ながら 何も見えない


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宮沢賢治記念館
この森一帯が賢治ワールドになっていて とても穏やかな気分になれた


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(ミュージアムショップなので撮影可)
久しぶりに ひととき イーハトーヴの世界に思いめぐらせ


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楽しかった秋田~岩手の旅を締めくくり 東京へと戻りました






■行程■
田沢湖駅→角館駅~散策~角館駅→盛岡駅→北上駅 岩手県交通バス北上駅→夏油温泉(泊)
夏油温泉→(送迎バス)北上駅→岩手県交通バス→宮沢賢治記念館→新花巻駅→新幹線→東京


奥鬼怒温泉で雪あそび

2014-01-15 | タビのこと

2014.1.12(日)~13(月・祝) 

第三回”秘湯に泊まろうちゅーりずむ企画”は奥鬼怒温泉の旅となりました。
第一回第二回はこちら)


さて、今回目指す日光国立公園・奥鬼怒温泉郷といえば”日光澤温泉”が有名ですね。
通常の山のぼらーなら遊歩道をスノーシュー等で歩いて行く方が多いと思いますが私達は歩きません・笑

理由はなにしろ日光エリアは我が家からはるか遠いということ!
女夫淵駐車場に着けるのが最高に早くて12時、家からなんと片道6時間!
歩いて行くのでは宿につけるのが15時頃、温泉にゆっくり入りたいし・・・と悩んだ結果、
今回は送迎つきにしたのでした。


 
浅草駅から鬼怒川温泉駅の間にいくつかの山々が見え、どれも白く輝いてとても綺麗でワクワク。
鬼怒川温泉駅から市営バスに乗り換え1時間30分、駅前は雪がなかったのにどんどん景色が変わっていき・・・


 
さらっさらのパウダースノーと頬を刺す冷たい空気、静かな山あいの村は秘湯ムードいっぱいです。
家を出てから6時間、やっと女夫淵駐車場に到着し宿のバスに乗り換えました。


 
 
今宵の宿に到着するころには辺り一面雪雪雪!
秘湯を守る会の宿「八丁湯」は昔ながらの風情を残しつつ、ログハウス部屋もある広い敷地の宿。
早い時間からチェックインさせてくれるのがありがたい、早速部屋に荷物を下ろし散策に出かけます。



この日はとても天気が良く(我々にはめずらしく)青空一杯の気持ちの良い日、夜の星空撮影に期待が高まります。



加仁湯から先は車も通りません。きゅっきゅっと踏みしめる音も心地よくのんびりお散歩。



川には美味しそうなホイップクリームやホワイトマッシュルームがいっぱい!




そこここにふわっと自然のドライフラワーが落ちていました。


 
宿から15分ほどで「日光澤温泉」につきました。
ここの有名なワンちゃん達に会いに来たのですが、事前情報通り午後のこの時間はおもてにいませんでした。



宿泊客じゃないししょうがないね、次回のお楽しみ~ということで鬼怒沼方面もちょっと覗いてみることに。
急斜面を登ると温泉神社があり、先へ進むと・・・・




わんわんわん!!!すごい勢いで吠えられたと思ったら、眼下に会いたかったわんちゃんたちが♪
宿の裏で休憩していたんですね。とってもおりこうさん!しっかり吠えられました(^^♪



トレース頼りに進んでいくと、八丁の湯からちょっとの距離なのに急に雪深くてビックリ。
滝を探して歩き始めましたが、宿から手ぶらで来ていたのでワカンもなく埋まる埋まる・・・
GPSで見るとまだまだ先のようなので、装備も時間もないので早々に撤収。


 
その後はお馴染みソリ遊び!今季初なのでおおはしゃぎ!


 
宿の玄関先に”ソリ山”を作ってくれてあったのでそれを利用して思う存分滑ります。
思いがけず新しいソリ(宿の貸し出し)を手に入れた我らに新しい技が生まれたり、
距離レースに発展して、ソチ五輪直前の鬼コーチさながらの特訓あったりと、
そこまで本気になるか?くらい遊びに全力を注ぐのがちゅーりずむ流。腹筋が痛くなるほど笑った~



まるで日が暮れるまで夢中で遊ぶ子供のようでした。



 
さてほどよく汗をかいたあとは温泉へ。源泉ゴンゴンかけ流しのお湯は柔らかくてとっても気持ちがよかったです。
雪見風呂を楽しんだ後は広間でお食事。その後はいつものように部屋で延々と宴会は続きました。

本当は初めての星空撮影に挑戦しようと新しく三脚も買ったり準備して担いできたのですが、
夕方から雪が舞い始めて止むどころか深々と降り続き撮影どころでなく・・・残念。




翌朝、起きてみればベランダの外は一面にごり酒カラー。
夜中にだいぶ積もったようで、昨日遊んだソリトレースは跡形もなくなっていました。

ちなみに今回持参したこの「雪っこ」というお酒はダンナ様の故郷岩手県(陸前高田市)の活性原酒。
(活性原酒とは酵母や酵素が生きたままの原酒のこと)
冬期限定酒で毎年10月から4月までの販売で、とにかく美味しくて度数が高いのですぐ酔えます。
どこかで見かけた際は復興支援も兼ねて是非飲んでみてくださいね~。




雪深い地域だとは解っていましたが、この奥、尾瀬沼地区の雪深さ、暮らしの大変さは相当なものなんだろうな・・・
以前教わったけどやはり訪れてみて実感としてわかりました。
今回は行けなかったあの先の風景を見に、新緑の頃再訪したいと思いました。


そして何より良かったのは、今回は嵐も起きず何事もなく家まで帰れたこと
今年からはハプニングのないちゅーりずむツアーになるはずだ!と確信したのでした(たぶん・・・)。


おしまい。



【交通】往路:浅草駅8:00→(スペーシア)鬼怒川温泉駅9:59 市営バス10:15→女夫淵駐車場11:50 送迎バス約30分 八丁の湯
    復路:宿9:00→女夫淵駐車場9:50→鬼怒川温泉駅11:25 12:15(スペーシア)→浅草駅14:15















世界遺産・平泉

2011-11-20 | タビのこと

2011.11.3(祝)

ダンナの実家を早朝に出発し、寄り道しながら東京へ戻ります。


久慈駅からバスに乗り盛岡を目指します。
このバスは「久慈渓流」脇を走っていくのですが、ここがまあーーなんとも素晴らしい紅葉なのです
全然有名な観光スポットじゃないし(平庭高原近くといえば解るかな?)、地元の人くらいしか知らないのでは?
と思うのですが、大小さまざまな岩や赤洞色の岩礁が連なる景観地で、
岩にへばりつくように赤や黄色の紅葉がびっしり!
今回通ったエリアでは一番密度の濃い紅葉が見れました。
ここは行って損はないです!(と宣伝)
走行中のバスの中からはピントの合った写真が撮れなくて・・・見せたかったなー、岩手自慢


 
さて、盛岡駅に着いたら今日は奮発して新幹線で「一ノ関」駅へ。
帰りの新幹線が決まっているので、限られた時間のなかで廻れるのか?ツアープランナー(私)の腕の見せ所です

 
11:00、一ノ関から路線バスで30分ほど揺られ、ついたのは「厳美渓
ここは観光地で、よく紅葉ツアーとかに組み込まれている場所です。
右の写真は「空飛ぶだんご」が篭にのってスルスルと降りてくるところ。

事前情報では「紅葉見ごろ」マークを確認していたのですが・・・



なんかねぇ・・・なんですよ。紅葉はドコに??


 
怒られそうですけど、見た目だけ考えたら紅葉も特に・・・ですし、渓谷も特に「うぉー」というほどでも無し・・・、
渓谷沿いの岩場はほとんど「立入り禁止」だから車道しか歩けない・・・
これだったら奥多摩の鳩ノ巣渓谷のほうが美しい(笑)ということで意見が一致。
観光地と言うものは往々にしてこんなモノなんでしょうね・・・(あくまで私の感想です)


 
ということで川沿いを少し歩いただけで満足したので、
名物のおだんごを頂いて終わりにしようと言う事になりました。
お茶は(無料)セルフサービス、渓谷対岸のお客さんとのやり取りを見ているのが面白かったです。


郭公だんご
ふわふわのお餅で美味しかったです。3本¥380くらいだったかな?
ごちそうさまでした

* * * * * * * * *

バスの本数が日に数本しかないこのエリア。(厳美達谷線乗り換え平泉達谷線のみ)
バスの時間まで1時間以上あるのが(厳美渓見るのに2時間以上かかると計算)
もったいないのでえーい、ついでだ!とセレブにタクシー移動決定です(笑)


タクシー(約¥2300)で移動の途中、達谷窟(たっこくのいわや)の「岩面大佛」を車窓から眺め、
目的の「毛越寺」へ。


ダンナの実家に帰省するようになって早20数年。
何度も話は出ていたけれど、一度も訪れたことのなかった平泉。
今年世界遺産に登録されたので、こんな時を利用しなければこれないな・・・
と思い立ち寄ることにしました。新幹線移動の途中下車は結構な出費なので勇気がいります(笑)


毛越寺といえばこの「浄土庭園」
浄土庭園とは仏の世界、すなわち浄土を地上に表現した庭のことらしい。

850年に開山し、奥州藤原氏によって造営された毛越寺。
度重なる火災で建物は焼失したが、境内全体に仏国土を表現したと伝わる浄土庭園と伽藍遺構が、
ほぼ完全な状態で今も残っている。
それらが認められ2011年世界遺産に登録されたそうです。
歴史の苦手な私も、ガイドブック片手に一生懸命見学しました



ところで誰もが不思議に思う「もうつうじ」という読み方。
通常、越という字をツウとは読みませんが、越は慣用音でオツと読みます。
それがモウオツジがモウツジになり、更にモウツウジに変化したとのことです。



これらの景観は平安時代に書かれた日本最古の庭園書である「作庭記」に基づいて作られた、
学術的にも貴重な庭園。


曲がりくねる水路の流れに、水切り、水越し、水分けなどの石組が配されています。
毛越寺の遣水(やりみず)は平安時代の唯一の遺構、全国的にも極めて珍しいものだそうです。
ここで「曲水の宴」という平安時代の遊びが今も行われます。


平泉の文化遺産は、中尊寺、毛越寺、無量光院跡、観自在王院跡、金鶏山を中心とした周辺一帯が対象です。
そしてこの5個所が世界遺産に登録されました。


平安末期の百年間に、都の文化を受容しながら独自に発展させた仏教寺院、浄土庭園などが、
華麗な黄金文化の遺産群なのだそうです。
古代から中世への過渡期の地方文化として、突出した事例であると高く評価されました。
文化遺産としては、東北で初の世界遺産登録。嬉しいことです。


       

全部廻るには1日ないと足りませんので、次にピンポイントに目指すはもちろん「中尊寺」
毛越寺から平泉巡回バス「るんるん」(なぜか11/6で終了)に乗り、7,8分で到着。


月見坂入口にある案内所で音声ガイドを借り、進みます。


 
祝日の午後とあってか、とにかくすごい人・人・人
東北でこんなに大勢の人に出会ったことないかも・・・


月見坂の地蔵堂、弁慶堂などのお堂が立ち並ぶ中、本堂へ。
そして三千点をこえる国宝・重文などが展示される「讃衡蔵(さんこうぞう)」を見学していよいよ「金色堂」へ。



撮影禁止なので写真はありません。
今更私が説明することもないのですが、金色堂の中には藤原清衡、基衡、秀衡の御遺体と、
泰衡の首級が安置されているそうです。

工芸技術の見事なこの「阿弥陀堂」は1124年に建立されたそうですが、現在の輝きは当時のものではありません。
考えてみれば当たり前なのですが、ここに来るまでピンときませんでした^▽^;


今回「讃衡蔵」の最後に設置されている「昭和大修理の記録映像」を見て初めて知りました。
スイマセン、話し長いです。


昭和の大修理(これについては家に帰ってから調べました)

金色堂は度重なる台風や風雪により痛みが激しかったが、
第二次世界大戦後、収入源であった田畑を失ってしまったため、修復など出来なかった。

代々寺を守る僧侶の佐々木実高が文部省へ修理を依頼に行くが、
中尊寺の価値が信用してもらえない。
金色堂の須弥壇には奥州藤原氏3代の遺体が納められていると説明しても、
何の骨が埋っているものやら、と相手にされなかった。

その後の学術調査で文献記述と須弥壇内の遺体が一致することが証明され、
ようやく国宝として指定される。


昭和37年、予算が下り全国から職人が集められ始まった修復作業。
だが漆の色は現代のものとは違う漆黒。しかも、塗り方も途方もなく分厚い。
金箔は青みがかった渋く重たい色だった。
「技法の謎がわからなければ修理を諦めるしかない」

職人達は一旦諦めかけたが、「遺体あってこその金色堂なのだから、
損傷が激しい部材をあえて切り刻み分析し、800年前と同じ金色堂の復元に挑もう」という行動にでた。
文化財を切り刻むなんて考えられない時代。

が、省からすれば「大事なのは金色堂であって、中にある遺体は文化財ではない」と言う。

両者のどちらが今回の修理の意味に沿うのだろうかと熟慮の結果、
遺体優先とすることを選んだ。
このとき、創建当初の金色堂の姿が復元されることが決まったそうです。


修復作業

漆職人は金色堂の漆の深みある黒色を出す為、漆を4層重ね塗り。
漆の粘り気は湿度に大きく影響されるため、800年前の平泉の湿度を調べ、
同じ状態の空間を人工的に作って作業したり・・・

螺鈿から剥がれ落ちた貝を集めておいた箱から、修復する場所にピタリ合う形を探す為、
パズルのように一枚一枚手作業で合わせていく。
剥がれ落ちて保存していた貝は約5000枚・・・いったい1日で何個貝を見つけ出せるのだろう?

金箔職人は金箔が青みがかっていることの謎を解き、
他の物質(土だったかな?)混ぜて青みがかった金箔を作り、3万枚も貼り続けた・・・等々

現代のようなコンピューターもコピー機もない時代、
型を写し取るのも薄紙一枚一枚をなぞり、同じ物を又なぞるような手作業を続けた・・・。


ここに書いたのは修復作業のごく一部。
気が遠くなるような根気のいる作業で6年かけて修理した金色堂は、
輝きを互いに映しあい、当時の極楽浄土世界を今に蘇らせた。
それが今、私が見ている「阿弥陀堂」なのでした。


現在では考えられないような緻密で根気のいる作業・・・
でも彼らが後世に守り伝えて行きたいと願ったものは「美」ではく、
心の拠りどころとしての信仰そのものだったのである・・・

というお話です(長っ)


金色堂の歴史を知らなかった私は、昭和の香りたっぷりの当時の映像を初めて見て素直に感動しました。
(間違いがあったらゴメンナサイ)
(以前プロジェクトXで放送したらしいです)



 
(木造の旧覆堂(重要文化財))
自分のことしか考えない、日本人としての誇りのかけらも見えない政治家や企業人が目に付く2011年。
この中尊寺大修理に限らず、昔の日本人は本当に根気よく、真面目でブレず、
誇りと信念をもった尊いお方が多かったよなぁ・・・

と今の自分達をなんだか情けなく感じたけど、同時に中尊寺の世界遺産登録はこの、
「(東北の)誇りと信仰」を持って蘇らせた本物の日本人である僧侶・職人たちの力が、
結果的に「顕著で普遍的な価値」として認めさせたのでは。
倒壊寸前の金色堂だったらはたして登録されていたのだろうか??
・・・と勝手に自分なりの解釈をしたのでした。




(松尾芭蕉像)
とか勝手なこと言いましたが・・・ホントはどうなんでしょう?芭蕉さん。

---五月雨の降のこしてや光堂---


 
亡くなった人たちの供養、争いのない平和な世を願い作られた中尊寺。
色んな事のあった2011年だから余計に感じるものがあります。
やっぱり今年来て良かったなぁ、と陽の傾きかけた参道を降りていきました。



東物見から見下ろす北上川。当時に思いを馳せて・・・
---夏草や兵どもが夢の跡---



またバスに乗り、新しくなったという「平泉駅」へ。
ここから一ノ関駅へ戻り、新幹線で東京へ。



来年はもっとたくさんの人に訪れて欲しいな。by岩手県宣伝斑cyu2



がんばろう東北 


おしまい



呑気に社員旅行

2011-09-05 | タビのこと

2011.9.3(土)~9.4(日)
台風直撃の日と社員旅行の日程が一致した。

行くのか?止めるのか?・・・予感はしていたが誰一人中止、とは言わないので・・・

時折日が差していた東京駅を後に、東海道新幹線に乗り込み、
ふじ川の濁流と窓を叩きつける暴風雨に無口になる我ら乗客。
それでも途中徐行運転だけで新幹線は普通に走っていった。


    


予定していた寺院が破損したとかで閉鎖となり、見学できる場所、と着いたら観光客はほとんどいない。


数年前にも来たばかりで面白みに欠けるので、いつも撮らないような香炉を撮ったりして。



歴史は苦手だけど、仏像は好き



こっちの香炉は重そうですよ・・・

 
一度見てみたい、お水取り。




マダカッタバカリデタバモホドイテナイノニ~~ マッテクダサーイ
ズツキシナイデクダサ~~イ カミツカナイデクダサ~イ



こちらの鹿さんは大事にされていますね。同じ日本なのに丹沢の鹿さんは・・・



「ごめんくださーい、鹿せんべいにあんずジャムトッピングでおいくらですか?」


・・・・・台風はまだ瀬戸大橋を渡っていないという情報が入るが、雨はほとんど降らず風も穏やかでした。



 翌日 



宴会二次会三次会、と飲み続けて朝。濁った頭のままバスに乗り揺られていくと、
ダム放流で濁った川の水の勢いがすごく怖くて目が覚める。
叩きつける雨の中、道幅狭く脇を濁流が流れている地区を大型バスで走る・・怖いんですけど・・・ホントに大丈夫



それでも計画通り進むおつもりなのですね・・・



ならば仕方ない、もうなるようになれ  です。
・・・初めて来ましたが、素敵なところでした。



雨に濡れてしっとりとした寺もいいものです・・・



だけどホントに不思議なのですが、バスを降りて観光している間は小雨。
乗ってる間は土砂降り。最初から最後まで、ずっとそんなリズム。



台風の中、そんなこんなの日本の原点を訪ねる旅でした。




・・・家についてTVを見てビックリ!そして大きな被害が出ているというのにこの呑気さ。
当社の危機管理はどうなっているのか?と原点を問いただしたくなる旅でもありました


おしまい。







イタリア・世界遺産を訪ねる旅【ローマの休日編】

2011-02-26 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編
【5日目:アマルフィ編
【6日目:ポンペイ・ローマ編



 
今日は旅の最終日。昨夜ホテルへついたのが遅かったのでちょっと疲れてるけど、
もう今日で終わりかと思うとなんだか寂しい。

ユースホステルのようなホテルにさようなら。毎朝ほぼ同じだったこのメニューも、案外飽きずに食べたなぁ。


 
ローマ市内から1時間以上も離れたホテルから、また市内へ移動。
案の定朝の渋滞に巻き込まれる。無駄な移動・・・。


だけど昨夜の雨も上がり、きれいな青空がのぞいている。
なんだか最終日だけがすっきり青空だったような



市内に入ると車窓からの観光。



ありゃ、ここは昨日すったもんだしたコロッセオ。
昼間と夜とではやはり大夫違う印象です。

「コロッセオ」は、古代ローマ時代に剣闘士同士や剣闘士対猛獣の戦闘ショーが行われた、
約5万人収容の円形闘技場。
ただ・・・あまりよいイメージのものではない見世物的な使われ方だったそうですけど。
それでも西暦80年、今から1900年以上も前にこんなドでかいものがあったとは。素直にオドロキです。

ただ、昨日のポンペイ遺跡もそうでしたが、ベルルスコーニ政権がなかなか上手く行ってない様で、
この辺の世界遺産の管理もちょっと大変な状況のようです。(現地情報)



2600年以上の歴史を持つローマ。
帝国の都として栄えた「永遠の都ローマ」には、ほかにも神殿パンテオン、コンスタンティヌス帝凱旋門など、
古代がいまこの時代までそのまま残り、ローマ帝国の栄華を今日に伝えています。
バスで走っているだけでも、歴史的建造物がニョキニョキとそこかしこにあり、
街全体が世界遺産登録というのも納得の迫力でした。


さて中心部でバス下車。今日のガイドさんと会います。

「今日は昼までに皆さんを空港まで送らなければなりません。帰国日に観光を入れるなんて無茶です(笑)
急ぎ足で案内しないとなりません!上手く飛行機に乗れるかどうかは皆さんの行動力にかかっています!
身体は60代、心は20代のわたくし。さあ、私の後についてくるので~す

と超ハイテンションなベテランガイドさんに連れられていきます。




小走り状態で路地に入り・・・ 



右に左に曲がり、視界が開けたかと思うと巨大な彫刻と豊富な水をたたえる泉が現れた!!



Italianiこれが「トレビの泉」
動きのある特徴的なバロック様式、泉と一体化したような彫刻が素晴らしいです。




ここはもちろんお約束でコインを



 
Bravo
中央には海の神ネプチューンが、トリトンの操る大理石の馬に引かれた貝殻の馬車に乗っています。


動画でご覧下さい。





まだ朝なので比較的ゆっくり泉を楽しむことが出来ました。
昨日、一緒にハラハラドキドキ行動を共にした3美人達とお別れの記念撮影。
良い思い出が出来ました、ありがとうね~~


 
映画や映像でしか見たことのない観光名所を見るとシアワセ気分 やっぱりその場に立つと違うものですねー。 
そしてまた急ぎ足でガイドさんに連れられていくと・・・



photo:Piazza di Spagna

「スペイン広場」に着きました。
バロック様式の特徴である波打ちながら流れる、というドラマティックなデザインが取り入れられたスペイン階段。
横幅はかなり大きく、登りはじめて中段まで行くと二つに分かれ、
真ん中に広場のような踊り場があります。
空間を上手く利用したデザイン性にも優れたスタイルです。


 
階段の上にあるフランス教会(トリニタ・デイ・モンティ教会)
教会の前の18世紀のオベリスク、踊場のデザイン・・・何もかもがFantatico





階段を背にした広場の正面には、バルカッチャの噴水。
そこからまっすぐに向こうに延びるのはコンドッティ通り。

これだけ見たら、もう気分はすっかりヘプバーンです。


階段を一番上まで上がって振り返り、遠くを眺めれば、
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見える・・・(治安がよければ)なんて素敵な街なのでしょう。


さて、いよいよ最後の観光場所は・・・もちろんヴァチカン市国



まずはファサードへ。
国際的な承認を受けている独立国家としては面積・人口ともに世界最小の国、ヴァチカン。



(サンピエトロ広場)
サンピエトロ寺院は聖ペテロの墓の上に造られたカトリック教徒の総本山。


 
(柱廊の上には140体の聖人像)
入場の列に並び、セキュリティチェックを受けサンピエトロ大聖堂内に入ります。
現在の建物は1626年完成のもの。
スイスの衛兵が守る横を通り、中へと入ります。
衛兵の制服はミケランジェロのデザインらしい。



思わず上を見上げる大きさ。ちなみに聖人像は小さく見えても3mあるとか。


中に入ります。アトリウムの天井。

 
中に入るとすぐにミケランジェロ・23歳の作品『ピエタ』が。
以前はそのまま見れたそうですが、事件があってからガラス越しにしか見れなくなったそうです。
ごった返していてこれ以上は寄れません。


 
左はクーポラの内部
右はベルニーニの天蓋・上部(ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作)この上にローマ法王が立たれるそう。



この主祭壇は地下に聖ペテロが眠る場所にあり、蔦の絡まる柱など華麗な装飾が施されています。



 
左はアレクサンダーⅦ世の記念碑と司教座の祭壇
右は聖ペトロの司教座(カテドラ・ペトリ)司教座は四人の聖人達に支えられ、
後陣と呼ばれるもっとも神聖な場所にあるそうです。
大事な聖ペテロのブロンズ像は撮り損なった?画像が見つからなかった(汗)



 
サンピエトロ大聖堂内には、たくさんの礼拝堂があり、
油彩で描かれた祭壇画がたくさんありました。
これはラファエロの祭壇画「キリストの変容」
板に油彩で描かれており、1518年ごろのラファエロの遺作です。

動画で雰囲気だけ





入口から祭壇までの身廊は186mもあり、とにかく何もかもスケールが違いました。
短時間での見学と混雑で写真もろくに撮れませんでしたが、
荘厳な大聖堂内部は圧巻、の一言でした。



大聖堂を出ると、また通り雨が。
オベリスクを眺めながら、今回の観光が全て終わった寂しさを胸に・・・

 
バスに乗り、空港へ向かいます。


 
さようなら、ローマ。



 
帰国便は「フィウミチーノ空港(レオナルドダヴィンチ空港)」から。
入国したミラノのマルペランサ空港と並び、イタリア最大級の空港のひとつです。




結局空港で時間たっぷりだったので最後に空港で買いものしたり。
終わってみればなんだか寂しい・・・8日間長いかと思ったけど、まだ1週間ぐらい滞在していたいかも。
こうして8日間の旅を終えたのでした。






駆け足で通り抜けたイタリア8日間の旅。
8つの世界遺産と10都市の周遊は、かなりハードで最初から「体力勝負ツアー」と言われていたのですが、
遊んでいる時は元気なのは誰も同じ、体調を崩すこともなく楽しめました。

一箇所をじっくり見れないのは最初から解っていたし、もっと時間を!と思うところもたくさんありましたが、
治安の悪い都市部からのんびりとした田園地区、スケールの大きさに目を奪われた海岸線や遺跡など・・・
限られた時間の中で、様々なイタリアの表情の一部を体感できるのがこのツアーの良さ、だったのかも。


今回気に入ったところにまた次回、ゆっくり訪れる旅をするのがいいのかな、と感じました。
(休みくれ~~~)


そして心から・・・イタリアって楽しい また来たいと思ったのでした。


2010.11.13~11.20 8日間 (HIS・ツアー代金@約¥280,000)


長々お付き合い頂きありがとうございました。