カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

イタリア・世界遺産を訪ねる旅【ポンペイ・ローマ編】

2011-02-25 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編
【5日目:アマルフィ編


さて旅も終板です。



この日も空はどんより曇り空。
まずはホテルからバスに揺られ約50分、めざす世界遺産は・・・



ナポリ、とくれば「ポンペイ遺跡」

約1900年前、ベスビオ火山の噴火により、一瞬にして火山灰に埋没した古代都市、
「ポンペイ」にタイムスリップです。



昨日のオモシロガイドさんに連れられ中へと入ります。
ポンペイはローマ帝国時代栄えた都市で、劇場、神殿、公衆浴場、商店、両替所などがあり、
水道や舗装道路なども整備され、ローマ人の保養地として別荘もできた場所。



遺跡はとても広いので、ガイドがいないと迷子になりそうです。
ここは「ゼウス神殿」跡?後ろの雲に隠れている山が「ヴェスヴィオ火山」です。

この爆発での死者は約2000人から1万人以上とされています。

街はもうないのに山はまだそこにある、人間の小ささを感じる光景です。



この遺跡が世界遺産となった理由のひとつが、灰の下に眠った当時の人々の生活を、
そのままの状態で保存できていたから。
西暦79年に埋もれてから約1630年間眠り続け、今から約300年前に発掘されたそうです。

本格的に発掘されだしたのは1748年から。当初はまだ宝探しの域を出ない状態だったそうです。



発生した火砕流の速度は時速100km以上、市民は到底逃げることはできず、
一瞬のうちに全員が生き埋めになった。

後に発掘されたとき、遺体部分だけが腐ってなくなり、火山灰の中に空洞ができていた。
考古学者たちはここに石膏を流し込み、逃げまどうポンペイ市民が死んだときの形を再現した・・・それがこの石膏。


恐怖の表情がはっきり分かるもの、母親が子供を覆い隠したもの、
妊婦さんはみな子を守るためにうつ伏せであったこと・・・それらが生々しく再現されていました。

そしてなにより興味深いのは、1900年も昔の都市でありながら、
現代人となんら変わることのない生活をしていたであろう様子が残っていること。






これは石臼とピザの釜、今と同じですね。



玄関前の床に犬のモザイク画。(レプリカらしい)
足元に「猛犬注意」という警告文が書かれている。



 
ここはフィットネスクラブ?公衆浴場?
大理石でできた豪華な鉢は水呑場であったらしい・・・

歴史は(も)とても苦手な私ですが、日本の弥生時代にイタリアではスパがあったほどの違いがあるとは。



そして結構歩いて最後に見たのが「秘儀荘」
大小60の部屋からなる大邸宅、大広間の壁一面に描かれた壁画。
この”赤”がいわゆる「ポンペイ・レッド」現在の技術をもってしてもこの色は再現できないそうです。



こうして約2時間ほどタイムスリップしましたが、ずっと外なので結構寒くなりました。
日本食好きなガイドさんに皆からお礼の差し入れをし、これから長い移動が始まります。

    


今日はここからバスで約4時間走ってローマ市内へ。
楽しみにしていた今回最初で最後の自由行動の時間です。

 
途中SAに立寄りながらローマへと移動します。

バスで移動中に今後の行動予定を聞かされます。
すると、勝手に午後は自由行動だと思っていたけれど、自由行動時間は早くて15:00頃から、
各自夕食を食べて再集合が20:00とのこと。

行きたいところはローマといえばもちろんあそこ
翌日の団体見学に「トレヴィの泉」「スペイン広場」はあるけれど、コロッセオやフォロ・ロマーノははいっていないのです。

今日のスケジュールはこの後、自由行動組みとオプショナル組みに分かれます。
で、私たちは自由行動組み。


連日同じメンバーで旅をしていれば、自然と皆が仲良しになっているもの。
そんな私たちにポンペイ遺跡見学終了後、20代前半の女子3人組がやってきました。
「自由行動、どうするんですか?」
「あそことあそこに行くつもりなんだけど・・・」
「私たちも連れてってくれませんか?3人だと不安で・・・
「ん・・・いいけど英語もイタリア語もしゃべれないよ
「大丈夫です!私たちもそうですから

そんな私たちの計画を聞いていた他の新婚カップルやら単独男性やらが集まってきて、
私のプランに乗っかるというではないですか!さらになんとなく・・・私がリーダー的な立場に?

どんどん話が大きくなって・・・ヤバイです・・・アタシは結構な事件メーカー&方向音痴なのに。

移動中のバスの中でそんな話題で盛り上がってしまい、責任の重さを感じた私は、
添乗員さん(このコース10回以上のベテラン)に解散場所からの行き方を細かく教わりました。



 
(左:サンタンジェロ城?車窓より)
バスは3時間ほどでローマ市内に入りました。
が・・・恐れていた渋滞に巻き込まれます。
この後、昼食、その後ローマ三越まで連れて行かれ、今後の説明を受け、解散とのスケジュール。
どんどん自由時間がなくなります・・・


昼食場所に到着したものの、ゆっくり食べる気分にはなれません。
昨日までのツアー、いつも見所は夕方、そして今日もまた日没が近づいているではないですか。
そして最大の不機嫌ポイントは、見たい場所の閉館時間が16:30ということ!
なんとしてもその時間までに行かなければ、ローマにいるのに見れない!


私のイライラもほぼMAX でもみんながいるから一人で飛び出すわけにも行かない。
もちろん一人飛び出したところで右も左もわからず、言葉もわからず。
タクシーを使っても渋滞にハマるだけ。
解散の合図と同時になぜかイタリア経験もない、ガイド本すら予習の時間なく現地で見た私が、
みんなを引き連れ土砂降りの雨の中、タバッキで片道チケットを買いメトロのレプップリカ駅ヘ。
総勢10名、スタートできたのが16:00、目的を一つに絞ることに計画変更しました。


ローマの地下鉄はA線とB線しかないので簡単なのですが、目指すチルコマッシモ駅に行くにはテルミニ駅で乗り換えます。


 
まずはA線。こちらは比較的治安の良い線とのことでしたが、ホームがとても暗い
日本はいつも電気を使いすぎでエコじゃない、と思う私ですが、この暗さは犯罪を誘発するって・・・

私以外はみんな若い20代の女子なので、怖くて固まっていました。



テルミニ駅でB線に乗り換えます。
新宿と大差ないほどの人の群れが行き交います。
とにかく急がねば!ただひたすた歩いたこともない駅をB線のホーム目指して突進します。


 
そして意外と遠かった、B線のホームへ降りました。
入線してきた電車は・・・落書きだらけ。しかも混雑していて・・・一瞬ひるみます



でも行くっきゃない、と電車に乗り込み、添乗員さんに言われたとおりドア付近は避け、
自分のバックに手をおいて、女性陣はみんな輪になり緊張のままじっと到着を待ちます。
チルコマッシモ駅は3つ目、時間にしたら5,6分なんだろうけど長かった・・・

無事駅に到着。ようやく地上へ出てみんな口々に、
「ふぇー、怖かったねーーーもう二度と乗りたくないね


そこへこの”怖い地下鉄体験”にとどめを刺す報告がダンナの口から出たのだった。


”B線の車内に入った時、混雑していたのでドア付近のつり革につかまり、
ちょっと車内を見わたしていた・・・
乗車してから1分も立たないうちに、身体に違和感を感じたので下を見ると!
なんと斜め掛けして閉めていたはずのBAGのファスナーが開けられ、バックの中に4本の手が伸びていた”

「ええええ~~ なんですかソレ コワッ
みんな怖さを思い出して、一瞬鳥肌



「それで!何か捕られたんですか
「いや、おせんべいとティッシュしか入っていないから・・・」
「よかったですねーーー・・・でもホントに怖かったもんね地下鉄・・・」


スリやジプシーに気をつけろ、とツアー開始から散々言われていたので、
パスポートや現金は腹巻してたので(笑)大丈夫でした。
まさか本当にあるとは!と同行していたみんなを驚かせたのでした。



 
自由時間開始が16:00になったために、諦めたフォロ・ロマーノとコロッセオ。
パラティーニの丘の向こうに見えている、多分フォロ・ロマーノらしい巨大な建築物を横目で見ながら早足で進みます。
添乗員さんに教わった通りに・・・どうやら迷わずスムーズにつけそうですが、時間はあと8分・・・



これだ!「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」間違いない!
この信号を渡れば・・・でも今の時間はジャスト16:30 早く早くーー
と、駆け足で入口に何とかたどり着いたけれど・・・


入口の係りの人に「今日はもう閉館だから明日来て」と冷たく断られた。
必死の思いでここまで来た私たち、あっさり引き返すわけにも行かない。

「お願いします!明日はもう日本に帰らなきゃいけないの!来れないの!」
「いや、だめだ、閉館だ」
「お願いお願いお願い  !!!」
と、多分通じていないであろう英語とイタリア語ミックスで押し問答。

そうだ この若い女子たちを前に出そう!そして女子力でお願いするのだ!
と私は後ろに下がりさらに頼み込むと・・・

「仕方ない、入っていいよ。ただし男子だけ」
「は~~~~~~っ??なんで?」

・・・というのは彼のジョークだった。みんな入っていいよ、と通してくれた。
作戦大成功?(笑)ありがとう、本当にありがとう!と中に入れてもらったけど、薄暗い教会内、
どっちに行けばソレがあるのか解らない。


行き止まりの部屋へ着くともう一人係員がいた。すると「今日はもう終わったから出て行ってくれ」と言う。
へ?ここまできて何を!必死で頼み込むも今度は頑固な人だった。

迷惑そうな顔で私たちの背中を押す彼、出口のほう追いやられた私たち。
こんなに怖い思いをしてここまできたのに、でもきまりだから仕方ないのか・・Mamma mia

一瞬諦めかけたその時だった、ドアの向こうから教会入口にいた彼がやってきて・・・





「通してやれよ




グラツィエグラツィエグラツィエ~
ちょっと頭部が寂しい彼がブルース・ウィリスに見えた瞬間だった
みんな「やった」と大喜びで・・・






「真実の口」に辿り付く事ができたのです。




(外から見るとこんな感じ)
閉館時間を過ぎていたので急いで一人一枚ずつ写真を撮らせてもらい終了。
手を取り合って喜びを分かち合いました


こうしてなんとか目的の一つを果たすことが出来た自由行動チーム。
人って不思議、名前も生い立ちも知らないただ6日間一緒にツアーを廻ってきただけの仲間なのに、
数時間前までは一緒に歩くなんて予想もしていなかったのに、このチームワークのよさ。

「なんだろう、このものすごい達成感


そう言って喜んでくれた彼女たちの笑顔を見て、ほっと胸を撫で下ろした私でありました。
今回ばかりは神様が味方してくれたね・・・この方向音痴&事件メーカーの私に。
私自身が途中「間に合わない、ダメだ・・・」と思っていたのはここだけの話





その後コロッセオまで歩き、そこからはみなそれぞれ自由行動となりました。
お互い無事に集合場所まで戻ろうね、と



(これはなに?)
でも歩いたこともない場所に夜「はい、自由時間です」とほおり出されても土地勘がないから無理。
しかも日本と違って街が暗いので、ガイドブックの地図が見えない(老眼?)
ここでもヘッデンが必要だったかも・・・



(これはヴィットリアーノ?)
歩いてローマ三越まで戻りますが、もう変な緊張感と達成感で疲れちゃうし、雨もまた降り出したし・・・この暗さで観光なんてもういいや・・・
ブランド物の買い物の目的もないのでスーパーによったり、ブラブラしながら集合場所のマックの前へ。




夕飯を食べて集合、と言われていたけれど、昼食を食べ終わったのが15:30過ぎていたのでみんなお腹が空かず、
集合時間より早くマックについて結局みんなで自由行動の報告をし、お茶して終わりとなりました。
私たちはスーパーマーケットでワインやビールを買いこみ集合しました。(ホテル用)


結局、ローマの古代遺跡を満喫することも、石畳の路地裏を歩くことも、
バールでローマっ子気分を味わうこともできず、
よく雑誌で見る色とりどりの野菜や果物を売っているメルカートにも行けず、
市内から1時間も離れたホテルへ連れて行かれて終わった初・ローマの夜。
これが安いツアーの最大の欠点ですね・・・



なんかすごい長い1日だったなぁ ヘンな充実感?



もう明日は帰国です・・・





イタリア・世界遺産を訪ねる旅【アマルフィ編】

2011-02-20 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編
【4日目:フィレンツェ編

夜中の雷は納まったものの、どんより空は変わらない。
とにかく出発の準備をします。

 
今日は船に乗るので朝食は控えめに・・・と添乗員さんに言われていたので、
早い時間にレストランへと向かいました。

今回の旅で初めての良いホテルだったので、やはり朝食も素敵でした♪


・・・・・・・が目の前の海の荒れていること!ここは日本海(イメージ)


そうです、今日はこのツアーで一番天気になってほしかった「青の洞窟」見学の日です。
ロビーに集合し、嫌な予感のまま出発、港へ向かいました。



 
港についても横殴りの雨。ガイドさんが外に出てなにやら打ち合わせ。
待つこと10分、
「今日は船が出ないのでカプリ島へ渡れません、残念ですが青の洞窟ツアーは中止です。代わりにソレントへ行きます。」

 何のためにナポリに来たんだ・・・

と同時に「・・・だよね。」とも思いました。
青の洞窟は幅約2メートル、高さ1メートルの狭い洞窟を小船に乗り換えて行かねばなりません。
この荒波じゃ無理に決まってる。
冬場は入洞できる確率がとても少ない、と言われていたし仕方ない。
でもツアーパンフに乗っているとついつい期待してしまうもの。
乗船料やガイド代も戻ってくるわけじゃないし・・・




天気のことは仕方ありません。気を取り直してバスはソレントへと向かいます。



途中、眺めの良い場所で休憩。


太陽とまぶしいほどの青い海!!を期待してきたナポリですが、
誰が雨オンナだったのでしょう・・・今日が一番天気悪い

今回のガイドさんは日本に住んで古典を学んでいたとか。
オモシロいイタリア人でした。


 
時間が余りすぎてソレントで2時間ぐらい自由時間を与えられても、
残念ながら特に見る場所はナシ。
夏場はバカンスで賑わう南イタリアらしい風景なのでしょうけれど、
冬場で雨が降ってるとなかなか寒かった。


 
ぼ~っとしていても寒いだけなので、街歩き。
昔懐かしいようなお土産屋さんを見て廻りますが、とある土産物店で聞いたオルゴールの曲は・・・

 
そう、あの「帰れソレントへ」という曲。
あのソレントはここのことだったのですね!中学生くらいに聞いた記憶の曲。今更納得


ソレントはレモンの町でもあり、あちらこちらの木にレモンが生っています。

こういう小さなエリアの地図は全然持っていない今回のツアー。
気の向くまま石畳の道を海のほうへと歩いてみました。
大きな別荘地を抜けると、


パステル色の家並みがやわらかくてキレイだけど・・・


 
断崖絶壁に立つ別荘やホテル。冬場なので利用する人もいない様子・・・
夏場は眼下のプライベートビーチにパラソルの花が咲くようです。
曇っているのでなんとなく寂しい感じでした。




さて今日のランチは町の中にあるレストランで、カプレーゼとズッキーニのペンネです。

 
不思議なのですが今日も他のお客さんはいません(笑)
すべてこのツアーのためだけに開けられる店のようです(?)

でも味はGOOD!ピザの生地の様なさくさくしたおつまみもあって、
今日も昼間からワインが進みそうですが、この後はバス酔いする方は注意なルートとなるので飲み過ぎ禁止。




天気が悪いのでイマイチなテンションですが、さあ!いよいよ楽しみにしていたアマルフィへ出発です
海岸線を走るバスは右に左にくねって走っていきます。



アマルフィ海岸は世界一美しい海岸と言われ、世界遺産登録もされています。
全長約40kmにも及ぶこの海岸の名前はその昔、ギリシア神話の英雄ヘラクレスが愛する妖精の死を悲しみ、
世界でもっとも美しい場所に亡がらを埋め、永遠にその名を残すために町を切り開き彼女の名をつけた。
ということらしい。



歴史は色々あるようなので省略。
私のイメージとしてはダンナの故郷「三陸リアス式海岸(笑)」断崖絶壁が続きます。
ソレント側から入りましたが、車道はあまり広くないので大型バスは通行不可。
バスの右側座席に座っていると、絶壁の淵に立たされ海まで落ちそうな気分になる怖い箇所も多々あったり・・・


山側にそそり立つ荒々しい山?岩?もなかなかの迫力。
「南アルプス林道」の片側が海、な道路を走っているようなイメージでした
(ここまで画像は全てバスの中からなので見にくくてスイマセン)

 
ポジターノの丘に到着。
ここは駐車が出来るスペースがあるので下車して見学です。



photo:Belvedere di Positano
やっぱりすごい眺めです



円錐型の山や、山の斜面に貼り付くようにして連なる家々。
ピンクやオレンジの色使いが荒々しい山肌に不思議とマッチして、独特な雰囲気を出しています。



引いて撮るとこんな感じ!ソフィアローレンの別荘もあるとか?
でもこのエリア、実は平地がなく断崖絶壁に建てられているので、
毎日が山を登ったり降りたり・・・生活にはとても大変らしいです、やはり別荘ですかね。


 
途中もう一回休憩を挟み(ちょっとみんな揺られすぎで気分が悪くなりかけていたので・・・)進んでいきます。
路が狭いので、駐車できる場所も限られます。



おやおや?町が一望・・・?これは道の脇にあったミニチュアです。

ミニチュアを過ぎ、トンネルを抜けると広い海岸に着きました、
駐車場にバスを停め下車、そこが今回の目的地・・・


 
降りてみると海岸は大荒れ!時折打ち付ける波にさらわれそうですが先端まで行ってみます!!



photo:amalfi
振り返れば「アマルフィの町」が



アマルフィはローマ帝国の時代、
イタリアで最も早く貿易海洋都市として栄えた場所で歴史ある古都だそうです。



与えられた自由時間は約1時間。
海岸ぞいのバス停からすぐにマリーナ門があって、
ここを入るとすぐに右手にアマルフィの象徴「ドゥオーモ」がありました。
残念ながら見学の時間はありません。




ドゥーモ前広場、動画でご覧下さい。


 
アマルフィの全景を見たくて高台を目指し奥へと歩きます。
ただ一旦脇へ入ると道はかなり複雑に狭い道や階段が入り組んでいて、
迷子になったら戻ってこれない(時間も地図もないので)と言われていたので、
展望地を見つけることが出来ず途中で引き返す羽目に。






地図を日本から持って来るべきだった・・・残念・・毎日残念だらけだぁー
でも地図を持っていたとしても、初めての場所にひょい、と降ろされて1時間で帰ってきなさい、
と言われても実際は難しいものですよ・・・ね?

結局全景を見れる場所にはたどりつけず、バス停へと戻りました。



また今日も、メイン観光スポットは夕方です(ちょっと怒ってます)



でも・・・夕景もなかなか味があってよいものです・・・多分。
観光客の少ないこの時期の町は、アマルフィに住む人々が主役の本来の姿なのかもしれません。



滞在時間1時間で撤収。
青い海にパステルカラーの家々が眩しい姿が見たかった
ゆっくり海岸線を眺めながらエスプレッソを飲みたかった。
今回の旅で一番楽しみにしていたエリアだっただけに、雨と時間のなさが心残り・・・。


でも、バスに揺られソレントから2時間かけて走り訪れた世界遺産”アマルフィ海岸”は、
今まで生きてきたなかで見たことのなかった心揺さぶられる風景でした。
冷たく、でも柔らかく頬を打つ海風の感触・美しい海岸線、
パステルカラーの家々、中世の名残の町並みは、しっかりと目の奥に焼きつきついたのでした。



冬の静かなアマルフィの街を後にし、バスは又ナポリへと戻っていきました。



★youtubeでみつけた、アマルフィ。全景はこんな感じでしょうか。





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この日の夕食はホテル近くのマリーナでシーフードディナー。



その後、世界三大夜景であるナポリの夜景を見に、
「ポジリポの丘」という広場に行きましたが、世界三大夜景???神戸のほうがキレイかも・・・(汗)


ベスビオ山のシルエットと上手く絡むと三大夜景になるのかな?
残念ながらこんな程度しか写真には収められませんでした。

「ナポリを見て死ね」と言われますが・・・私はこれじゃ死ねない。
やっぱりナポリは太陽の日差しが燦々と降り注ぐ夏がいいのかな?と思ったのでした。


翌日へ




イタリア・世界遺産を訪ねる旅【フィレンツェ編】

2011-02-02 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編
【3日目:シエナ編

旅も4日目に入りました。


この日も朝から小雨。季節柄か?朝は雨のことが多かったです。
またバスに揺られ約1時間半でフィレンツェへ。まず到着したのが「ミケランジェロ広場」
ここからはフィレンツェの街が一望できます。


中心には「ミケランジェロの記念碑」が建ち、ダヴィデ像のコピーが置かれています。
夜景もきれいだそうで、デートスポットになっているようです。
天気が悪いのが残念ですが・・・

動画でご覧下さい。




 
街中に大型バスは入れないので、中心部は徒歩での観光となります。
街燈の足の変わったデザイン・・・これが「グロテスク」の語源になったものだとか?(スイマセン、意味は忘れました)


 
アルノ川にかかる橋を渡ると、先ほど見下ろしていたルネッサンス時代の優美な建築達を見上げるようになります。
街自体が絵画のよう・・・これがフィレンツェ・・・。
シックな色合いが素敵ですね、日本との違いを目のあたりにします。

フィレンツェといえば「皮革」の街でもあります。
まずはツアーにつきものの革製品の店に連れて行かれます(笑)
最初から購入する気のない私たちはすぐに飽きてしまい、外に出るのですが、
他の方達の買い物がなかなか終わらなくて、小さい店なのになんと40分も費やします・・・
これがまた、後々にひびいてくるのですが・・・



photo : Cattedrale di Santa Maria del Fiore

やれやれ、やっと観光開始です。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母教会)
13世紀末に建てられたフィレンツェの象徴ともいえる建物で、
クーポラの高さは100mを超えます。
白と緑とピンクの大理石で飾られた幾何学模様の美しいイタリア的なゴシック建築です。



洗礼堂の東門にある「天国の扉」



美しいクーポラのドゥオーモとジョットの鐘楼、
大きすぎて広角で撮っても入りきれませんでした。



さて、大聖堂の中に入ります。


 
華やかな外観とは違い、シックな内部。
奥が明るくて・・・クーポラに近づいていくと・・・







巨大なクーポラ内部に描かれたフレスコ画『最後の審判』が圧巻です。
どうやって書き上げたのか?想像できない・・・

この絵の近くまで登っていくことができます。
ここは自由時間に来て見ようね、と簡単な説明を受け次へ進みます。


 
photo:Palazzo Vecchio
シニョリーア広場へ来ました。

ダヴィデ像と・・・右はなんだっけ?(汗)美術の授業で模写したっけなぁ。
ヴェッキオ宮殿の正面入口脇に置かれていて、傍まで行くとかなり大きいです。
ここがこの像が本来あった場所だそうです。(本物はアカデミア美術館にある)
右手奥がウフィッツイ美術館です。


 
これはウフィッツイ美術館の前。
「ロッジア・ディ・ランツィ」という、雨の日でも集まって話をしたりできるように作られた場所だそうです。


 
photo:Galleria degli Uffizi

さて、フィレンンツェで一番の楽しみだった【ウフィッツィ美術館】に入ります。
入口でしっかり(リュック・ペットボトル禁止)セキュリティチェックを受けてから中に入ります。
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」ダヴィンチの「受胎告知」ラファエロの「びわの聖母」など・・・
世界に誇る名画が納められているほか、廊下の天井の美しさやそこここに置いてある彫刻などが素晴らしかったです。



(ポストカードでどうぞ)

フィレンツェといえばメディチ家。
ご存知の方にはもう説明は要らないほど有名な・・・メディチ家抜きにしてはこの「花の都」を語ることはできないそうで。
メディチ家とはルネサンス期のフィレンツェで銀行家、政治家として台頭したそうです。
フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となった一族です。

その財力でボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなどの多数の芸術家を支援し、
ルネサンスの文化を育てるうえで大きな役割を果たました。
これらの芸術作品だけを取ってみても、ミディチ家サマサマですね。



話は変わりますが、成田出発時から各自に持たされたものがこちら「耳太郎」
ガイドさんが話す言葉をキャッチするイヤホンガイドのようなものです。
これがあるおかげでいわゆる昔のようにガイドさんが旗を持ち、周りに集まって説明を聞く、という形式ではなくなったようです。
おかげで美術館の中でも説明を聞くことが出来ますし、
離れていても鮮明に聞き取れるので便利です、これはよかったですね~。



美術館内部はもちろん撮影禁止なので写真はありませんが、窓の外から街を撮影して良いスポットが2箇所ほどあります。
そこからの眺めは本当に素晴らしいものでした!



あそこに見えるのが「ヴェッキオ橋」名所なのに行かないんですよね・・仕方ない。



 
ミュージアムショップで欲しかったものをGETし、終了。
ミラノで最後の晩餐をみれなかったけど、こちらで満喫できました♪
ちなみに左の写真は・・・撮ったところを見られるとお金を払わなければならないらしい。
右はヴィーナスのハダカを覆う衣服の着せ替えマグネット、SHOPで購入♪
お茶目なこと考えますよね~。ホントはこれのダヴィデバージョンがあったらしいのですが、売切れでした。



 

昼食のレストランではポロネーゼを頂きました。
昼食後自由時間なのですが、サーブが遅くて時間がどんどん削られて・・・自由時間が1時間に。
この時点でクーポラに登るのは断念しなければならなくなりましたが、
(混雑していると最上階まで30分以上かかる)
ジョットの鐘楼だけは絶対に登りたくて、デザートは頂かずに飛び出しました。
先ほどの買い物時間も自由時間が削られる原因にもなるんですけどね、団体行動では仕方ありません。






 
この塔は14世紀にジョットによって着工されたゴシック様式の鐘楼で、414段あります。
最上部まで約20分・・・、とにかくダッシュで登り、
駅近くの集合場所まで戻らなければなりません。


私たちだって山ノボラーのはしくれ・・・と頑張ってみるものの息切れ
途中窓の外を見ながら息を整え、狭くなった螺旋階段をぐるぐる登り・・・



やったー!10分で着いた!


金網に覆われていますが、フィレンツェの街を見下ろせて気分良いです!



わおっ


お隣の大聖堂のクーポラにも人がいます、見えますか?
 


こちらは駅方面。青空だとやっぱり気分が違います。



でも実はちょっと足元がナナメになっているし、狭いので下を見ると怖かった。
ここは高さ84mらしいです。


 
【世界遺産フィレンツェ歴史地区】
景色に満足し、集合場所へと戻ります。
路地裏のオシャレな店を見る時間も、買い物している時間も、ジェラート食べる時間もありません。
ヴィネツィアもそうでしたが、全く時間が足りませんでした・・・ああぁ、もったいない・・・フィレンツェーーーー


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全員でサンタ・マリア・ノヴェッラ駅まで行き、この後は鉄道にてナポリへ移動します。
こちらの駅のホームは切符をもっていなくとも入れるそうで、またしても「すりひったくり注意ゾーン」です。


 
ESスター?で3時間ちょっと。東京盛岡間と一緒な感じ(笑)?
車内は特に特徴ある感じではなかったですが、テーブルも席も向かい合わせで固定、
ちょっと狭くてう~ん、と思いました。


 
ナポリに到着したら真っ暗・・・
とてもキレイで大きな駅でした。外へ出たらゴミ問題のゴミがあっちゃこっちゃに散らばっていましたが・・・


今日からナポリに二泊です。
海沿いのホテルは今回初めてホテルらしいホテルで満足♪


 
夕食はホテル近くのレストランでラビオリ。疲れた割にはイマイチな夕食でがっかり。
日本みたいにどこにでもコンビニがあるわけじゃないから、食べたりないときは辛いですね。
ワインは「ラクリマクリスティ(キリストの涙)」1本飲むにはつまみが足りないよぉ~~~(飲みましたけど)



ホテル前の「卵城」ライトアップされていますがなんだか不気味・・・


これにて4日目も終了。明日は今回の行程の中で、一番晴れて欲しい日なのです。

ホテルに入ったら大きな花火?と思うほどの轟音と光?
なんとのようです・・・強風と雨の音が夜中まで・・・嫌な予感です・・・

5日目へ続く




イタリア・世界遺産を訪ねる旅【シエナ編】

2010-12-10 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編
【3日目:サンジミニャーノ編

サンジミニャーノの続きです。


サンジミニャーノから約1時間半バスに揺られ、やってきたのが「シエナ」ここも世界遺産の街です。
バスを降りると遠くにその一帯だけが赤く見えました。
あまり経験のない不思議な光景・・・そこが「シエナ」の街。

道端に落ちていたどんぐりは小ぶりですらっとして、ちょっとおすましヨーロッパ顔?(*^_^*)
持ち帰れないから、写真で記録。




街を見下ろせる坂の上から見えたのは?
夕方ですし、天気が悪いせいもあってどんより暗い空、要塞のように見えますが・・・



近づいてみると、そこには幻想的な赤茶色に染まった街の姿がありました。
シエナ色。英語で黄褐色の絵の具をこう呼びます。

ここからはガイドさんに連れられて行きます。
イタリアではガイドのライセンスのない人がガイドをすると、罰せられるそうです。
その為皆さんライセンスを見えるように首から提げ、ガイドをします。
まずは「サン・ドメニコ教会」の悲しい少女の説明を受け、街へと入っていきます。



「サリンベーニ広場」
3方をゴシック、ルネッサンス、バロックという三つの様式の建物で囲まれているこの広場は、
19世紀末に作られた広場です。

広場に向かって右側の建物は、もともとあった建物を模倣しながら、
1800年代に作られたルネッサンス様式の建物。
向かって左側の建物は、16世紀の半ばに建造されたバロック様式の建物。

広場の中央には17世紀の会計学者の記念碑が立っています。


3つの様式を比較すると、窓の作りにその様式の特徴が表れています。

先のとがった尖塔アーチを持つゴシック様式の窓枠、
先の丸いアーチを持つルネッサンス様式の窓枠、
そして四角い窓枠のバロック様式。
現在建物はすべてモンテ・デ・パスキ銀行の本部になっており、
貴重な歴史文書を初め数多くの芸術作品が所蔵されているそうです。

私は学生時代、美術・服飾関係だったのでこれらの歴史はうんざりするほど学んできたはずですが、
記憶力が悪いのでなんのことやら?試験のために暗記しただけの世界。
あの頃、ここに来ていたら「百聞は一見にしかず」でよく解ったはず。
興味が湧いて今は別の職業についていたかもしれない・・・(笑)
などと、遠い昔を思い出しながら聞きました。



ルネッサンス様式の建物の上部からは、たくさんの顔がこちらを見下ろしています。
それぞれ表情がある上、陰影が加わりがなかなかリアル。ダ・ヴィンチの顔もありました。
トスカーナ州で生まれた方ですから、やはりどこに行ってもお目にかかりますね。



曲がりくねった道に延々と続く中世の館・・・

ここ「シエナ」はローマへの巡礼ルートであり、南北ヨーロッパを結ぶ重要な路だそうです。
その為、人の往来が増し、商取引や両替も盛んになり、ヨーロッパの金融業の中心地として栄えて、
豊かな財力を持った都市国家として独立しました。(モンテ・デ・パスキ・シエナ銀行)
現在もイタリアの3大銀行の一つで、従業員の約50%がシエナの市民。
世界に500近くの事務所を持ち、各国の事務所に必ず一人シエナ人がいるそうです!


 
だいぶ陽も暮れてきたので、駆け足の案内です。
画像左のお菓子屋さんに並ぶのは、こちらの地区のドルチェ達。

・リッチャレッリ:小麦粉、卵白、オレンジの砂糖漬けなどを練って固め、オーブンで焼いて粉砂糖でくるんだもの。
・パンフォルテ:13世紀頃に修道院で食されていたという円板型ドルチェ。
・カントゥッチ:固焼きビスケット。お土産によくあるアレです。

画像右は日本にも入ったという「GROM」ジェラート屋さん。



photo:Duomo di Siena
そして最後はドゥーモ。
イタリアの各都市には必ずあるという大聖堂も、場所によってさまざま。



ここのドゥーモはブラック×ホワイトのコントラストが粋なデザイン。
多色大理石とモザイクで装飾されたファサード(建築物の正面)はイタリア最美といわれているようです。
(イタリア人は見栄っ張りだからどの地区へ行っても自分のところが一番というらしい、とガイドさんより。日本も同じだよね(*^_^*))


内部の彫刻や絵、特に床が素晴らしかったです。



閉館時間となり外に出ると、到着したときからずっとそこにいた、
バイオリンを弾くひとりの女性・・・何時間弾いているのでしょう?






建物に音が反響し、広場に静かに広がって・・・
自分がクラシックのホールににいるような気持ちにさせてくれました、素敵な時間をありがとう。



photo:Piazza del Campo
町の中央にある扇形をしたカンポ広場.
「世界一美しい広場」と言われているところです。
そびえ立つ塔は「マンジャの塔」その横が「プブリコ宮殿」



広場の周囲にはゴシック様式の美しい建造物が立ち並び、
華やかだった中世の姿を今に残しています。そして白い杭が均等に・・・?


シエナは17のコントラーダという、中世からの伝統を持つ地区に分けられ、
住民達は強い絆で結ばれておりますが、対抗意識ももっています。



地区には、それぞれのシンボルが描かれた旗が掲げられていますが、
シンボルはいもむしさんチーム、貝殻さんチーム、みたいなユニークなもの。



(ドゥーモの中にあったシンボルの一覧・ピンボケでごめんなさい)
この扇状の広場で住人達が絆を深めるのが、カンポ広場で行われるパリオという地区対抗の競馬。
最高の名誉である優勝旗の獲得を目指して、熱いレースが繰り広げられるそうです。

写真の白い杭の外側が馬の走るトラック、内側が観客席、
前のほうの席を確保するのも大変なほどの人気だそうです。

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夜も18:30を過ぎ、観光も終了。今日のディナーはこのカンポ広場にあるレストラン。


トスカーナ風ステーキ、とのことでお姉さんが取り分けてくれます。


あと1品あったけど何だっけ(汗)美味しかったです。

美味しく感じたのはワインのおかげでもありますが。

こちらに修行に来ていると言う、イケメンの日本人ソムリエが場を盛り上げてくれます♪

教えてもらったのが、イタリアンワインのラベルに書いている "DOCG" のこと。
DOCGの意味は割愛。星の数ほどあるイタリア製ワインの中で、
きわめてクォリティー・コントロールの行き届いたものの証明だそうです。


シエナには、この DOCG 適合ワインが数多くあります。
飲まない方でも耳にしたことがあるであろう「キャンティ・クラッシコ」等。
ロッソはピンクのラベル、ビアンコはグリーンのラベルです。
DOCGの文字、どこかで飲む機会があったらチェック?


そしてここトスカーナにきたら飲まずには帰れないワインを頂きました。
「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ」
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」
ワインの価格も急下降している日本でも、これらは¥8000~程度出さないと飲めない様でした。
それをグラス1杯€4程度で試飲?させてもらいました。

ワインの味は好みで、どれが美味しいとか決められないものだと思うのですが、
そのものの味よりも、ワインを飲むシチュエーションが味を左右する、と思う私です。
やっぱりワインの産地で飲むのが一番美味しく感じる♪
からっと乾いた空気の土地柄に合うような気がするのです、湿気の多い日本で飲むよりずっと沁みます。
雪が深深と積もる冬、雪国で飲む日本酒が格別なように・・・

このモンタルチーノ、永遠に飲んでいられそうなほど美味しかったのですが(ご機嫌で写真撮るのすらしなかった)
グラス3杯程度飲んだところで、

「ハイ、出発です

と夕食タイム終了。バスに揺られてホテルまで。

ツアーの食事はほぼ食べ終わった段階で撤収となります。お酒を飲まない方に合わせるしかないのですが・・・
でもこうやって決められた時間があるからいいのかもしれませんね。
じゃないと、二日酔いでツアーが成立しない人も出そうです・・・(私達か(~_~;)

このツアー、見どころに到着するのが昨日に引き続き日没後なので、
私の中でじわじわ不満が出ていたのですが、ワインで帳消しになりました


そんな満足した気分で終えたトスカーナの1日でした


旅も4日目突入です。




イタリア・世界遺産を訪ねる旅【サンジミニャーノ編】

2010-12-01 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編
【2日目:ヴェネツィア編

今回の旅で気になったこと①


朝食はちょっとびっくり。
というのも、どの地区へ行っても毎朝同じメニューしかないからです。

基本的にイタリア人は朝食はエスプレッソと甘いパン、程度しか食べないらしく、
アメリカのように朝からサラダバー&フルーツetc・・・の朝食ではないそうです。
ホテルなのでこれでも多いほうだとか?
基本メニューはスクランブルエッグ・チーズ・薄く伸ばしたハム・サラミ・
デザート(缶詰フルーツ・甘い焼き菓子系)エスプレッソ・ラテ でした。

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さて今日はヴェネツィアをあとにして、朝一から310km約4時間のロングドライブです。


車窓からの風景は、ブドウ畑が赤く色付いた様子や、のどかな景色。
久々に自然が一杯の景色で楽しいです♪
紅葉も見られましたが、黄色が主で・・・やっぱり日本がきれいかなぁ。
朝は天気が悪かったのでうまく写真が撮れなくて残念です。

途中休憩を挟みながら午前中に到着。

 
photo:Porta San Giovanni

実は今回の旅でとても来て見たかった場所がここ「サンジミニャーノ」
なかなかここに来るツアーはなかったのです。
だからちょっと移動がハードでしたが、このツアーを選んだのでした。
サンジョヴァンニ門より石畳の町へと入ります。



ここは「美しき塔の町」と呼ばれているトスカーナ州にある町、世界文化遺産。



中世の街並みがそのまま残り、現在塔の数は14ですが、
13世紀には72もあり、塔が町を埋め尽くしていたそうです。

12世紀初頭、対立する2つの勢力が互いの動きを見張るために10ほどの塔が建っていましたが、
対立は激しさを増し、貴族たちは互いに競い合って次々と高い塔を建てました。
塔の高さが、富と権力の象徴だったそうです。



今目の前にあるのは、そんな戦いの場であったとは思えぬほど静かで美しい町。



日本人観光客は少ないそうです。地元の観光客もシーズンが終わったということで少なくて、
静かな散策となりました。



photo:Plazza della Cisteruna

 
画像上:チステルナ広場(真ん中は井戸) 画像:下は町で一番、といわれている、
この広場にあるジェラートやさん、「ジェラテリア・ディ・ピアッツア
なんと今日はお休み!残念。



まずは人々が生活する路地を抜け、レストランへ。


 
今日のランチは「トスカーナ風パスタ」です。
うどんのナポリタンみたいな感じ(笑)なかなか歯ごたえがあって美味しかった。
久しぶりに野菜が食べれて嬉しいです。サラダは先に出して欲しいけど・・



photo:Plazza del Duomo


 
食後は自由時間が2時間近くあるということで、
ドゥオーモ広場の塔に登ろうと来て見たら・・・なんと休みだって!
なんで?あさってまで休みと言われました。ジェラートも休みだし・・・
塔の上からトスカーナの町を見下ろしてみたかったのに・・・


 
諦めて町歩きに変更。
実は自由時間などないと思っていたので、このエリアの資料も地図も何も持っていませんでした。
他にも見どころはあったみたいで残念・・・

この町は治安が良い、とのことで安心して買い物も出来るとのこと。

余談ですが、イタリアは治安が悪い、スリ・ひったくり・ぼったくりetc・・・
ツアーの最初から最後まで度々注意があるのです、そんなに悪いの?と思うくらい。
ジェラートもぼったくりの店では注文もしていないのにてんこもりにして、
「はい、€10です」断っても聞こえないフリで、日本人は払ってしまうそうです。
だからあちこちでガイドさんから「ここはぼったくりの店です」等の案内を受けました(笑)



 
ピスタチオのジェラート€2.5 美味しかったけど一番小さいのを頼んでも量が多くてまいった
町を見下ろせる城壁の所までゆるゆる散歩。この地区はオリーブの木がたくさんあります。



ここからの眺めはよかった~、見たかった風景に近いものにやっと出会えました。
糸杉と畑、のびやかで温かい香りのする風景。まさにトスカーナ・絵画の世界。
ここに来るまでに良いスポットがたくさんあったのですが、バスは止まってくれません。
ツアーの辛いところです。

やっぱりイタリアに来ても自然の風景に目が行ってしまった


 
集合時間まで町歩き&ウィンドウショッピング、今回のツアーで初めてゆっくり出来ました。
(昔こんな絵の付いたお皿が流行った時があったなぁ、地中海風とか(笑))






 
そしてまたバスに乗り、次の目的地へ。
車窓からの眺めは本当に美しくて「THEトスカーナ」と一人興奮しておりました。
バスはノンストップ、やはりきれいな風景を写真に収められなかったけど、
目を閉じるとあの温かい風景が蘇ってきます・・・


文字制限の為続きます






イタリア・世界遺産を訪ねる旅【ヴェネツィア編】

2010-11-26 | タビのこと

【1日目:出発~ミラノ編】はこちら。


ミラノからバスに揺られ、まずは昼食のレストランへ。

 
ミラノ風リゾット(パルミジャーノをかけて頂きます)&ミラノ風カツレツ
ミラノ風カツレツというメニューは本当はミラノにはナイ(笑)?
レストランは日本人しかいないし・・・ツアーメニューですが、それでも到着して初めてのイタリア料理なので美味しく頂きました。

飲み物は水も注文しなければ出てきません。
レストランでのアクアは大体どこも500mlが€1程度。
ビールのほうがワインより高い店もあるので、早くもワインです・・・グラス€3位?

そこから約3時間半バスに揺られヴェネツィアへ。昼間から飲めるのはバス旅行ならではかな


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幸い午前中の雨もやみ、青空が見えるほど回復しました。
バスで運ばれているだけなので、どのあたりからボートに乗り換えたのか?
イマイチ解りませんでしたが、夕日を眺めながらいざ、島へ。
運河へとボートは進み、美しい景色がぐんぐん近づいてきます。



ご存知ここ【ヴェネツィアとその潟】は世界遺産。
世界でたった一つ、車が一台も入らない水上都市。
大運河が市の中央を流れ道路の代わりとなり、網の目のように無数の運河が張り巡らされています。



ヴェネツィアが”アドリア海の女王”と呼ばれた14~16世紀の宮殿や邸宅が立ち並ぶ様は、
絵のような美しさ。自分がこの場にいることに違和感を覚えるほど目を見はるものがありました。

 
島に着きました。
島の中は観光地でもありますが、ここに住む人々の普通の生活の場でもあります。


 
犬の散歩をするマンマ、路地裏で語り合うカップル・・・
観光シーズンが終わったというこの11月は、比較的静かな町の顔を見せていてくれたようです。


 
「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」が見えてきました。
大きくて丸いクーポラが載ったヴェネツィアン・バロックの傑作といわれる教会、
水と太陽に照らされて輝く白は、この町の象徴とも言われているそうです。




10分ほどでゴンドラ乗り場に到着しました。
6人ずつ分かれてゴンドラに乗りこみます。


 
このゴンドラ、優雅そうに見えますが、6人も乗ると結構傾きがコワかった~(笑)
ゴンドラの淵が水面ギリギリな感じ^_^;落ちた人はいないと聞きましたが。
乗りあわせた6人の体型を見て、ゴンドリエから移動の指示があります(笑)
体重で左右の位置を調整してバランスをとりますが、ちょっとでも立つとぐらっと


だけどこのゴンドラ・・・ホントに素敵で・・・言葉に出来ません。
なので動画をご覧下さい。




途切れ途切れでスイマセン。




なんとも優雅な時間が流れていきました。
雨が止んでくれて本当によかった・・・





サンマルコ運河に戻ってきたときはちょうど夕日が沈む頃で、このままずっと揺らいでいたいほど・・・
夢のような景色でした。
新婚旅行に来る気持ちがわかりましたよ~

 
photo:Ponte dei Sospiri

ゴンドラを降りて「ため息橋」へ。
2011年秋まで工事中だそうで、覆いがかかっていて一部しか見れません。
「ため息橋」とはドゥカーレ宮の牢獄へこの橋を渡って行くと、もう戻ることは出来ないから、
橋の小窓からこの世に別れを惜しみため息をついた、という逸話から。


 
photo:Palazzo Ducale

その後「ドゥカーレ宮殿」「サンマルコ寺院」についたころはもうすっかり日も落ちて・・・17:30頃だったでしょうか?
外から眺めただけ何も見れず、暗くてよく解らず、三脚を持っていないので写真もうまく撮れず・・・残念。



 
photo:Piazza San Marco

かのナポレオンが「世界で最も美しい空間」と言ったという「サンマルコ広場」



そのサンマルコ広場、ボケボケ写真で申し訳ないのですが、観光客が座っているのは椅子ではありません。
「アクアアルタ」によりこのサンマルコ広場に水が上がってしまった時の為の「舗道」だそうです。
ひどい時は股下まで水が来るとか?
地元の方には朝(前の晩?)、アクアアルタ予報が伝えられるので、長靴を履いて出かけるらしいです。

ヴェネツィアは葦が茂る潟を干拓し、木の杭を地中に打ち込んで作られた町なので地盤沈下が激しく、
このような水害に見舞われるとか。美しい水の都がいつまでもこのままであってほしい・・・


 
photo:Caffe Florian

夕食までの1時間、自由時間が与えられました。
サンマルコ広場にある有名な「カフェ・フローリアン」イタリアで最古の歴史を持つカフェだそう。
画像右のカーテンの内側ではクラシック音楽の演奏中。
ドリンクが約€12~、生演奏を聞くときは更に€10~プラスされるようです。
もちろん外から見ただけ。


 
photo:Ponte di Rialto

地図も何も持たないまま、片道20分ほどという「リアルト橋」を見に行こう、と歩き出しますが、
何しろ似たような小さな橋があっちもこっちも。初めて来た場所で夜&結構暗い・・・
イタリア語の看板は見ても全然意味が解らない。英語ならなんとか雰囲気はわかるのですが・・・
そんなこんなでなんとか目的の橋に到着。

このリアルト橋は「カナルグランデ」島内で逆S字を描く大きな運河に架かる橋。
よく、TVや雑誌で見る景色はここからのようですが、暗くて良く解りません


 
行きは看板に沿って歩けたのですが、帰りに迷いまして・・
ホントに似たような橋が多くて区別がつかない。
イタリア2日目にして走る走るヴェネツィア来てまで走ってるの私たちだけだわ、多分。

イタリア語なんて解るはずもないので、3,4人の人に英語で「サンマルコはどこ」と聞きながら、
なんとか時間ギリギリに広場に戻ってきました。しょっぱなから集合時間に遅れなくてヨカッタ(汗)
優雅なヴェネツィアでやっぱり優雅に終われないわたしたち・・・


 
パニーニとかおいしそうな店を横目で見ながら、何事もなかった様な顔をして夕食のレストランへ移動。
土産物店に仮面のモチーフが多いのは、毎年二月に行われるカーニバルの仮装から来ているらしいです。

その後食事を終え、又ボートで戻り、メストレ地区のホテルまで運ばれていき2日目終了。


それにしても時間が足りなさすぎっ!
せめてあと半日、明るい太陽の下でのヴェネツィアを見たかった・・・
最初から多忙なツアーと解っていたけれど・・・やっぱり・・それだけが心残りなのでした。


続きます




イタリア・世界遺産を訪ねる旅【出発~ミラノ編】

2010-11-24 | タビのこと

2010.11.13(土)十数年ぶりに海外へ行ってきました。
行き先は「イタリア」
ヨーロッパは初めてで、言葉も出来ないので添乗員付きのツアーを選びました。
なので写真も思うように撮れず、観光箇所も限られているので面白くない旅行記になりそうですが、
何かの参考になれば・・・ よかったらお付き合いください。


 
今回はロングフライトだったため、直行便にこだわりました。
アリタリア航空で成田~ミラノまで約12時間半の長旅です。

十数年前にハワイに行った時、ハリケーンの影響を受け、病人が出るほどひどい揺れを経験してから、
ちょっと苦手になってしまった飛行機。今回は大丈夫でしょうか・・・ドキドキ。

13:50、定刻通り出発。
今回のツアーは22人11組。そのうち6組が新婚さんでした♪
なので、どーでもいい私たちは往復とも通路挟んで席が離れてました(笑)
窓際で写真が撮れなかったのは残念でしたが、おかげで足が自由に出せてよかったかな。


 
機内といえば食事。
夕食・リフレッシュメント(おにぎりorサンドイッチ)・朝食、と3回も出ます。
画像は選べる夕食・左イタリアン。右は日本食です。
イタリアに着く前からイタリアンで失敗した~と思いましたが、いやいや、このラザニア、とても美味しかったのでした。

今はエコノミーでも各座席にモニターがあるのでいいですね!
ゲームも出来るし映画も見放題♪おかげでそれほど苦を感じず&全く揺れずにミラノへ到着。


 
photo:Milano-Malpensa

「マルペンサ国際空港」到着。
ターンテーブルの荷物は予想通り乱雑に流れてきます。
日本だとスーツケース等、ハンドルを手前にとか取り易い位置に置いてくれるそうですね。
見えないところでの配慮ができるのが日本人らしいといえば日本人らしい・・・
スーツケースが壊れているようなことはザラにあるそうで、ちゃんとチェックするように言われます。

ニャンコのイラストがかわいいポスター。
猫や生き物は荷物に入れちゃダメ、って意味かしら・・・(?)


 
現地時間18:30頃ですが既に外は真っ暗。
団体なので簡単に入国診査を済ませ、ツアーバスに運ばれてホテルへ。
1日目は移動だけで終了、お疲れ様でした。


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11/14、朝、起きたら外は雨。
旅の初日から雨でテンション下がります・・・これから1週間大丈夫なのでしょうか?



photo:Castello Sforzesco

まずはバスに揺られ「スフォルツァ城」へ。

ルネッサンス期最大の城という「スフォルツア城」の建設には、レオナルド・ダ・ヴィンチも関わっていたそうです。
現在は博物館等になっていて、中にはミケランジェロの最後の未完の作品「ロンダニーニのピエタ」があるそうです・・・
が中に入る時間はないとのことで終了


 
photo:teatro alla Scala

次はオペラの殿堂「スカラ座」へ。
殿堂、といわれる割にはとっても小さく地味。
中には衣装などが飾られた博物館があるらしいのですが、ここもスルーでございます。



スカラ座の目の前のスカラ広場には、ダヴィンチの像がありました。
その右手のアーチの中に入ると・・・


 
photo:Galleria Vittorio Emanuele Ⅱ

そこがヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。
1877年に完成したこのガレッリア、作りそのものもエレガントで素晴らしいのですが、
天井付近のフレスコ画も素晴らしかったです。
おなじみのマクドナルドもここでは規則があるので、黒×ゴールドの店舗となっています。



舗道のモザイクも見事ですが・・・



その中の一つ、牛?の×○に靴のかかとをあて、ぐるっと1回転するとまたミラノに来れる、
という言い伝えがあるとかで。
みんながくるくるするので、その1箇所だけすっかりえぐられておりました



ガレッリアを抜けると、ど~~ん、と現れたのはミラノのシンボル「ドゥオーモ」
ものすごい大きさに思わず一斉に「お~~~っ」イタリア内で2番目か3番目の大きさだとか。


 
photo:Duomo

中に入って更にビックリ。(服装&荷物チェック有)
天井までの距離ははたしてどのくらいあるのでしょうか?(100mとか?)
首を90度に曲げて仰ぎ見るほどの位置にイエスの十字架。
薄暗く荘厳な空間とひんやりとした空気。とにかく広く大きい教会内。
昔ながらの技法で作られた巨大なステンドグラス・・・何もかもが初めての体験。


ちょうど礼拝を行っていたのでより一層緊張感漂い、本物の教会とはこういうものか・・・
といきなりノックダウンさせられてしまいました


 
外側はゴシック建築の大傑作といわれるだけのことはある(ホントか?)
どれ一つとってみても見事な彫刻ばかり。
私が日本で今まで見ていたものは”なんちゃって○○”だったんだなぁ、と感じました。
135本の尖塔の先にもそれぞれ彫刻が。最も高い尖塔の上には聖母マリアの像が輝いています。
う~ん、すごい
14世紀後半に着工され、完成したのは19世紀はじめだとか。どれだけ手間がかかっているんだか
屋上に上りたかったなぁ・・・晴れた日はアルプスも見えるんですって。



とにかく何もかもが大きく深い!
やっぱりこの大きさは、その場に自分の身を置いてみないと解らないものだと痛感。
映像で見ただけじゃわからない・・・だから価値があるんですよね。う~んpriceless



  
そうそう、ミラノといえば「最後の晩餐」でもこのツアーでは見ることができません。
ミラノに来たのに素通りです・・・

この日は日曜日だったので市内のSHOPは全てお休み。ファッションの街ミラノを体験できぬまま、
ミラノ名物縦列駐車を車窓から眺めながら、バスにて次の目的地へ移動。


外国から来て大阪の見どころを3時間で見て終了、みたいな感じ?(笑)


続きます


ただいま&ありがとう

2009-11-25 | タビのこと


11/20~11/24の五日間、昨年の山陰の続き、山陽を旅してきました。


(尾道・千光寺から瀬戸内海に昇る朝日)

宮島→岩国→広島→尾道→道後温泉へと、
電車&バス&自転車&船を乗り継いで、練りに練った計画(?)は、
またしても途中ハプニング勃発の珍道中でしたが、
初・四国にも上陸でき、楽しい旅が出来ました。
やっぱり日本は広い、時間が足りないー

旅の記録はゆっくり作りますので、また見てやってくださいネ。

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それから、留守の間にあった蚤の市



吉祥寺は大賑わいだった様で、私の出したものも完売となったそうです。
買ってくださった皆様、販売してくれた凄腕マヌカンの皆様、
ホントにありがとうございました良き友を持ってシアワセです



・・・今日は遊び疲れでヘロヘロですが