カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

えりん、空へ。

2006-08-27 | ネコ

我が家の長老、猫のえりんばーちゃんが天に召されました。
2年ほど前にも一度、入院したり、ということはありましたが、
それ以外はほとんど病気も無く、元気に気ままに生きていたえりん。
口の周りが前からダラダラだったのですが、以前にも歯槽膿漏といわれたので、
それがひどくなり、いよいよトシだし、歯が抜けるのかな?
なんて思っていました。

7月の上旬、だいぶ悪化しているようだったので病院に行ったら、
なんと、癌。
顎を全て取り外さなければ治ることはない、とのこと。
そのうち何も食べれなくなって、食べなくなったら10日ほどで・・・
との診断でした。

はっきりとした記憶は無いけど、もうかれこれ18年は生きている。
延命治療はせず、寿命に任せることにしていたので、
時々点滴は受けに行っていたけど、それ以外は特別なことはしませんでした。

それでも夏の一番暑い中、だんだん口から血を流すようになり、
食べたくて、色んなものを口にするけどだんだん噛めなくなり、
そんな自分にイライラしているかのように、泣き叫ぶときもあった。

大事な家族の一員だから、檻に入れておくわけにも行かないので、
えりんの歩くところは全て血の跡がついた。
家が汚れる、なんて言ってる場合ではなかった。

私も、年老いたらキレイなままで逝く事はないんだな、と
将来の自分を見ている気がした。

お盆明け、いよいよ何も食べれなくなった。
それでもブラッシングして欲しいと庭に出る。
私の力が強すぎて、ブラシの力でふらつかせてしまう。
この頃体重は既に2kgを切っていた。
それでももともと気丈なえりん、これ以上世話をかけるまいと思ったのか、
死ぬ前日まで自分で庭にトイレに行っていた。

いよいよ寝返りも打てなくなり、8/22の明け方、
姪っ子甥っ子たちに見守られながら、静かに空へ帰って行った。

家族はみんなそれぞれの18年間の思いを抱えながら、
えりんにさよならを言いました。
えりんがシアワセだったかどうかは誰も解らないけど、
彼女は今、育ったこの家の隅で、静かに眠りにつきました。