カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

上司のその後

2008-02-06 | ヒビのこと

昨年末に緊急入院した上司ですが、年始には出勤し、
最初はリハビリで半日程度の出勤でしたが今はもう、全く普通になりました。
オニのように忙しかった私の仕事も一段落し、今月からはたまった自分の仕事に
やっと手を付けられるようになりました。

上司の病気は不幸中の幸いで、発生した場所が心臓から遠かったことと、
発見が早かったので一命を取りとめ、手術もしないまま投薬だけで治り、
当初最低でも2,3ヶ月社会復帰は無理、と言われていたのに、40日程度で社会復帰しました。
昔の人はよく言ったもんです、
「憎まれっ子世にはばかる」と。

この上司、もともとホントに働かない怠け者なんです。
毎晩のように酒を飲み、言いたい放題言い、会社では居眠り。
運動なんて疲れるからイヤ。階段は使わずエレベーター。
毎日必ず言う言葉は
「お腹すいた~・疲れちゃったぁ~・あそこが痛い・ココが痛いetc・・・」
それでも頭脳明晰なせいか?身体は動かさないが口はめちゃくちゃ達者。
人を”見下す”発言はお手のもの。
俺様サイコー、自分の考えや言うことは絶対間違っていない!
という姿勢で生きてきた人です。

病気で苦しんだから、少しは変わったのかなー?
と思ってみたりもしたのですが・・・

元気な頃は血圧が上180超えようが薬は飲まず、
健康に気を使う人に向かっては、
「ダイエットなんて無駄だよ、長生きしてどうするの?」
と毎日「肉!肉!」と言いながら80kgの体を維持しやりたい放題だったのですが、
10kg減量し出社してからは、ティータイムにおやつを食べる私たちに
「おやつなんて食べると太るよ、辛いよ~、病気。カロリー考えなきゃ」
ってさも昔から言っていたかのような、手のひら返しの発言の数々
さすがに周りの同僚たちも
「口だけは相変わらずだな」
と呆れ顔。

もともと怠け者だったのに、
「医者に重たいもの持っちゃいけないって言われてるの」
と、山積みの重たい伝票類はオンナの私に運ばせるし。
休んでいた間の仕事の事や愚痴を話そうとすると、
「あー、血圧が上がるからダメダメ、言わないで。もっと大事にしてよ」
(血圧をあげちゃマズイ病気なんです)

・・・心底心配し、助かったときはあんな上司でもホントに良かったね、と思い、
お見舞いに行ったとき、オトコの悲哀を垣間見て一瞬でも同情した、
私の気持ちは・・・

「逝ってよし。」

に変わったのは言うまでもありません(笑)


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昨日友人と同じような別件で話していたとき、

「私達はいつまでたってもやられちゃ~怒り、
でもなにかあると同情しちゃい、また、やられちゃう
<お人よしシスターズ>ですな、一生」

と言われ、ああ、ホントにそうだね。と思った。

でもどんなに気弱なヤツと言われても”やられたらやりかえす”
「そっち側の人」にはなりたくない。
”やられたらやられっぱなしの人ですが、何か?”でいい。

自分だって無意識に、同じように誰かを傷つけているかもしれない。
争うよりも人を許し、人を認めながら生きていたほうが私達は楽だ。

色んな人がいて、成り立っているんだ、と
当たり前のことを私に再認識させるために、
日々色んなことが起きるんだな、・・・多分