カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

下は春、上は真冬の塔ノ岳

2008-02-24 | ヤマのこと

2月の週末、最後の締めくくりは、
これまた三度目の正直、リベンジ山「塔ノ岳」となりました。

2/23(土)
【往路】小田急線:渋沢駅8:46発⇒大倉バス停9:10スタート⇒塔ノ岳山頂13:10着
【復路】山頂13:20⇒花立山荘13:50(昼食)14:20⇒大倉16:20 大倉バス停⇒渋沢駅17:05

3月からは休日出勤やら用事やらが入っていて、思うように山には行けなくなりそうなので、
なんとかヒルの時期に入る前に行きたかった「塔ノ岳」
この時期、雪や霜が解けてドロドロな登山道、と聞いていたのですが、
えーい!行ってしまえ!と決断。

でも今週はなんだか身体が言うことをきかず、毎日眠くて眠くて・・・
5:30起床でやっとこ渋沢駅に着いて、朝食を食べたりしている間にまたしても予定のバスに乗り遅れ(笑)
登山口スタートが9:00過ぎてしまいました。


この時間ではもう遅いのか?バスは半分くらいしか乗っていません。
登山口も人はまばら。金曜日からの気温の高さが残っていたのか、
この日の朝は暖かすぎてTシャツと上着だけでフリースもいらないほどでした。
日差しもまぶしくて「もう春だね~」なんて呑気にスタート。
バス停にあった<塔ノ岳周辺現在・積雪40センチ>なんて表示も「ウソ~」
てな気分でした。

前回「鍋割山」で道がわからずスタートに遅れ、
焦った挙句、最初に飛ばしすぎてバテバテになる、という何とも情けない経験をしていたので、
今回は最初からゆっくりペース、山頂までCT3時間30分、先は長い。
標高差1200mを登るのは一年ぶりくらいなので、慎重に行きます。

しかし、展望もないし長い・・・(写真撮る気にもならず)
階段、泥、所々凍り、歩きにくいです。


途中、一箇所開けたところから、「鍋割尾根」らしきものが見えました。
前回の苦しさが蘇ってきます(笑)

先へ進むとものすごい勢いで下ってきて「よっ、今日は泊まりかい?」
と声を掛けてくれる真冬にもかかわらず短パンの男性に遭遇。
ちょっと上りに疲れていた所「がんばらねば」と言う気にさせてもらいました。

「絶対只者ではない!」と思い、家に帰って調べてみると・・・

チャンピオン・畠山(堀山の家HPより)」さんという方でした。
(なんかナイナイの岡村さんに似てナイ?・・)
この日もこの短パンスタイルで歩いていらっしゃいました。
しかも、偶然にもダンナの生まれ育った実家の、隣村出身だったとは・・・
村の誇りですね


さて、やっと眺めも良くなり「花立山荘」に到着。
ここまで必要なかったアイゼン、ここからは必要なので装着していきます。
付けている間でも風が強くて寒かったのですが・・・

「金冷し」辺りから更に風は強くなり、細い尾根を通る時は飛ばされそうでちと怖かった。
このあたりはしっかりと雪があって「登山口の表示の通り、ウソって思ってゴメン・・」
と思いながらヘナチョコな私は、軽アイゼンしかもっていなかったことを悔やむ。
でも、滑りながらもゆっくり一歩一歩進んでいくと・・・


やったー!三度目の正直【塔ノ岳】到着!

がしかし!か、風が・・・
強すぎるぅ~飛ばされるぅ~寒すぎる~!
ここで昼食の予定をしていたのですが、昼食どころか立っているのもやっと。
山頂に積もった雪が、氷になって顔にあたって痛い痛い!
逃げるように「尊仏山荘」の中に避難しようと思ったものの・・・
中は人だらけで座る場所もナシ。
あまりの強風に耐えられず、展望もないので
証拠写真だけ撮り、せっかくの山頂も10分で・・・


(ゴオオオオオオオオオォォ~って・・帽子、飛ぶ



退散


残念ですが、強風から逃げるように「花立山荘」まで降り、ここでやっと昼食です。
でも、ここも寒いのでおにぎりだけ食べてさっさと下山します。


ここまできたら少し、雲が切れて眺めが良くなりました。
下界はあんなに晴れていたのに~。
山頂はいつもあんなに風が強いのか?と思いきや、
どうやらこの日は「大荒れ」だったようですね。
展望は又の機会にします。

天気は荒れているようで、下り途中でも雪が降ってきました。
実はこの日23日はここ、丹沢でも「ダイアモンド富士」が見れる日だったそうで。
いやいや、今回はそれ目当てではないんですよ。
でも・・・先週の失敗が(笑)あるから気にはなります。


(空は荒れ模様。なんか暗くてコワイ)
ダイアモンドに近い時間帯、「堀山の家」から見えた富士は雲の中・・・

バカ長い尾根を下りながら、自分でもよくこんな長いの登ったな~、
と後ろを振り返り感心しながら、無事、バテることもなく、転ぶこともなくバス停に到着。
登り4時間、下り2時間半、私にしては上出来です

この冬の失敗はこの冬のうちにリベンジできて、
また気持ちも新たに春山歩きへと、突き進んで行けそうな気がした日でした。