カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

石割山スノーハイク・その2

2008-02-18 | ヤマのこと

山頂に到達して満足し、じゃそろそろ温泉目指して降りようか、ということで下山開始。

山頂直下は又、道が悪い~。
こっちは雪がなくて、どろどろになっているうえに、木の根っこがむき出し。
アイゼンつけたまま来てしまったので、転ばないように注意しながら降りると、
神社発見!


あー、これが前回たどり着けなかった<石割神社>なのね。
ザックを下ろし、指示通り幸運が来るように3回くぐります。


いっか~い、にか~い・・・
(ここで三回廻っている場合じゃなかったとは、この時点では知る由もなし・・・)

さて、前回一月に諦めた地点はどこだったのか?
変な期待で下り始めると・・・
ありゃ?まー?神社から3分ほどの地点ではないですか!
諦めずにあと3分歩いてたら神社だったのね、トホホ。


(左:前回ダンナが動けなくなった場所  右:戒めの確認)


でもあの時は天気も悪かったので、諦めて引き返し、
結果的に今回リベンジでこの山のいいところを体験できてよかったのだ、
と思うようにします。
この山道からも富士山が見えていたとは、天気が良いと色んなものが見えます。


あの時はこの登山道も雪だらけだったのに、
もう山肌が見えてしまっていた。春は確実にすぐそこに来てる感じです。

前回と同じルートで14:50<石割の湯>到着。
14:00到着の予定だったけどま、いっか。
温泉&ビールでリベンジに乾杯~

+++++++++++++++++++++++++++++++++++

と、実はここからが今日のメインイベント、のはず、でした。
そうです、今日は【ダイヤモンド富士】を見に来たのです!

この温泉から徒歩30分程度のところに山中湖交流プラザ「きらら」
という場所があり、2/16はここで見れるとの事。
その為に朝、大平山から入り、平尾に下山するというコースを組んだ
スノーハイクでもあったのです。

その会場でのイベントが17:00から、ということだったので
時間が押してあまりゆっくり出来なかったけど早めに出よう、と温泉を16:20頃出発。
既に外は零度を超えていた様で、ダンナの手に持った濡れた手ぬぐいが
ぱりん、と凍ってしまいました。

歩き始めて少しすると富士山が見えたのですが、
あれれれれれ?!まさか?太陽が沈むまでもう少しの距離?
マズイ、落ちちゃう・・・と気付き、気は焦り早歩きになりますが、
路面が凍っていてすってんころりん・・・

凍ってなきゃ走るのにー!!
途中陰に隠れ富士山が見えなくなり、
平野バス停についたころ再度見えた富士山は・・・


がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん


ダ、ダイヤモンド富士は?
え?ナニ?・・・し、沈んでる・・・・・・・・・


絶句。。。。。。。。。。


もう説明は要らないと思いますが、ツメの甘すぎる私は、
山頂に日が落ちる時間を調べていなかったのです・・・
もう、こんなオマヌケ大魔王は私ぐらいでしょう、きっと。
かなり恥ずかしい大失敗ですが、あえてブログに書いてみました。
自分への戒めです(恥)

何の為に遠路はるばるここまできたんでしょ・・・
情けないやら自分のバカさ加減に腹が立つは・・・
神社で幸運掴もうと思って欲出して3回廻ってる間に、
運が逃げちゃったのねぇ~・・・

いつか見て見たいと思っていたダイヤモンド富士。
こんなに空気も澄み、雲ひとつない富士山を目の前にして見る
ダイヤモンド富士は、さぞかし感動したでしょうに・・・
こんな絶好のチャンスを目前で逃すなんて・・・

過去あちこちで何度も様々な失敗を繰り返している私ですから、
ちょっと位じゃめげないはずですが、今回はさすがに凹みました~
「なんで日没時間は何時?って聞いてくれなかったのぉ~!」
とダンナに逆ギレしてみたり
ま、旅の企画はいつも私任せなんだから仕方ないけどサ・・・



その瞬間が終ってから会場に着いた私は、
三脚を構えるカメラマン達の、その瞬間を捕らえた誇らしげな(?)姿を恨めしげに横目で見、
寒い中、1杯100円のトン汁と、ザックに仕込んでいた赤ワインで
半ばやけになりながら身体を温め、キャンドル点灯式を待ちます。


この時点はだいたいマイナス5度程度だったと思いますが、
ぼさーーっと立っていると、手袋していても指先が冷たいです。
凹んでいる分、寒さが身に染みるでぇ~・・・


17:50、点灯式が終ると、花火が上がります。


 
空気が澄んだ冬の花火、きれいでした。
写真も相変わらず全然上達しないのとその瞬間を逃したショックから力も抜け、
どっちにしてもうまく撮れないからと、人の頭の間からただやみくもに取りまくりです。
ピントがあった写真がほとんどありませんでした。

そんなこんなでイベントが終わり18:00。
まだ何かあったようですが私たちはもう帰ります。
<山中湖バスターミナル>まで歩いていきます。

まだ18:00だというのに当たり前ですが湖の周りは真っ暗!
ヘッデン付けたいほど暗くて、歩いている人なんて誰もいないし、
車が走らないと歩道も凍っているのでなんだか心細いです。
一度失敗しているので、自分の計画に自信がなくなり、
間違えて逆方向に歩いていたらどうしよー、という思いもよぎりながら
月明かりに照らされ歩くこと40分、やっとバスターミナルに到着。
建物の中は温かい~。
ダンナに「悔しいなら明日も来れば?オレは来ないけど」
と言われましたが、この道を歩くのはもうイヤだな。
今日一番辛い道のりはこの寒い暗闇車道歩きでした。

こうして無事?最終バスに乗り渋滞もなく帰って来れました。
家に帰って調べてみたら、ちゃんとイベントのサイトに
日没の時間が記載されていました

それを確認していなかった自分がまた、悔しくて腹立たしい(笑)


アイスキャンドルは凍てついた空気の中、
ゆらゆらと温かい炎を放ち、心が洗われるよう。
失意の私に、このゆらぎがせめてもの救いでした。


ぶー。

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