2010.11.3(祝)奥多摩へワンデイハイク。
sanpoさんの記事を拝見して、紅葉が素晴らしいと知ったタワ尾根。
今年こそ絶対行きたいと思っていたが、日程がちょっと合わない・・でもこの日しかない。
奥多摩観光協会のHP情報でまだ見ごろには早い、と知っていたけど強引に行ってきました。
人気はあるらしいけど一般道ではない(と思っていた)このルート。
ちゃんと調べて出かけたはずだったのですが・・・
奥多摩駅7:30発のバスは予想通り超満員。2台出ました。
半分は川乗橋で下車、あとはみんな東日原まで。6月に来たときと同じくらいの快晴♪
写真にはうまく写りませんでしたが、山肌が紅葉で色とりどりに輝いています。
万寿の水を頂いてGO~
車道を日原鍾乳洞方面へ歩いていきます、30分くらいあるいたでしょうか?
調べてきた「一石神社」に着いたようです。
バリエーションルートはいくつかあるようですが、
ビビリな私は一番安全に歩けるだろう、と地図(2005年度版)に実線のあった、
このエリアからスタートです。
(私が立っている位置に”金袋山ミズナラ”と書かれた道標有)
とりつきは2箇所あるようで、全く同じ道ではつまらないからと、
「一石神社」の脇から上がることにしましたが、これがしょっぱなから大失敗
かすかな踏み後だけで、登山道とはいえない、急斜面の崖を無理矢理登っていくような感じで・・・
ねっとりしたすべる土の上に落ち葉が乗り、歩きにくいのなんのって。
スタート直後から木につかまったり、四つんばい状態で上がって行きました(汗)
エアリアのルートとは違うっぽい
それに、踏み後が無い、ということは誰も歩かない・・・
ということはスズメバチに遭遇する可能性が高いではないですか
あ~あ・・・又今日もビクビクしながら歩くのね・・・
(東日原のバス停でダンナがスズメバチを目撃していたから余計怖かったのだ)
途中から石段のようなものが現れた、これに沿って登っていけば大丈夫かな?
と進んでいく。
途中尾根に乗ったら、なんとベンチがと道標があった。
ここは登山道として昔使われていたのでしょうか???
「見晴台」と書かれた方向は行けそうな行けなさそうな・・・?
しばらく進むと道標があって助かりました。
通行止めのこの石段をそのまま進むところでした・・・
道標に沿って進むと「一石山 1007m」というお手製の標識。
小さくて見落としそうです
その先も相変わらずの急斜面をジグザグ。
踏み跡はないけれどなんとなく木の階段の名残のようなものがあったので、
多分あっているだろうと進みます。
こんなところで落ちたら誰も助けにこないだろうな・・・と思いつつ慎重に進みました。
ああ、情けないこのへっぴり腰ぶり
尾根らしいところについたが、何が書いてあるか読めない木の案内板(画像左)。
とにかく上を目指そうと左手に進むと、足元に「日原」の標識(画像右)がある場所に出た。
今私たちが登ってきたのは、とうせんぼの木が積んである先からだった。
たしかにこっちを下山するのは道も不明瞭だし大変そうだけど、
登っちゃいけないルートだったのかしら・・・?作業道?
尾根に乗ったのでちょっと安心、まずは巨樹を目指して歩きます。
最初は植林と自然林の境を歩くような感じでした。
緩く登って行くとだんだん自然林の森へと変わり・・・
うわ~~~なんて気持ちいいの
へっぴり腰でも来た甲斐がありました
まだ青さの残る紅葉を眺めながら進んで行くと、足元に道しるべが。
指示通りに歩いていくと、今日初めての人に会ってなんだかほっとしました。
尾根はさらに広くなり・・・
目の前に・・・これがミズナラの巨樹?ほ~っと見上げます。
以前ガイドブックで見た(2007年頃?)時は、この木の上に人が登っている写真だったけど、
今は立入り禁止のようです。
ウッドサークルの外から見てください、と書いてあります。
5mくらい外側でしょうか?そばに寄れないの、なんかちょっと寂しい・・・仕方ないか。
このミズナラは推定樹齢500年、幹周7mくらいらしいです。
なにかの顔に見えるんですが?口開いてて火でも噴きそう。
しばらく眺めた後、公園のように広いこの場所から、明るいほうを目指して登っていきます。
基本的に緩やかで広い尾根の登りなのですが、ずっと森の中だし、
いつもコンパスも見ないで道標ばかりあてにして歩いているものだから、
私にとっては踏み後もわからず、結構不安でした。五感が鈍ってる・・・
しばらくすると「人形山 1,175m」
尾根の右端のほうにひっそりと標識がありました。私は見逃しました。
とにかくこんな風に広い尾根、どこを歩いても良い感じなのですが、
紅葉に見とれているとすぐに尾根をはずしてしまう様で、
右に左に大回りして歩いてしまい、結構疲れました
「スズサカノ丸」と書いてある道標発見。こんなお手製の道標が頼りです。
あれ?でも金袋山まだだよね?見逃したかな・・・
木々の隙間から長沢背稜、三ツドッケ方面が見えたり・・・(多分)
時々「鷹ノ巣山」が見えたり・・・(多分)
ピークらしいピークはないので、紅葉のほかはそんな楽しみがありました。
少し前方が開けて明るくなったな~と思ったら・・・
ここが「金袋山 1,325m」でした。
だだっひろい尾根上にちょっと大き目の山名板、これは解り易いかったかな。
それにしても・・・
とにかくどこを見ても美しい森なのです。
まだ緑が多く、紅葉には早かったですがそれでもこれだけの美しさですヨ
最盛期なら本当に見事で前に進めなくなりそう。
歩く人も少なく、静かな尾根歩き。ウワサ通りの素晴らしいトレイルでした。
「金袋山」から少しやせた尾根を通ると、その先ちょっと植生が変わってきて、
目の前が明るくなるとそこが「篶坂ノ丸(スズサカノマル) 1,456m」
結局どのピークも標識がなければ解りませんでした。
ここまでの道のり、予想より難しかったなぁ・・・やっぱり一番人の多そうなルートを選んでよかった。
私にはやっぱりルートファインディングは無理だ、と感じました
この先は「ウトウの頭 1,587m」
ウの画をデザインした山名板あるということで有名な場所ですが、
ここ篶坂ノ丸から私の足だと多分往復1時間はかかるだろう。
帰りが(苦手な急坂)どのくらいかかるかわからない。
行ってしまえば帰りのバスは16:20過ぎ。
14:50のバスで帰りたかったし、紅葉の最盛期にもう一度来てもいいかな、
と思ったので、今回は行かずに次回の楽しみに取っておくこととした。
そうと決めたらここで昼食
先客がいたり、ここまでで帰る人や金袋山で帰る方もいたようです。
ピークを目指さない尾根歩きなので、自分次第で決められていいですね♪
ウトウ方面から2組ほど降りてきました、あれ?朝バスで一緒だった・・・早っ。
ちょっと太陽が翳ったらすごく冷たい風が吹いてきて寒くなったので、
慌てて下山することにしました。
やっぱりもうすぐ冬なんですね。
一度通った道は簡単♪落ち葉をカサカサ踏みながら。
サルノコシカケ?
下りもどうでしょう、この美しさ。曇っていても緑が先行しててもキレイなんだもの。
これが全て色づいたら・・・すごいでしょうねー。
下りはするする~っとあっという間に降り、先ほどのとうせんぼの分岐へ。
今度は多く歩かれているらしい日原方面へ下山します。
登山道はしっかりしていますが、転がりそうな急斜面を九十九折に降りていきます。
枯れ沢のような場所を抜けるとさらに急斜面、という表示がありました。
所々岩が混じった登山道に落ち葉が乗っていて、なかなか滑ります。
苔も倒木もありで見た目も出そうな感じ(蜂トラウマ・笑)
色々気を使いながら降りますが、足にきそうな道でした。
でも行きの「一石神社」ルートよりは気分的にラクでした
階段を下りて終了。林道に出ると、
(奥が降りてきた登山口・振り返ったところ)
でっか~~~い!籠岩。たくさん穴が開いていました。
穴の中には石仏などもありました。
鍾乳洞方面。小川谷対岸にそびえるのが梵天岩。下のほうはホントに崩れてる
見上げると先端はこんな感じ。
これもまた大きい!燕岩。大きすぎて全部入りません(~_~;)
黒い岩が頭上から覆いかぶさるような感じがする、すごい迫力
行きに取り付きから見えていた岩はこれだったのね。
自然の造形美に見とれながら進むと、川沿いに日原鍾乳洞。
一度も入ったことはないけど・・・やっぱり今日も寄る時間はなかった、残念。
そしてまた来た道を戻ります。
振り返りながら、たぶんあの尾根を歩いていたんだろうな・・・と確認しながら、
バス停に着いたのが14:30。
まもなくバスが来て、帰りは座って奥多摩駅まで戻ることが出来ました。
久しぶりにやっぱり温泉に入りたい、といつもの「麻葉の湯」で温まり、
ホリ快で新宿まで戻りました。
ちょっぴりドキドキした今回のタワ尾根歩き。
私の持っているエアリア(2005年度版)には一石神社から人形山~燕岩までのルートが、
三角状態に実線で、その先は全く無印だったけど、
翌日なんだか気になって2010年度版を見てみたら、
一石神社のルートは破線で、籠岩からの急斜面が実線、
巨樹から篶坂ノ丸までのルートが破線で付け加えられていた。
ルートも大分変わってた。
う~~ん、やっぱり地図は新しくしなきゃマズイですね
今月は諸事情によりもう山に行けないので、11月の山レポはこれにて終了。
紅葉の一番いい時期に歩けないのは残念ですが、ここはまた来年以降、
必ず再訪したいと思いました。
【おおまかな記録】
東日原バス停8:30スタート→一石神社→巨樹→金袋山→篶坂ノ丸11:30~12:00(昼食)
来た道を戻る→一石山付近分岐→籠岩方面取付き13:50→東日原バス停14:30
おしまい。