2013.7.13(土)〜15(月・祝)鳥海山へ行ってきました。
東北の山として私の憧れの対象であった”早池峰山”と”鳥海山”
早池峰山は裾野を何度も通過していたからなんとなくイメージは掴めていたけれど、
日本海側とは縁のない生活をしている私にとって、海から立ち上がる独立峰・鳥海山は未知の世界。
その雄大な姿は憧れそのもので、いつか必ず訪れたい東北の山ベスト3にしていたのだった。
もちろん東京から電車バスではそう簡単にいけない場所であることから、出来れば3連休の時に行きたくて、
去年もこの3連休に予約していたが悪天候の為キャンセル。
今年も土曜日が傘マーク、日曜日が晴れと曇、月曜が曇という微妙な天気予報。
出発の日の昼まで代替案の北アと悩んだが、去年も代替案の北岳に行って雨だったし(笑)
え〜〜い、行って見なけりゃ解らない!日曜日以降の回復を信じて金曜の夜行バスに乗った。
21:20東京駅発という早い時間に乗るのに、会社から猛ダッシュで帰って猛ダッシュで電車に飛び乗る。
長旅を終え翌朝5:00、秋田県の「象潟駅」に到着。予想通りの雨だった。
最初から調べていたけど駅前にはなーーーんにもない。
徒歩15分のところまで行かないとコンビニがない。
電車バス派泣かせの駅なのであ〜る。
そこから今日から運行の6:10発「鳥海ブルーライナー」バスに乗り換え、登山口のある”鉾立”へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
乗客8名、6:45鉾立到着しました・・・チーン。。。。。。。
嫌な予感はしていたが、バスから降りて10歩も歩かないうちに全身びしょ濡れ。
強風と叩きつける雨は、一緒に乗ってきた人がそのままバスに乗って駅へ戻ってしまうほどであった。
今回の鳥海山プランは元からゆるゆるプランだった。
初日にゆっくり高山植物を愛でながら山頂御室小屋に泊まりご来光を拝み、翌日は湯の台温泉へ降り温泉。
もし悪天候なら御浜小屋まで行って湖散歩で花と戯れよう♪なんて思っていたが、
まさか登山口のビジターセンターの屋根の下から一歩も出れないほどの荒れ模様とは予想しておらず、
誰もいない駐車場でさてどうしよう、とビジターセンターが開く9:00まで全身合羽を着込み待つこと約2時間・・・
いい加減寒くなった頃、眼と鼻の先にあった小屋の”登山者用宿泊施設”の文字にようやく気づく(笑)
あれ?ここが鉾立山荘?
雨の予報でもしや、と思い、出発前に何度か電話していたが相手が出てくれず(携帯電話)
何の情報も得られないまま来てしまったがココのことだったのか。
おそるおそるドアを開けると気のいいおやじさん(管理人)さんがいて、突然でも泊まれるとのこと。
食料はすぐ隣りの「稲倉山荘」の食堂で取れるし、自炊場もあるし、布団もある。
しかもこんなウッディでキレイな山荘なのに宿泊料と布団代でたったの¥1870!
どう考えても今日上がっていくのは無理だからどうぞ泊まってって、と言われてホッと一安心。
山頂御室小屋にキャンセルの電話をし、お世話になることが決まった。
ロビーにはテレビもあり、ストーブも付いていて温かくて至れり尽くせり。
手続きしている間にあまりの豪雨で酒田駅からのバスはあがって来れなくなり運休、と解り本当に助かった。
この山荘がなかったら、タクシーで下界に降りて民宿でも探すしかないと思っていたから。
部屋を案内してもらったら、気が緩んで夜行バス疲れの眠気がどっと襲ってきた。
まだ10:30だけどとりあえず腹ごしらえして昼寝!と目と鼻の先の「稲倉山荘」に昼食を食べに行く。
こちらも気さくな方おじちゃんおばちゃんばかりで、鳥海山の話とか色々教えていただく。
夕方は4時過ぎくらいで閉めてしまうとのことなので、明日の朝食分としてのおにぎり(2個¥400)を注文した。
ビールは500ml500円。ラーメンやカツ丼、うどん、蕎麦等お土産品の店で宿泊はやっていない。
鉾立山荘は掃除の行き届いた快適で静かな小屋。布団セットにはピンッと糊のきいたシーツと枕カバーつき。
すごーーい!なんて素敵な小屋なのでしょう
もともと頂上小屋の食事では足りないはずと、1・5食分程度の食料は持ってきていたので、
鍋釜食器電子レンジまである自炊場を利用させていただき、部屋にあったテーブルでゆっくり宴会開始。
居心地も良くて日頃の疲れまで癒してもらった。
そのうち同じような登山者が続々尋ねてきて山荘だけでまかなえず、
団体さんはビジターセンターの床に寝るくらいの盛況ぶり。
私たちの二段ベットの相部屋にも若いカップルが来て話しも酒も進み・・・
東京の酷暑から逃れ、久しぶりにゆっくりとした時間が過ごせてこれだけでも満足しちゃったけど。
夜中に雨は止むはず。天気予報は明日は晴れマークもまだ残っている。明日の晴れに賭けよう!
と早めに就寝し、歩きもしないのに飲んだくれただけの1日目が終了しました。
あれ、前置きだけでこんなに長くなっちゃった・・・
本編へつづく。