2014.10.11(土)
楽しみにしていたグリーンシーズン最後の三連休
なのになのに・・・また台風接近?
夏の失敗が記憶に新しいので今回はさすがに無理はしない 北ア縦走は諦めよう
では何をしようか?天気図とにらめっこしていると どうやら東北なら土日は晴れがもちそうだ
土日だけ山を歩いて あとは行き当たりばったり温泉の旅にしようか
出発三日前に空いている宿を探すのは 贅沢言わなければなんとかなるもんだね
まずは2日間の宿を確保して秋田へ向かいました
土曜日の朝いちばんの新幹線「こまち」に乗り田沢湖駅下車
ここから期間限定の”乳頭温泉行き”バスに乗り 憧れの乳頭温泉へ行くのだ(・∀・)
5年前、クタクタの身体でたどり着いた田沢湖駅は あの日と同じ静けさだった
三連休だろうが関係ない 動じない この静けさが東北の良さのひとつだと私は思う
一時間ほどバスに揺られ 終点下車
バス停から徒歩30秒の位置に今宵の宿「大釜温泉」があった
余分な荷物を預かってもらい 急いで支度して10:40出発
孫六温泉へと向かう林道が登山口への道
一本松沢沿いの紅葉が美しすぎてびっくり スタートからすっかりヤラレタ
実はもう紅葉には遅いかな? なんて思っていたもんだから思わぬ誤算に笑みが止まらない
キラキラと輝く木々たちはなんて美しい
やっぱり紅葉には青空が似合うね
たかだか15分ほどの林道で 足が止まるほどの紅葉に迎えられ
登山口から一歩入っただけで 丸ごと紅葉の山に迎えられ
きつい登りはないのだけれど 足が止まってしまうのです
早く歩いたらもったいなくて 前に進めない(とは言っても標高差700mくらいはあります)
木々の間から 秋田駒ヶ岳が見えたりすると さらに気分は高まる
登っても登っても
前も後ろも右も左も どこをみても美しすぎる紅葉のトンネル
こんな紅葉の森が延々と一時間以上も続くのだから たまりません
さすが 東北!
最高に気持ちの良いトンネルを抜けると 静かに高層湿原が現れた
冷たいけど優しい風が そよそよ草を揺らしてた
しばらく木道を進むと”田代平山荘(避難小屋)”に着いた
寒冷地仕様の細長い二階建て トイレ有 毛布もあるようだ
裏岩手縦走路の避難小屋達と同じような造りで 懐かしくて嬉しくてここで昼食とることにした
湿原を眺めながらの昼食は はぁ なんて気持ち良い
針葉樹の香りに乗って ひんやりした東北の風に乗って 地元の方の方言に乗って
縦走路を歩いた日の事が 昨日の事のように次々浮かんでくる
忘れられない良い思い出は こんな瞬間に自分の芯の部分からずんずん湧いてくる
誰かと触れ合いながら山を越えてきた月日は やっぱり自分の財産だ
山荘前の池からは 乳頭山のてっぺんがみえた
なんて気持ち良さそうな尾根
昼食後 山頂に向かって歩き出す
名前の通り 稜線は女性的でやわらかだ
振り返れば歩いてきた尾根と 田代平小屋とその奥に田代湿原
あっちの平らな湿原が大白森 むこうは森吉山かな
写真にはうまく収められなかったけど むこうの山肌がまるまる赤くて
小屋の白と 針葉樹のモスグリーンと ぽっかり浮かぶ雲 まるでおとぎ話に出てくるような
自分にとっては やっぱり宮沢賢治の童話のような
なんとも愛らしい 優しい眺めに癒された
振り返り振り返りしながら ようやく山頂へ
乳頭山頂1477m
秋田駒ヶ岳がすぐそこに見えた
秋田駒ヶ岳への稜線も やわらかな丸みを帯びていた
山頂からの風景
あの平らなところは八幡平かな
稜線上の ちょこんと尖がったところは三石山かな
あの日出会った 秋田駒へ行きます と言っていた彼女はここを歩いてきたんだな
一人懐かしさで胸いっぱい
ここから見る岩手山は南部富士と言われる形とはちょっと違う
でもね、何度見てもどこから見ても好きなんだなぁ 岩手山
遮るもののない山頂は 風が冷たくてあっという間に冷えてきた
名残惜しいけど 戻りますか
下山は黒湯へのルートを選んだ こちら側から見る山肌はダケカンバの白がアクセントになり
それもなかなか素敵だった
少しだけ傾き始めた太陽の光が 田沢湖に反射して眩しいくらい
秋田駒ヶ岳 あしたはそっちに行くからね~
いつか続きを歩きに来たいと思っていた乳頭山
予定変更で急な思いつきできたけれど 期待以上の山だった
眼下には 先ほど歩いてきた尾根の むせるような紅葉のトンネルが見えている
飛び込んだら さぞかし気持ちいいだろうなぁ
青空の稜線歩きも
そろそろ終わりに近づく頃
ふっと目の前が開け 硫黄のにおいがツンとしたと思ったら ここは温泉?
ポコポコと絶え間なく湧き出る湯 触ってみるとほんのり温かい
家に帰ってから調べたら なんとこの傍に「たつこの湯」という掘って入るような野湯があったらしい
ちゃんと調べてくるんだったなぁ 残念
でも火山の恵みは私たちの生活に密着しているものと解ってはいるけれど
この泥の色と光景を見たら 今は正直入ってみたいというよりは複雑な気持ちの方が強かった
山の恵みよ 今日は本当にありがとう
帰り道 目の前の谷が夕日に染まり ため息の出るような美しさだった
今日は最初から最後まで すごいね きれいだね それしか言葉がなかった
もっとほかの言葉がなぜでてこないの・笑
たまたまこんなに素晴らしい時期に 導いてくれた東北の山に感謝
谷あいの小さな秘湯 乳頭温泉に戻ってくると
孫六温泉も夕日に染まって まるで日本昔話の絵本でも開いたかのようだった
高山の白い岩肌と紅葉のコントラストも素敵だけれど
東北の紅葉は こころがポッと温かくなるような 良さがある
みんなに「岩手の山ってこんなにすごいんだよー!」って
自慢したくなるほど 何度でも足を運びたくなるほど 素晴らしかった
是非是非一度
”見にきてくなんせ”
勝手に岩手宣伝係長より (部長はこの方です)
※乳頭山は秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町にまたがる山です
翌日へ
■行程■
東京駅6:00→(こまち)→田沢湖8:55 バス乳頭温泉行き9:40→乳頭温泉10:27
乳頭温泉BS10:45→田代平小屋12:19~12:40→乳頭山頂13:15~13:30→分岐から黒湯方面→乳頭温泉BS15:30
楽しみにしていたグリーンシーズン最後の三連休
なのになのに・・・また台風接近?
夏の失敗が記憶に新しいので今回はさすがに無理はしない 北ア縦走は諦めよう
では何をしようか?天気図とにらめっこしていると どうやら東北なら土日は晴れがもちそうだ
土日だけ山を歩いて あとは行き当たりばったり温泉の旅にしようか
出発三日前に空いている宿を探すのは 贅沢言わなければなんとかなるもんだね
まずは2日間の宿を確保して秋田へ向かいました
土曜日の朝いちばんの新幹線「こまち」に乗り田沢湖駅下車
ここから期間限定の”乳頭温泉行き”バスに乗り 憧れの乳頭温泉へ行くのだ(・∀・)
5年前、クタクタの身体でたどり着いた田沢湖駅は あの日と同じ静けさだった
三連休だろうが関係ない 動じない この静けさが東北の良さのひとつだと私は思う
一時間ほどバスに揺られ 終点下車
バス停から徒歩30秒の位置に今宵の宿「大釜温泉」があった
余分な荷物を預かってもらい 急いで支度して10:40出発
孫六温泉へと向かう林道が登山口への道
一本松沢沿いの紅葉が美しすぎてびっくり スタートからすっかりヤラレタ
実はもう紅葉には遅いかな? なんて思っていたもんだから思わぬ誤算に笑みが止まらない
キラキラと輝く木々たちはなんて美しい
やっぱり紅葉には青空が似合うね
たかだか15分ほどの林道で 足が止まるほどの紅葉に迎えられ
登山口から一歩入っただけで 丸ごと紅葉の山に迎えられ
きつい登りはないのだけれど 足が止まってしまうのです
早く歩いたらもったいなくて 前に進めない(とは言っても標高差700mくらいはあります)
木々の間から 秋田駒ヶ岳が見えたりすると さらに気分は高まる
登っても登っても
前も後ろも右も左も どこをみても美しすぎる紅葉のトンネル
こんな紅葉の森が延々と一時間以上も続くのだから たまりません
さすが 東北!
最高に気持ちの良いトンネルを抜けると 静かに高層湿原が現れた
冷たいけど優しい風が そよそよ草を揺らしてた
しばらく木道を進むと”田代平山荘(避難小屋)”に着いた
寒冷地仕様の細長い二階建て トイレ有 毛布もあるようだ
裏岩手縦走路の避難小屋達と同じような造りで 懐かしくて嬉しくてここで昼食とることにした
湿原を眺めながらの昼食は はぁ なんて気持ち良い
針葉樹の香りに乗って ひんやりした東北の風に乗って 地元の方の方言に乗って
縦走路を歩いた日の事が 昨日の事のように次々浮かんでくる
忘れられない良い思い出は こんな瞬間に自分の芯の部分からずんずん湧いてくる
誰かと触れ合いながら山を越えてきた月日は やっぱり自分の財産だ
山荘前の池からは 乳頭山のてっぺんがみえた
なんて気持ち良さそうな尾根
昼食後 山頂に向かって歩き出す
名前の通り 稜線は女性的でやわらかだ
振り返れば歩いてきた尾根と 田代平小屋とその奥に田代湿原
あっちの平らな湿原が大白森 むこうは森吉山かな
写真にはうまく収められなかったけど むこうの山肌がまるまる赤くて
小屋の白と 針葉樹のモスグリーンと ぽっかり浮かぶ雲 まるでおとぎ話に出てくるような
自分にとっては やっぱり宮沢賢治の童話のような
なんとも愛らしい 優しい眺めに癒された
振り返り振り返りしながら ようやく山頂へ
乳頭山頂1477m
秋田駒ヶ岳がすぐそこに見えた
秋田駒ヶ岳への稜線も やわらかな丸みを帯びていた
山頂からの風景
あの平らなところは八幡平かな
稜線上の ちょこんと尖がったところは三石山かな
あの日出会った 秋田駒へ行きます と言っていた彼女はここを歩いてきたんだな
一人懐かしさで胸いっぱい
ここから見る岩手山は南部富士と言われる形とはちょっと違う
でもね、何度見てもどこから見ても好きなんだなぁ 岩手山
遮るもののない山頂は 風が冷たくてあっという間に冷えてきた
名残惜しいけど 戻りますか
下山は黒湯へのルートを選んだ こちら側から見る山肌はダケカンバの白がアクセントになり
それもなかなか素敵だった
少しだけ傾き始めた太陽の光が 田沢湖に反射して眩しいくらい
秋田駒ヶ岳 あしたはそっちに行くからね~
いつか続きを歩きに来たいと思っていた乳頭山
予定変更で急な思いつきできたけれど 期待以上の山だった
眼下には 先ほど歩いてきた尾根の むせるような紅葉のトンネルが見えている
飛び込んだら さぞかし気持ちいいだろうなぁ
青空の稜線歩きも
そろそろ終わりに近づく頃
ふっと目の前が開け 硫黄のにおいがツンとしたと思ったら ここは温泉?
ポコポコと絶え間なく湧き出る湯 触ってみるとほんのり温かい
家に帰ってから調べたら なんとこの傍に「たつこの湯」という掘って入るような野湯があったらしい
ちゃんと調べてくるんだったなぁ 残念
でも火山の恵みは私たちの生活に密着しているものと解ってはいるけれど
この泥の色と光景を見たら 今は正直入ってみたいというよりは複雑な気持ちの方が強かった
山の恵みよ 今日は本当にありがとう
帰り道 目の前の谷が夕日に染まり ため息の出るような美しさだった
今日は最初から最後まで すごいね きれいだね それしか言葉がなかった
もっとほかの言葉がなぜでてこないの・笑
たまたまこんなに素晴らしい時期に 導いてくれた東北の山に感謝
谷あいの小さな秘湯 乳頭温泉に戻ってくると
孫六温泉も夕日に染まって まるで日本昔話の絵本でも開いたかのようだった
高山の白い岩肌と紅葉のコントラストも素敵だけれど
東北の紅葉は こころがポッと温かくなるような 良さがある
みんなに「岩手の山ってこんなにすごいんだよー!」って
自慢したくなるほど 何度でも足を運びたくなるほど 素晴らしかった
是非是非一度
”見にきてくなんせ”
勝手に岩手宣伝係長より (部長はこの方です)
※乳頭山は秋田県仙北市と岩手県岩手郡雫石町にまたがる山です
翌日へ
■行程■
東京駅6:00→(こまち)→田沢湖8:55 バス乳頭温泉行き9:40→乳頭温泉10:27
乳頭温泉BS10:45→田代平小屋12:19~12:40→乳頭山頂13:15~13:30→分岐から黒湯方面→乳頭温泉BS15:30