カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

あの旅の続きを【折立~太郎兵衛平】

2015-09-25 | ヤマのこと

2015.9.19(土)~9.22(火)
SWはずっと楽しみにしていた、一番好きな山域へ行ってきました。


あれから三年、スケールの大きさに圧倒された黒部源流の山々が忘れられず
必ずまたここへ来ると心に誓った、飛騨山脈最深部
旅の続きを紡げる機会がようやく訪れました。


母の具合によってはすべてキャンセルになるのを覚悟で予定を入れていましたが、
幸い体調も良く、ショートステイも無事スタンバイでき、前日に行けることが決まった時は嬉しかったです(*^_^*)





北陸新幹線が開通したら、真っ先にここに来ようと楽しみにしていました
3年ぶりに降り立った富山駅はすっかりきれいに♪
電車派にとって富山は夜行か前泊しなければいけない場所でしたが、
新幹線が開通したおかげで、その日のうちに太郎平まで行けるのですから新幹線サマサマです。

東京駅朝一番の北陸新幹線に乗り、富山地鉄に乗り換え有峰口駅
そこからバスに乗り換え折立の登山口へ着いたのが10:30
前回は平日だったので私たちしかいなかった懐かしい有峰口駅も
この日はSW初日なので人で一杯、バスも満席で発車しました
天気予報は富山県だけが雨が残るとのこと、カッパの上だけ来てスタートです。




雨と言ってもすぐに上がり、青空が覗く中、気持ちよく高度をあげます
アラレ平(Sさん命名)のアラレちゃん手書き道標も健在でした
樹林帯を抜けた一つ目のベンチで昼食とします。

前回富山駅で買ったお寿司が美味しかったのでそれを買うつもりで来たけど見つからない?
乗り換え時間が押していたので探せず違う鱒の寿司を買いました でも美味しかった~




とにかく人が多いのと、団体さんも3組ほど一緒だったのでなかなか思うように進めません
広い草原帯に出て、有峰湖を見たいと思っていたのに・・・あの日と同じまたガス(笑)




こんな天気じゃリンドウさんも開いてはくれません





それでもこの先に広がる山々を思い浮かべると何も苦ではなく、
足取りも軽く進んで行くと・・・





おやおや?




うわっ!!出たっ!

真っ白な世界からいきなりドカンと大きな薬師岳が姿を現しました!
そこにいた登山者はみな歓声を上げます(*^_^*)
こんな予期せぬ一瞬も嬉しいから ガスも悪くないかな・・・ね。





この気持よさ、たまらない~





15:00ちょうど、太郎平小屋到着
小屋に着いたときは残念ながらまたガスで、外の気温は8度、寒い・・・
楽しみなビールも寒くて、生は頼む気になれず、外で飲むのは1本が限界
そそくさと小屋に入り、自炊室で3回目の夕飯(18:30)まで待っていたら窓の外が明るくなり・・・






ガスが消えて、美しい峰々が姿を現した
あの日と同じ、優しく微笑んでくれた薬師岳




薬師沢を挟んだ向こうには、とても大きくて登れる気がしなかった水晶岳
小さくとんがったワリモ岳、大きいくせに祖父に隠れて姿を見せない鷲羽岳
ここはオレの台地だよ、と言ってるみたいに静かにどっしりと佇む祖父岳
雲が立ち込める秘境、雲ノ平。




あの日、雲ノ平から見た大きなカールに圧倒された黒部五郎岳
今回は、あれからずっと忘れることのなかったあなたに会いに来ました




スタートラインに立てただけで、とてもシアワセを感じる
雲海と夕日、山では当たり前に見ることのできる一日の終わりが
自由に泊りに来れなくなった今の自分には、とてもありがたく思えた今日


明日からの縦走が楽しみで、あっという間に眠りにつきました。


翌日へ






■行程■

東京駅6:16→富山駅8:26 富山地鉄8:54→有峰口駅9:31 バス9:40→折立10:35
折立登山口10:50→1870m地点12:25(昼食)→五光岩14:05→太郎平小屋15:00


※SW初日の太郎平小屋、布団一枚に2人でしたが、小屋自体が大きいのでさほど混雑は感じませんでした。
夕食は4回戦だったようです。(宿泊予約済)
太郎平のテント場は満員で、張れずに断られた人もいたようです。




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