【1日目:折立~太郎兵衛平編】
【2日目:黒部五郎岳編】
憧れの黒部五郎岳山頂からは剱・立山・水晶・・・眼下に雲ノ平
槍方面は雲に隠れてしまいましたが、これだけ見れれば贅沢言えません。
見たかったのは山頂からのカール
ほんとうに巨人の手でえぐりとったように大口あけている!
ほんのり色づいた黒部五郎カールと、ずっと向こうに赤いお屋根の黒部五郎小舎
この岩山から一滴一滴したたり落ちるしずくが、黒部川を作る最初の一滴となるんですね。
山頂を後にし、
えぐりとられた黒部五郎岳の壁を見ながら、吸い込まれるようにカールの底へ
降り着いたところから、360度ぐるっと眺める
白い巨岩と 錦色に染まり始めた山肌のコントラスト
これぞ、The Japan Alps
自分という人間がいかにちっぽけなのか、
思い知らされるほどに大きな大きな圏谷だった。
深田久弥は、
「三方を岩尾根に包まれて、
青天井の大伽藍の中に入ったようである。
すばらしい景色はどこにでもあるが、
ここはほかに類例のない素晴らしさである。」
と表現している。
あまりにも大きな黒部五郎カール
大きさと美しさにただただ圧倒され、ため息しか出てこない
離れがたく、カールの底で岩に腰掛け、しばらくぼうっと大伽藍を眺めていた。
伽藍の端から向こうへ眼をやる
3年前はあそこからこっちを見ていたんだね、あの時惚れたカールに今いる。
赤い屋根の雲ノ平山荘 ひとっとびで行けそうなくらいすぐそばに見えている
行けるはずもないほど とてつもなく大きく深い山なのに。
五郎平に近くなると、紅葉も程よく色づき初め
一度泊まって見たかった、赤いお屋根の黒部五郎小舎に着きました。
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▽小舎始まって以来の大混雑▽
一度泊まってみたかった憧れの小屋
小さい小屋でSWは混雑するのが解っていたので、断られないうちにと6月末に予約を入れていました。
到着すると受付まで約30分待ちでしたが、
予約の私たちは既に部屋割りが出来上がっていてスムーズに入れました。
ところがキャパを大幅に超えてしまった当日宿泊者は部屋がなく、食堂を使うとの事。
ただ、ビールもジュースも16時頃には売切れ、食事も6回戦?21時頃までかかり、
居場所のない宿泊者たちが階段から廊下までびっしりと座り、難民状態・・・
小屋の方々も大変だったでしょうけど、部屋のあった私たちもぎゅうぎゅうでよく眠れず。
朝は3:45に電気が一斉に点き、この日ばかりはテントがいいな、と思ったのでした( ̄ω ̄;)
翌日へ
■行程■
太郎平小屋6:30→北ノ俣岳8:40→中俣乗越あたり10:50→黒部五郎岳山頂12:42→肩13:15→黒部五郎小舎15:10
(かなりきままに歩いています)