2011年最後のハイキングは、播磨・七種山(なぐさやま)。
ここも、存在を知ってから20年来、これまで登り残していた山である。
七種山の標高はたった683m。今日は、ともちゃんと二人だけのお気楽登山…
になるはずだった。が、意外にもこの山は手ごわかった。
福崎の野外活動センター付近に車を停めさせてもらい、
林道をひたすら、てくてく。
作門寺の旧山門の手前には、駐車もできる広場があり、公衆トイレもある。
何よりもありがたかったのは、このトイレに、今日歩く七種山から七種槍への
周回コースの非常に緻密な地図ガイドが掲示してあったことだ。
これをコンパクトデジカメで撮影しておいたが、途中で3度、見ることになり、
たいへん役立った。
林道終点にも駐車スペースがある。木製の太鼓橋を渡り、涸れかけの滝を2つ
過ごせば、落差70mを超える七種滝に着く。
あいにく渇水期で、滝と言っても岩肌が黒く濡れている程度だったのが残念。
もしかしたら左手の岩を登れるかもね、などといいながら先を急ぐ。
急坂を登ればお堂があり、ここからも七種滝が望めた。
お堂の左奥から、いよいよ七種山への登りである。
これの急なこと。いきなり3点支持を要する。
昨日、雪彦山で岩に着いた雪に足を取られまいとして、必要以上に
足腰を踏ん張って歩いたせいか、今日は、筋肉痛というほどではないが、
太ももがなんとなく重い感じ。
急坂の途中、我々の話し声に驚いたのか、たまたま時間が重なったのか、
おびただしい数の野鳥が一斉に飛び立ち、頭上を越えて里のほうへ
移動していった。あまりにすごい光景だったので、その間ずっと
口をポカンと開けて空をみていた。
やがて南側の展望が一気に開け、登って来た実感を味わう。
さらに歩き続けること40分、ようやく七種山山頂に到着。
今日はずいぶん暑く感じる。雪も昨日の雪彦山に比べ、かなり少ない。
山頂直下に、「つなぎ岩」という名所がある。
高さ10m以上はありそうな巨岩が真っ二つに割れて、かろうじて下部で
つながって立っているということだろうか。
岩の上は薄く積雪しており、いかにも滑りそうだったが、思い切って
割れ目をまたいで向こう側に渡り、下を覗いてみた。
コワイの何の。ともちゃんは恐れをなして渡ってこなかった。
微妙なバランスを要する岩尾根づたいに進めば、「笠岩」が現れた。
鈴鹿山系ではよくあるが、丸い大岩が絶妙のバランスを保って、
巨岩の上に乗っかっている。
残念ながら、「笠岩」にはいろいろな植物が雑然と生えていて、
写真写りは、鈴鹿の地蔵岩にはかなわない。
七種山からは、笠岩を通らず、北側の稜線づたいにぐるりと回っていく
方法もあるが、今日は、笠岩から一旦、谷筋にひたすら下る。
これがまた、険しい。
ようやく林道終点まだ降り立てば、土砂ですっかり埋まった砂防の横から、
七種槍への登山道がついており、ほんの10分もかからずに、
稜線に舞い戻れる。
しかし、ここからが体力勝負、用心必須のルートだったのだ。
七種槍は、その名に「槍」がつく通り、山頂に近づくにつれ、
傾斜は強まるばかり。
登ると、わずか577mの山とは思えない充実感がある。ぜーぜー。
さらに、ここからは見事な岩尾根が、いやというほど続くのだ。
稜線の両側が切れ落ちているので、巻くこともできず、
尾根上を馬鹿正直にたどるしかない。
この微妙なアップダウンの繰り返しが、体力を奪う。
歩く感覚は、なんとなく北アルプスの縦走路のよう。
ずっと、眺めがすばらしいのが救いである。
ゴールとなる野外活動センターの池が、ひとつ小ピークを越える
ごとに近づいてくるが、なかなか稜線を離れない。
鉄塔下を過ぎ、あと30分で駐車場という最後の小ピークで、
「あー、しんどい。座る。休憩」
と言って座り込んでしまった。
ともちゃんと二人で歩くときは、二人ともバテないので、
まともな休憩を取らずに、ひたすら歩き続けることが多いが、
今はご勘弁。
最後のザレザレの激下りの道では2、3度、転びそうになりながら
ぶざまに下山したのであった。
ここも、存在を知ってから20年来、これまで登り残していた山である。
七種山の標高はたった683m。今日は、ともちゃんと二人だけのお気楽登山…
になるはずだった。が、意外にもこの山は手ごわかった。
福崎の野外活動センター付近に車を停めさせてもらい、
林道をひたすら、てくてく。
作門寺の旧山門の手前には、駐車もできる広場があり、公衆トイレもある。
何よりもありがたかったのは、このトイレに、今日歩く七種山から七種槍への
周回コースの非常に緻密な地図ガイドが掲示してあったことだ。
これをコンパクトデジカメで撮影しておいたが、途中で3度、見ることになり、
たいへん役立った。
林道終点にも駐車スペースがある。木製の太鼓橋を渡り、涸れかけの滝を2つ
過ごせば、落差70mを超える七種滝に着く。
あいにく渇水期で、滝と言っても岩肌が黒く濡れている程度だったのが残念。
もしかしたら左手の岩を登れるかもね、などといいながら先を急ぐ。
急坂を登ればお堂があり、ここからも七種滝が望めた。
お堂の左奥から、いよいよ七種山への登りである。
これの急なこと。いきなり3点支持を要する。
昨日、雪彦山で岩に着いた雪に足を取られまいとして、必要以上に
足腰を踏ん張って歩いたせいか、今日は、筋肉痛というほどではないが、
太ももがなんとなく重い感じ。
急坂の途中、我々の話し声に驚いたのか、たまたま時間が重なったのか、
おびただしい数の野鳥が一斉に飛び立ち、頭上を越えて里のほうへ
移動していった。あまりにすごい光景だったので、その間ずっと
口をポカンと開けて空をみていた。
やがて南側の展望が一気に開け、登って来た実感を味わう。
さらに歩き続けること40分、ようやく七種山山頂に到着。
今日はずいぶん暑く感じる。雪も昨日の雪彦山に比べ、かなり少ない。
山頂直下に、「つなぎ岩」という名所がある。
高さ10m以上はありそうな巨岩が真っ二つに割れて、かろうじて下部で
つながって立っているということだろうか。
岩の上は薄く積雪しており、いかにも滑りそうだったが、思い切って
割れ目をまたいで向こう側に渡り、下を覗いてみた。
コワイの何の。ともちゃんは恐れをなして渡ってこなかった。
微妙なバランスを要する岩尾根づたいに進めば、「笠岩」が現れた。
鈴鹿山系ではよくあるが、丸い大岩が絶妙のバランスを保って、
巨岩の上に乗っかっている。
残念ながら、「笠岩」にはいろいろな植物が雑然と生えていて、
写真写りは、鈴鹿の地蔵岩にはかなわない。
七種山からは、笠岩を通らず、北側の稜線づたいにぐるりと回っていく
方法もあるが、今日は、笠岩から一旦、谷筋にひたすら下る。
これがまた、険しい。
ようやく林道終点まだ降り立てば、土砂ですっかり埋まった砂防の横から、
七種槍への登山道がついており、ほんの10分もかからずに、
稜線に舞い戻れる。
しかし、ここからが体力勝負、用心必須のルートだったのだ。
七種槍は、その名に「槍」がつく通り、山頂に近づくにつれ、
傾斜は強まるばかり。
登ると、わずか577mの山とは思えない充実感がある。ぜーぜー。
さらに、ここからは見事な岩尾根が、いやというほど続くのだ。
稜線の両側が切れ落ちているので、巻くこともできず、
尾根上を馬鹿正直にたどるしかない。
この微妙なアップダウンの繰り返しが、体力を奪う。
歩く感覚は、なんとなく北アルプスの縦走路のよう。
ずっと、眺めがすばらしいのが救いである。
ゴールとなる野外活動センターの池が、ひとつ小ピークを越える
ごとに近づいてくるが、なかなか稜線を離れない。
鉄塔下を過ぎ、あと30分で駐車場という最後の小ピークで、
「あー、しんどい。座る。休憩」
と言って座り込んでしまった。
ともちゃんと二人で歩くときは、二人ともバテないので、
まともな休憩を取らずに、ひたすら歩き続けることが多いが、
今はご勘弁。
最後のザレザレの激下りの道では2、3度、転びそうになりながら
ぶざまに下山したのであった。