※当レポートは、奈良県上北山村が許可を得て実施する事業に同行入山し、撮影した
ものです。当期間は大台ヶ原ドライブウェイへの立ち入りは、歩行することを含め
一般の利用はできません。
今後、大台ケ原の有効な冬季利用の可能性を検討するために実施されたモニターツアー
です。せっかくのこの動きに水を差す行為は避けてくださるよう謹んでお願い致します。
■メイン写真
日出ヶ岳山頂付近の美しい霧氷
■今回のコース
13日 とちの木センター集合
14日 大台ヶ原駐車場→日出ヶ岳→大蛇嵓→駐車場→ナゴヤ谷渡渉点→駐車場
このほど上北山村が実施した、「大台ヶ原登録ガイド」を対象に、大台ヶ原の冬季
モニターツアーに参加してきた。
大台ヶ原登録ガイド制度は、大台ヶ原のワイズユース(賢い利用)を目的に、研修等を経て
登山・自然ガイドを登録するもので、現在、全世界に23名いる(いや、全部で23名です)。
ワイズユースとは、自然の保全と、地元経済の活性化を含めた適切な利活用の両立を
図ろうとするもので、耳ざわりはいいが、現実的には課題も多い、難しいテーマだ。
予め除雪してくれていて、通行止のゲートを特別に開けて、大台ヶ原駐車場までは
クルマで入れた。
実際に歩いてみて、どのような利用が可能かをリサーチする。
こうした任務ではあるが、心が躍るのは抑えられない。
湧き水は凍っておらず、指をかざすと、むしろ温かさすら感じた。
水温は、だいたい7~8度らしい。
展望台から、尾鷲湾方面を眺める。
南側の、しかも標高が低いエリアを展望しているので、下に雪はない。
朝の早いうちなら、冬季は富士山が見える確率が上がるはずだ。
正木嶺にはうっすらと霧氷がついており、なかなかの光景だ。
日出ヶ岳に到着。いつも風が強いのだろう。雪は飛んでしまっている。
この日はスノーシューで歩く予定だったが、今年はどこも積雪が少ない。
結局、アイゼンすら不要だった。気温はマイナス7~8度。
ムヒョー~(ヨロコビの声です)!!
正木ヶ原、牛石ヶ原を経て、大蛇嵓をめざす。
同じガイド協会に所属する、若いが実力あるTガイドとの雑談も楽しい。
蒸籠嵓が見えてきた。冷たい横風がものすごい。
一瞬、片足が浮きそうになったくらいで、大蛇嵓への往復道は要注意ポイントだ。
大蛇嵓は雪もすっかり飛ばされていた。
大峰山系は、八経・弥山が雲に隠れていたものの、概ね見えていた。
中ノ滝が凍っているのが見える。
アップで撮ってみたが、一眼カメラのファインダーに目を当てていると
寒風で涙が止まらなくなった。
又剣山にも、あまり雪はなさそうだ。
中道からは、我が奈良山岳自然ガイド協会の岩本会長の自然解説を聴きながら
駐車場に戻る。
ムササビの足跡だそうだ。ヒミズが雪道に開け穴や、ヤマドリの足跡、
ヤチネズミの発見例があるポイントなど、植生的には「終わってしまった」ように
みえる大台ヶ原にも、まだまだ自然が残っている。
時間が少し余ったので、有志で西大台にも足を延ばしてみた。
西大台は、この時期は立ち入り制限期間外であるので、平素のような入山申込は
法的には不要であるが、そもそも、ここまで簡単には来れない。
ドライブウェイも法的には冬期歩行禁止だからだ。
ナゴヤ谷の渡渉点で引き返すことにした。
沢筋はちょっと凍っているところもあり、この時期ならではの「秘境」を楽しんだ。
一応、この時期に自分が行ったということを証明する写真。
Tガイドに撮っていただいた。
個人的にはこのレアな体験は非常に楽しく、有意義だった。
次の段階は、一般ハイカーにどのように楽しんで頂くかを具体的に詰めていく
ことになろう。各行政の理解・調整、環境保全とのバランスも考慮して、
冬の大台ヶ原の魅力が一人でも多くの人に伝わるような取り組みになれば
いいと思う。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
ものです。当期間は大台ヶ原ドライブウェイへの立ち入りは、歩行することを含め
一般の利用はできません。
今後、大台ケ原の有効な冬季利用の可能性を検討するために実施されたモニターツアー
です。せっかくのこの動きに水を差す行為は避けてくださるよう謹んでお願い致します。
■メイン写真
日出ヶ岳山頂付近の美しい霧氷
■今回のコース
13日 とちの木センター集合
14日 大台ヶ原駐車場→日出ヶ岳→大蛇嵓→駐車場→ナゴヤ谷渡渉点→駐車場
このほど上北山村が実施した、「大台ヶ原登録ガイド」を対象に、大台ヶ原の冬季
モニターツアーに参加してきた。
大台ヶ原登録ガイド制度は、大台ヶ原のワイズユース(賢い利用)を目的に、研修等を経て
登山・自然ガイドを登録するもので、現在、全世界に23名いる(いや、全部で23名です)。
ワイズユースとは、自然の保全と、地元経済の活性化を含めた適切な利活用の両立を
図ろうとするもので、耳ざわりはいいが、現実的には課題も多い、難しいテーマだ。
予め除雪してくれていて、通行止のゲートを特別に開けて、大台ヶ原駐車場までは
クルマで入れた。
実際に歩いてみて、どのような利用が可能かをリサーチする。
こうした任務ではあるが、心が躍るのは抑えられない。
湧き水は凍っておらず、指をかざすと、むしろ温かさすら感じた。
水温は、だいたい7~8度らしい。
展望台から、尾鷲湾方面を眺める。
南側の、しかも標高が低いエリアを展望しているので、下に雪はない。
朝の早いうちなら、冬季は富士山が見える確率が上がるはずだ。
正木嶺にはうっすらと霧氷がついており、なかなかの光景だ。
日出ヶ岳に到着。いつも風が強いのだろう。雪は飛んでしまっている。
この日はスノーシューで歩く予定だったが、今年はどこも積雪が少ない。
結局、アイゼンすら不要だった。気温はマイナス7~8度。
ムヒョー~(ヨロコビの声です)!!
正木ヶ原、牛石ヶ原を経て、大蛇嵓をめざす。
同じガイド協会に所属する、若いが実力あるTガイドとの雑談も楽しい。
蒸籠嵓が見えてきた。冷たい横風がものすごい。
一瞬、片足が浮きそうになったくらいで、大蛇嵓への往復道は要注意ポイントだ。
大蛇嵓は雪もすっかり飛ばされていた。
大峰山系は、八経・弥山が雲に隠れていたものの、概ね見えていた。
中ノ滝が凍っているのが見える。
アップで撮ってみたが、一眼カメラのファインダーに目を当てていると
寒風で涙が止まらなくなった。
又剣山にも、あまり雪はなさそうだ。
中道からは、我が奈良山岳自然ガイド協会の岩本会長の自然解説を聴きながら
駐車場に戻る。
ムササビの足跡だそうだ。ヒミズが雪道に開け穴や、ヤマドリの足跡、
ヤチネズミの発見例があるポイントなど、植生的には「終わってしまった」ように
みえる大台ヶ原にも、まだまだ自然が残っている。
時間が少し余ったので、有志で西大台にも足を延ばしてみた。
西大台は、この時期は立ち入り制限期間外であるので、平素のような入山申込は
法的には不要であるが、そもそも、ここまで簡単には来れない。
ドライブウェイも法的には冬期歩行禁止だからだ。
ナゴヤ谷の渡渉点で引き返すことにした。
沢筋はちょっと凍っているところもあり、この時期ならではの「秘境」を楽しんだ。
一応、この時期に自分が行ったということを証明する写真。
Tガイドに撮っていただいた。
個人的にはこのレアな体験は非常に楽しく、有意義だった。
次の段階は、一般ハイカーにどのように楽しんで頂くかを具体的に詰めていく
ことになろう。各行政の理解・調整、環境保全とのバランスも考慮して、
冬の大台ヶ原の魅力が一人でも多くの人に伝わるような取り組みになれば
いいと思う。
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