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ともちゃんが指を負傷したので、しばらく山にいけなくなった。それで弥山への残雪キャンプを断念した。日曜日だけでも日帰りで六甲でも行こうかと思っていたら、T中さんから「登頂するのが夢だった山上ヶ岳に行きたい」とリクエストがあった。
渡りに船とはこのこと。女人禁制の山上ヶ岳であれば、ともちゃんに恨まれることもなかろう、ということで、久しぶりにこの山を選んだ。今日も快晴に恵まれる。
今日はMr.Dash、T中さん、I村さんの3人パーティ。一応10mのお助け紐を用意して行ったが、これが後で役に立つことになる。
清浄大橋駐車場から、山上ヶ岳を見上げる。まだ真っ白だ。むふふ。面白そうだ。T中さんと、I村さんは、来るべき困難にどうもピンときていないようで、それがまた"むふふ心"をくすぐる。
清浄大橋を渡り、女人結界をくぐる。ここからは禁断の男の園である。ポピュラーな参拝道をとる。ほどなく雪が現れ、期待感が高まる。一本松茶屋を過ぎると、日陰の部分は雪がびっしり着くようになる。
洞辻茶屋を過ぎたあたりで、いよいよアイゼンを装着。I村さんがモタモタして装着するのに15分、歩き始めてすぐに緩んで、修正するのにまた8分と、えらい時間をロスする。家でしっかり練習しましょうネ。お願いだから。でも、まあいいか。細かい失敗が堂々とできるのも、Mr.Dashの山行ならでは。こうやって、皆んな、場数をふんでいって少しずつ実力をつけていくのである。
今年の雪はやっぱり物凄かったようで、案外、倒木が多い。洞辻茶屋を出てすぐの立派なモミの木も根っこから倒れていて悲しい思いをした。
鐘掛岩のテラスまで、岩肌を攀じる。そこから先は本当にロッククライミングの領域。今日のメンツでは危険なので、裏から回り込む。北向きのハシゴには雪がびっしり着いている。仕方ないので靴を蹴り込んでステップを刻む。T中さん、I村さんが尻込みをしているが、鐘掛岩のてっぺんに登らずして、山上ヶ岳は語れない。荷物をデポさせ、上からお助け紐を下ろす。スワミベルトできっちり確保。安全を確保すれば、なんてことなく全員、岩の上に立つことができた(写真)。技術は大丈夫なのだから、要はあとは勇気だけということなのだ。セルフビレイのやり方を一応、伝授する。
鐘掛岩の周りは360度の大パノラマ。折からのピーカン天気も後押しして、眺めの素晴らしいことといったら、端的に表現できる語彙を持たない。息をのみ、しばし無言で立ち尽くす。振り向けば、夢に一歩ずつ確実に近づいているT中さんの、感慨深げな表情が印象的だった。
(今日は眠いからここまで。つづく)
渡りに船とはこのこと。女人禁制の山上ヶ岳であれば、ともちゃんに恨まれることもなかろう、ということで、久しぶりにこの山を選んだ。今日も快晴に恵まれる。
今日はMr.Dash、T中さん、I村さんの3人パーティ。一応10mのお助け紐を用意して行ったが、これが後で役に立つことになる。
清浄大橋駐車場から、山上ヶ岳を見上げる。まだ真っ白だ。むふふ。面白そうだ。T中さんと、I村さんは、来るべき困難にどうもピンときていないようで、それがまた"むふふ心"をくすぐる。
清浄大橋を渡り、女人結界をくぐる。ここからは禁断の男の園である。ポピュラーな参拝道をとる。ほどなく雪が現れ、期待感が高まる。一本松茶屋を過ぎると、日陰の部分は雪がびっしり着くようになる。
洞辻茶屋を過ぎたあたりで、いよいよアイゼンを装着。I村さんがモタモタして装着するのに15分、歩き始めてすぐに緩んで、修正するのにまた8分と、えらい時間をロスする。家でしっかり練習しましょうネ。お願いだから。でも、まあいいか。細かい失敗が堂々とできるのも、Mr.Dashの山行ならでは。こうやって、皆んな、場数をふんでいって少しずつ実力をつけていくのである。
今年の雪はやっぱり物凄かったようで、案外、倒木が多い。洞辻茶屋を出てすぐの立派なモミの木も根っこから倒れていて悲しい思いをした。
鐘掛岩のテラスまで、岩肌を攀じる。そこから先は本当にロッククライミングの領域。今日のメンツでは危険なので、裏から回り込む。北向きのハシゴには雪がびっしり着いている。仕方ないので靴を蹴り込んでステップを刻む。T中さん、I村さんが尻込みをしているが、鐘掛岩のてっぺんに登らずして、山上ヶ岳は語れない。荷物をデポさせ、上からお助け紐を下ろす。スワミベルトできっちり確保。安全を確保すれば、なんてことなく全員、岩の上に立つことができた(写真)。技術は大丈夫なのだから、要はあとは勇気だけということなのだ。セルフビレイのやり方を一応、伝授する。
鐘掛岩の周りは360度の大パノラマ。折からのピーカン天気も後押しして、眺めの素晴らしいことといったら、端的に表現できる語彙を持たない。息をのみ、しばし無言で立ち尽くす。振り向けば、夢に一歩ずつ確実に近づいているT中さんの、感慨深げな表情が印象的だった。
(今日は眠いからここまで。つづく)