■メイン写真
八方池山荘前から見た白馬鑓ヶ岳と杓子岳
■今回のコース
10日 奈良⇒(名阪、東名阪、中央道。中津川IC以降が大雪のため通行止め。下道も閉鎖)⇒
土岐JCT⇒美濃IC⇒(東海北陸道に迂回)⇒飛騨清見IC⇒高山⇒平湯⇒(雪道運転が
つらい)⇒松本・ホテルニューステーション[泊] ※9時間かかった。
11日 ホテル⇒白馬岩岳スノーリゾート山麓駅⇒(ゴンドラリフト・ノア)→山頂駅→(岩岳山
ねずこの森散策)→山頂駅⇒(ゴンドラリフト・ノア)⇒山麓駅⇒白馬八方尾根スキー場
駐車場⇒八方ゴンドラ⇒(ゴンドラアダム)⇒兎平⇒(アルペンクアッド)⇒鎌池⇒
(グラートクワッド)⇒八方池山荘[泊]
12日 八方池山荘⇒八方池⇒八方池山荘⇒(グラートクワッド、アルペンクアッド、ゴンドラ
アダム)⇒白馬八方尾根スキー場駐車場⇒松本IC⇒奈良
手話通訳士であり、登山ガイドでもある稀有な才能をもつ細井裕子氏が主宰する
「-等高線-」と、毎年コラボ企画をしている。
お客様の対象は、ろう者及び手話ができる人となる。
お恥ずかしながら手話ができないのはMr.Dashだけ。細井さんの手話通訳のほか、
筆談、身ぶり手ぶり、"紙芝居"など、さまざまな方法を使って会話を試みている。
それでも毎回、コラボ相手に選んでもらえているのはありがたい限りだ
今回の目的はスノーシュー。行先は白馬連峰の八方池と、岩岳ねずこの森だ。
全国からご参加いただいたお客様は定員いっぱいの7名。感謝感謝。
初日は各地で大雪に見舞われた日。首都圏でも20cm近く積雪があった日だ。
もちろん信州の高速道路、国道、電車網はズタズタ。
我々ガイド2名も、当初は中央道で前泊地である松本に入る予定だったが、
中津川から先がクローズされ、迂回路となるべき国道筋もことごとく閉鎖。
やむなく土岐から美濃へ抜け、かろうじて通っていた東海北陸道で、清見、高山と抜け、
凍りつく雪道をノロノロと、平湯を越えて松本に入った。9時間の運転だった。
お客様も、それぞれのピックアップ場所になかなかたどり着けず、全体最適を
検討した結果、翌日以降の行程を入れ替えて、11日に「ねずこの森」に行く
ことにした。
交通のマヒで合流が間に合わない1名を除く6名をお連れし、ゴンドラリフトで白馬岩岳
スキー場へ。南西尾根が、「ねずこの森」である。
ブナ(写真)やミズナラが中心の美しい森で、ぽつぽつとヒノキの仲間であるネズコ(クロベ)が
存在感を示している。
ネズコとしては大きな木。根回りがなかなかの迫力だ。
このあたりで時間的な制限から、引き返すことにした。
スキー場で信州味噌ラーメンをすすり、急ぎ下山する。
この日限りで帰られるお客様1名と別れ、本来は初日から参加する予定だったが
雪のため本日ようやく到着した1名と合流するという、ややこしいオペレーションに
加え、白馬八方尾根スキー場で駐車場の空きがなく時間を浪費し、リフトに乗れたのは
最終便だった。
リフトの係員の方から、まださらに遅れるという他パーティーを待って、最後の最後に
臨時に乗せてもらうことになった。
八方池山荘になんとか到着したとき、空に日暈(ハロ)が見えた。
夕暮れの八方池山荘。おいしい晩飯だった。
翌朝は、まれにみる快晴!
朝食をチャッチャと済ませ、6:40の日の出に合わせ、表に出る。
ちょうど四阿山あたりから朝日が昇った。
その瞬間、背後にそびえる山々が、なんとも美しいモルゲンロートに染まった。
北に白馬鑓ヶ岳、白馬岳。
南に双耳峰の鹿島槍ヶ岳。
スノーシューを装着し、八方尾根を登る。
石神井ケルン。東京の石神井高校の山岳部10周年を記念して建てられたもの。
白銀の世界を行く。
まだ慣れないスノーシューに悪戦苦闘する人、余裕シャクシャクで弾むように
登ってくる人、さまざまに八方尾根を味わう。
巨大な第2ケルン。
八方ケルンを経て、八方池のすぐ上の高台にある第3ケルンへ。
1937年、八方尾根で毎年のようにスキーを楽しんでいたという寺田夫妻が
銀婚式の記念に建立した。現代ではできない離れ業だ。
天気はいいものの、この日も時折、突風が吹きつけて思わず立ち止まる
瞬間もあった。風紋(シュカブラ)が、平素からの風の強さを物語る。
完全に雪と氷で固められた八方池。感動のゴールを迎えた。
帰りはラクラク。思い切って斜面を滑りながら八方池山荘へと戻る。
うまく体重移動のコツをつかめたら、じつに楽しい。
それにしてもバックカントリースキーの外国人ツアー客の多さには驚いた。
ぱっと見ただけでも、明らかに妙なところにシュプールが描かれていたり、
その下に外国人の姿があったりするので、これからも事故は続くだろう。
下山後は八方の湯で入浴。冷えた後の温泉は格別だ。
道の駅白馬で買い物を楽しみ、流れ解散。
帰りは高速道路も通じ、松本からまっすぐ奈良へ戻ることができた。
八方池山荘前から見た白馬鑓ヶ岳と杓子岳
■今回のコース
10日 奈良⇒(名阪、東名阪、中央道。中津川IC以降が大雪のため通行止め。下道も閉鎖)⇒
土岐JCT⇒美濃IC⇒(東海北陸道に迂回)⇒飛騨清見IC⇒高山⇒平湯⇒(雪道運転が
つらい)⇒松本・ホテルニューステーション[泊] ※9時間かかった。
11日 ホテル⇒白馬岩岳スノーリゾート山麓駅⇒(ゴンドラリフト・ノア)→山頂駅→(岩岳山
ねずこの森散策)→山頂駅⇒(ゴンドラリフト・ノア)⇒山麓駅⇒白馬八方尾根スキー場
駐車場⇒八方ゴンドラ⇒(ゴンドラアダム)⇒兎平⇒(アルペンクアッド)⇒鎌池⇒
(グラートクワッド)⇒八方池山荘[泊]
12日 八方池山荘⇒八方池⇒八方池山荘⇒(グラートクワッド、アルペンクアッド、ゴンドラ
アダム)⇒白馬八方尾根スキー場駐車場⇒松本IC⇒奈良
手話通訳士であり、登山ガイドでもある稀有な才能をもつ細井裕子氏が主宰する
「-等高線-」と、毎年コラボ企画をしている。
お客様の対象は、ろう者及び手話ができる人となる。
お恥ずかしながら手話ができないのはMr.Dashだけ。細井さんの手話通訳のほか、
筆談、身ぶり手ぶり、"紙芝居"など、さまざまな方法を使って会話を試みている。
それでも毎回、コラボ相手に選んでもらえているのはありがたい限りだ
今回の目的はスノーシュー。行先は白馬連峰の八方池と、岩岳ねずこの森だ。
全国からご参加いただいたお客様は定員いっぱいの7名。感謝感謝。
初日は各地で大雪に見舞われた日。首都圏でも20cm近く積雪があった日だ。
もちろん信州の高速道路、国道、電車網はズタズタ。
我々ガイド2名も、当初は中央道で前泊地である松本に入る予定だったが、
中津川から先がクローズされ、迂回路となるべき国道筋もことごとく閉鎖。
やむなく土岐から美濃へ抜け、かろうじて通っていた東海北陸道で、清見、高山と抜け、
凍りつく雪道をノロノロと、平湯を越えて松本に入った。9時間の運転だった。
お客様も、それぞれのピックアップ場所になかなかたどり着けず、全体最適を
検討した結果、翌日以降の行程を入れ替えて、11日に「ねずこの森」に行く
ことにした。
交通のマヒで合流が間に合わない1名を除く6名をお連れし、ゴンドラリフトで白馬岩岳
スキー場へ。南西尾根が、「ねずこの森」である。
ブナ(写真)やミズナラが中心の美しい森で、ぽつぽつとヒノキの仲間であるネズコ(クロベ)が
存在感を示している。
ネズコとしては大きな木。根回りがなかなかの迫力だ。
このあたりで時間的な制限から、引き返すことにした。
スキー場で信州味噌ラーメンをすすり、急ぎ下山する。
この日限りで帰られるお客様1名と別れ、本来は初日から参加する予定だったが
雪のため本日ようやく到着した1名と合流するという、ややこしいオペレーションに
加え、白馬八方尾根スキー場で駐車場の空きがなく時間を浪費し、リフトに乗れたのは
最終便だった。
リフトの係員の方から、まださらに遅れるという他パーティーを待って、最後の最後に
臨時に乗せてもらうことになった。
八方池山荘になんとか到着したとき、空に日暈(ハロ)が見えた。
夕暮れの八方池山荘。おいしい晩飯だった。
翌朝は、まれにみる快晴!
朝食をチャッチャと済ませ、6:40の日の出に合わせ、表に出る。
ちょうど四阿山あたりから朝日が昇った。
その瞬間、背後にそびえる山々が、なんとも美しいモルゲンロートに染まった。
北に白馬鑓ヶ岳、白馬岳。
南に双耳峰の鹿島槍ヶ岳。
スノーシューを装着し、八方尾根を登る。
石神井ケルン。東京の石神井高校の山岳部10周年を記念して建てられたもの。
白銀の世界を行く。
まだ慣れないスノーシューに悪戦苦闘する人、余裕シャクシャクで弾むように
登ってくる人、さまざまに八方尾根を味わう。
巨大な第2ケルン。
八方ケルンを経て、八方池のすぐ上の高台にある第3ケルンへ。
1937年、八方尾根で毎年のようにスキーを楽しんでいたという寺田夫妻が
銀婚式の記念に建立した。現代ではできない離れ業だ。
天気はいいものの、この日も時折、突風が吹きつけて思わず立ち止まる
瞬間もあった。風紋(シュカブラ)が、平素からの風の強さを物語る。
完全に雪と氷で固められた八方池。感動のゴールを迎えた。
帰りはラクラク。思い切って斜面を滑りながら八方池山荘へと戻る。
うまく体重移動のコツをつかめたら、じつに楽しい。
それにしてもバックカントリースキーの外国人ツアー客の多さには驚いた。
ぱっと見ただけでも、明らかに妙なところにシュプールが描かれていたり、
その下に外国人の姿があったりするので、これからも事故は続くだろう。
下山後は八方の湯で入浴。冷えた後の温泉は格別だ。
道の駅白馬で買い物を楽しみ、流れ解散。
帰りは高速道路も通じ、松本からまっすぐ奈良へ戻ることができた。