Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2025年2月22日(土) [手話でハイキング]臨時企画、雪上車に乗って須坂市の米子大瀑布へ!

2025年02月25日 | 山登りの記録

■メイン写真
鉱山跡から見た米子大瀑布。権現滝(左)、不動滝(右)

※2/22(土)は雪天のため暗い写真が多かったことから、前日2/21(金)、根子岳山荘の
 復興に携わる(株)山岳匠索社様、(株)マウンテンワークス様による、日本山岳ガイド協会
 会員を対象としたモニターツアーで下見した時に撮影した写真と適宜、組み合わせています。

■今回のコース
冬季駐車スペース⇒(雪上車)⇒駐車場→周回路分岐→雨宿岩→不動滝展望スポット→
米子不動奥之院→権現滝展望スポット→根子岳山荘→米子硫黄鉱山跡→あずま屋→
周回路分岐→駐車場⇒(雪上車)⇒冬季駐車スペース⇒湯っ蔵んど


長野県須坂市にある米子(よなこ)大瀑布へスノーハイクしてきた。
登山ガイドと手話通訳士の二刀流で活躍する細井裕子氏とのコラボ企画も、足掛け10年になる。
前日にルートの下見を終え、各ポイントの要注意箇所の見極めと、解説ポイントを
押さえての本番を迎えた。

お客様は全員、関東方面から。
長野新幹線を利用すると、この日の行程なら日帰りで来られるというから羨ましい。

米子大瀑布への林道は、冬季は積雪のため通行禁止となる。
我々はバリケードを開けて、もうしばらく林道を進む。4WD車、スタッドレスタイヤは
必須である。林道の途中でクルマを路肩に駐車し、そこからは(株)マウンテンワークス様が
準備する雪上車に乗せてもらう。約3.6km、林道の終点へ。

雪上車に揺られている途中、カモシカを見かけた。
初めて見たというお客様もおられ、よかったよかった。

雪上車に揺られること30分強、約3.6kmで、林道の終点へ。
無雪期は、ここまでクルマで入れる。トイレは冬季閉鎖中。

さあ、行動開始だ。

すぐのところに、熊野権現祠がある。
米子不動尊は、信州でも屈指の修験の山という。

雨宿岩。修験者が休んだという。

吊橋が出現する。数年前の台風で流され、新しく架けられたもの。
この橋に雪が30cm積もったら耐荷重量になるとのことで、スタッフが除雪している。
歩いて渡る際も、1人ずつ渡り、橋の負担を軽減してほしいとのこと。

やがて右側に米子大瀑布を構成するメインの滝の一つ、不動滝(85m。98mとも)が見える。
右端は無雪期には水流がなくなる黒滝で、冬季しかみられない「幻の滝」。

一帯はアイスクライミングを楽しむ人も多いが、不動滝、権現滝は修験道の聖域の
ため登攀は自粛されているそうな。

少し急斜面をトラバースぎみに上ると、米子不動尊奥之院に着く。
すぐ向かいが根子岳山荘だ。

奥之院の右から裏手に進むと、真田家が願を掛けていたという祠がある。

そのまま直進すると、先ほどの不動滝をより近く、アップで望める。
無雪期には山伏などが滝行に励むという。

展望スポットには大きな倶利伽羅剣(不動明王が右手に持つ剣)が立てられている。

剣の鍔のデザインが「ネコ」のようにも見える。根子岳だから、ちょうどいい。

この形が、根子岳山荘のイメージマークにも採用されている。
(これは小屋のスタッフから頂いたシール)

奥之院に戻り、今度はその左手から少し奥に進むと、権現滝(75m。82mとも)が望める。
青さが際立つ、美しい滝だった。

時間はちょうどお昼どき。根子岳山荘に戻り、中に入らせていただく。
根子岳山荘は、もとは1919年に茶屋として建てられ、その後、滝山荘として宿泊できる
山小屋として営業していたが、2000年代に経営者が亡くなり、廃墟化していた。
2018年から改修工事が行われ、クラウドファンディングの実施をはじめ、復興に向けて
努力されている最中だ。

中はストーブがつけられ暖かい。持参した昼食を食べる。

午後は、鉱山跡地からの米子大瀑布が一望できるベストポイントを目指す。

精錬所のほか、社宅、保育園、大浴場、売店などがあった平坦地の直下から、
米子大瀑布が一望できる。この壮大な風景を前に、一同、息をのんで圧倒される。
不動滝は別名「白龍の瀧」、権現滝は別名「黒龍の瀧」、二つを総称して「双龍の瀧」とも
呼ばれるそうだ。

鉱山跡地に上ってきた。
公衆トイレは冬季閉鎖。説明看板が立っているのみの大平原。
実際の掘削現場は、もっと南東に、山に入ったあたりだという。

次に立ち寄ったのは、200mほど北で、学校やテニスコート、事務所や記念碑、
一部の人の社宅などがあった場所だ。
現在はあずま屋が建ち、休憩によい。

ここから見える米子大瀑布が、今回の山行ではラストとなる。
貸して頂いていた無線機で、待機して頂いている雪上車に連絡する。

つづら折りの登山道だが、スノーシューで一気に滑降する。この季節限定の楽しみだ。
もとの分岐に戻ると、あとわずかで登山口だ。

下山後、帰りに「湯っ蔵んど」で冷えた身体を温める。
皆さん、湯上り後に団子やアイスクリームに舌鼓。
ゆっくりアフター登山を楽しんでも、長野駅では18:00頃に解散できた。

米子大瀑布は10月中盤の紅葉の季節もすばらしいという。いずれ再訪してみたい。

 


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