[メイン写真は、コリトリ手前の”滝の競演”箇所]
美しい120mのナメを過ぎると、手ごろなちょっと深めの淵がある。
まずG嬢がダイブ。気持ちよさそう!
右岸を巻くところではMATさんが丁寧に、フィックスロープを
張ってくれた。一般的にはそこまで要らない箇所だが、ウチの
メンバーにはありがたい。
そんなこんなで、右手に三重滝が見えてきた。本流にも、ものすごい
流れの7m滝が立ちはだかる。右岸を高巻くが、ここはトラロープが
残置してある。
この先が、本日2回目のクライマックスだ。難所ではなく、とにかく
美しい水と岩の芸術が展開されているのだ。
まずは青い水をたたえた廊下が綺麗。
さらにこのスグ先に、3条に分かれた本流の流れが豪快に落下している。
滝の競演だ。ここは右岸の岩の広いバンドを進む。
本流のすぐ先には、四方から支流の滝が一気に集結している。
なんとも幻想的な風景に、しばし言葉が出なかった。
ここまで来れば、コリトリ場はもうすぐ。斜瀑を越えると、
眼前に広々としたプールが広がる。
既に日は高く、温かくなっていたので、水棲哺乳類のように
プールで泳ぐ。ただでさえ、歩みの遅い我々だが、要所要所で
シッカリ遊ぶ。
体育会系のMATさんご一行、こんなのにつき合わせてスミマセン。
でも、きれいな場所で、ゆっくりユラユラしているのは
最高だ。G嬢は、さっきからなんだかずっと水中にいる。
たいした難所もなく、地形図の757m地点に到着。ここで
遡行終了とする。帰りは、沢をそのまま下るより、左岸の
廃道を探すことになり、昼食をサッと済ませるとMATさん、
T中さんとMr.Dashの3名で偵察に。
踏み跡は見つからなかったが、十分に歩ける。最初の高巻き箇所で
フィックスロープを張ってから、本隊の移動。
しばらく順調に下ったが、コリトリ場直後にあった支流の滝の
上部で、安全に巻いていける緩傾斜地は姿を消した。
トラバース不可能な崖が、我々の前にあった。
手馴れたMATさんの英断で、ここを16,7mの懸垂下降。
総勢11名が無事、下降を終えるのに1位時間以上要した。
崖にイワタバコの花が群生していたが、何人が鑑賞できていたか。
とにかく、ウチのメンバーに限っていえば、4年前にザイルを
「とりあえず」扱えるのはMr.Dashとともちゃんのほか、
ほとんどいなかったのだ。
それが今では、多少ビビリながらでも、全員がキッチリ基本を守り、
下りることができた。皆、確実に上達している。日頃の練習の成果だ。
少し嬉しくなる。
全員、ロープシュリンゲのプルージックでバックアップを
取っていたのをMATさんが目ざとく見つけて、
「そういうふうに指導してんの?」「そう」
彼らは上級者なので、スピードアップのため、この程度の懸垂では
バックアップも不要なのだ。
しかし、我々は初心者を従えた職域山岳部。ビレイした片手が
万一、ザイルから離れるようなミスを起こしても、バックアップが
あれば墜落しない。全員に徹底するには、リーダーもそれを守る。
効率は下がるが、仕方ないのだ。
沢に下り立ったら、ほどなくコリトリ場に着いた。
あとは登山道を使い、小仲坊へ向かうことにする。
先行パーティを見つけたが、短パンの人がいたりして、かなり大胆。
小仲坊で追いついたが、案の定、ヒルの被害に遭っておられた。
却って、こういう登山道のほうがキケンである。
かくいう我々も、T橋クンがやられていた。あと、温泉のあと
気がついたのだが、F原嬢も軽くやられていた。I島クンは
靴下に現物を発見したが、吸血未遂段階で退治成功。
チャレンジングに、半袖Tシャツで、この遡行に挑んでいた
N尾クンも無事。
小仲坊で用を足していたら、ポツポツと雨が降り始めた。
やがて大雨。舗装道のほうを選んで速足で下山。
結局、最後まで濡れネズミになってしまった。
今日は、よく水に親しんだ。かくいうMr.Dashも、ともちゃんも、
澄んだ深い釜にダイブして遊んだ。身体は実は冷えている。
上北山温泉に浸かり、真人間に戻る。
MATさんたちは、T中さんが名古屋在住のため、ひと足先に
帰っていった。こちらは帰りの運転は、眠くて仕方なかったが、
おそらくタフな皆さんのこと、余裕しゃくしゃくで帰っただろう。
適切なサポート、本当にありがとうございました。
おかげで全員、怪我もなく、美しい流れを堪能できた遡行でした。
美しい120mのナメを過ぎると、手ごろなちょっと深めの淵がある。
まずG嬢がダイブ。気持ちよさそう!
右岸を巻くところではMATさんが丁寧に、フィックスロープを
張ってくれた。一般的にはそこまで要らない箇所だが、ウチの
メンバーにはありがたい。
そんなこんなで、右手に三重滝が見えてきた。本流にも、ものすごい
流れの7m滝が立ちはだかる。右岸を高巻くが、ここはトラロープが
残置してある。
この先が、本日2回目のクライマックスだ。難所ではなく、とにかく
美しい水と岩の芸術が展開されているのだ。
まずは青い水をたたえた廊下が綺麗。
さらにこのスグ先に、3条に分かれた本流の流れが豪快に落下している。
滝の競演だ。ここは右岸の岩の広いバンドを進む。
本流のすぐ先には、四方から支流の滝が一気に集結している。
なんとも幻想的な風景に、しばし言葉が出なかった。
ここまで来れば、コリトリ場はもうすぐ。斜瀑を越えると、
眼前に広々としたプールが広がる。
既に日は高く、温かくなっていたので、水棲哺乳類のように
プールで泳ぐ。ただでさえ、歩みの遅い我々だが、要所要所で
シッカリ遊ぶ。
体育会系のMATさんご一行、こんなのにつき合わせてスミマセン。
でも、きれいな場所で、ゆっくりユラユラしているのは
最高だ。G嬢は、さっきからなんだかずっと水中にいる。
たいした難所もなく、地形図の757m地点に到着。ここで
遡行終了とする。帰りは、沢をそのまま下るより、左岸の
廃道を探すことになり、昼食をサッと済ませるとMATさん、
T中さんとMr.Dashの3名で偵察に。
踏み跡は見つからなかったが、十分に歩ける。最初の高巻き箇所で
フィックスロープを張ってから、本隊の移動。
しばらく順調に下ったが、コリトリ場直後にあった支流の滝の
上部で、安全に巻いていける緩傾斜地は姿を消した。
トラバース不可能な崖が、我々の前にあった。
手馴れたMATさんの英断で、ここを16,7mの懸垂下降。
総勢11名が無事、下降を終えるのに1位時間以上要した。
崖にイワタバコの花が群生していたが、何人が鑑賞できていたか。
とにかく、ウチのメンバーに限っていえば、4年前にザイルを
「とりあえず」扱えるのはMr.Dashとともちゃんのほか、
ほとんどいなかったのだ。
それが今では、多少ビビリながらでも、全員がキッチリ基本を守り、
下りることができた。皆、確実に上達している。日頃の練習の成果だ。
少し嬉しくなる。
全員、ロープシュリンゲのプルージックでバックアップを
取っていたのをMATさんが目ざとく見つけて、
「そういうふうに指導してんの?」「そう」
彼らは上級者なので、スピードアップのため、この程度の懸垂では
バックアップも不要なのだ。
しかし、我々は初心者を従えた職域山岳部。ビレイした片手が
万一、ザイルから離れるようなミスを起こしても、バックアップが
あれば墜落しない。全員に徹底するには、リーダーもそれを守る。
効率は下がるが、仕方ないのだ。
沢に下り立ったら、ほどなくコリトリ場に着いた。
あとは登山道を使い、小仲坊へ向かうことにする。
先行パーティを見つけたが、短パンの人がいたりして、かなり大胆。
小仲坊で追いついたが、案の定、ヒルの被害に遭っておられた。
却って、こういう登山道のほうがキケンである。
かくいう我々も、T橋クンがやられていた。あと、温泉のあと
気がついたのだが、F原嬢も軽くやられていた。I島クンは
靴下に現物を発見したが、吸血未遂段階で退治成功。
チャレンジングに、半袖Tシャツで、この遡行に挑んでいた
N尾クンも無事。
小仲坊で用を足していたら、ポツポツと雨が降り始めた。
やがて大雨。舗装道のほうを選んで速足で下山。
結局、最後まで濡れネズミになってしまった。
今日は、よく水に親しんだ。かくいうMr.Dashも、ともちゃんも、
澄んだ深い釜にダイブして遊んだ。身体は実は冷えている。
上北山温泉に浸かり、真人間に戻る。
MATさんたちは、T中さんが名古屋在住のため、ひと足先に
帰っていった。こちらは帰りの運転は、眠くて仕方なかったが、
おそらくタフな皆さんのこと、余裕しゃくしゃくで帰っただろう。
適切なサポート、本当にありがとうございました。
おかげで全員、怪我もなく、美しい流れを堪能できた遡行でした。