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■メイン写真
保護柵内に咲くフクジュソウ
■今回のコース
大原野森林公園・森の案内所→つつじの丘→フクジュソウ保護地→リョウブの丘→
ポンポン山→東尾根分岐→イヌブナの森→森の案内所
昨日とはうって変わって、肌寒い霧雨の一日となった。
なんとか行動できるレベルと判断し、ポンポン山への山行を決行。
数はまだ少ないが、懸命に咲くフクジュソウを鑑賞してきた。
向日町駅から、クルマで大原野森林公園へ。じつに狭い道幅で、この日最大の"難所"を
経て森の案内所に到着。
事務所のおばちゃんから「昨日なら、晴れていっぱい咲いてたのに~」と先制パンチ。
ほとんど咲いていないかもと覚悟を決めて、雨具を着て出発する。
西尾根コースを行く。雑木林の歩きやすい道が続く。
最初はパラパラと小雨が降っていたが、やがて雨は止んだ。
ただ濃い霧は晴れることはなかった。
つつじの丘には、休憩ベンチが置かれている。
あつ1か月もすれば、ミツバツツジで彩られるだろう。
フクジュソウ自生地への入り口には、説明看板が立てられている。
群落はシカやイノシシの害から守るため、柵で囲まれており、フクジュソウの
花期のみハイカーに開放される。入口にはボランティアの方々がおられ、
ハイカーはパーティリーダーが氏名と住所を用紙に記入すれば柵内に入れる。
果たしてフクジュソウは、そこそこ咲いていた!!
春を告げる、可憐ながら強い生命力を感じる。
雨が降っていたことと、肌寒い気温のため、花が十分に開ききっていないものも
あったが、それもまた自然。
保護地には、この天気にもかかわらず次々にハイカーがやってきた。
観察路は一方通行で、あまり幅もないので、我々だけでずっと立ち止まって
しまうのもよくない。観察を楽しんだら、西尾根に戻る。
歩きやすい尾根道を南下し、ポンポン山の山頂にちょうど昼食どきに到着。
山頂もハイカーの数はそこそこ多かった。さすが人気の山。
午後は東尾根へと回る。
まずは釈迦岳へ向かう道を東へ。少し進んだところに、カタクリ群落の柵がある。
ここも来月早々には限定的に開放される。
ともちゃんがヒイラギの古木を見つけた。
トゲトゲの葉で知られるヒイラギだが、古木になると葉が丸くなる。
一本の木でも、丸い葉と、トゲトゲの葉が混生することがありおもしろい。
ポンポン山への登山道の中でも最もポピュラーな道。
ここで東尾根コースに分岐する。いきなり、マイナー感が漂う。
東尾根コースは、いくつかの送電線鉄塔の下を通る。
植生はアカマツが圧倒的に優勢で、落葉した松葉が積もる道はフカフカして足にやさしい。
他のハイカーにはめっきり会わなくなったが、道標もあり、迷うことはない。
途中に東海自然歩道に下る分岐もあるが、基本的に尾根筋を外さなければよい。
タカノツメの幹に大きな「目」。枝が枯れ落ちた跡だが、ギョロッと睨まれているよう。
ジグザグに最後の急坂を下る。
森の案内書に戻る。講義室には薪ストーブがつけられており、じつに暖かい。
居心地の良さに根っこが生えそうだった。
駐車場までの途中、タマゴケの大きな群落を観察。
ノキシノブの胞子帯をルーペで見たり、最後まで自然観察を楽しんだ。