早朝、登山列車の走る音で目が覚める。2日目、5月1日だ。阿里山の登山列車は、観日峰から日の出を見る観光客に合わせて運行されている。なんと、始発は早朝3時台、最終便は朝の5時台だからビックリ。我々は、観日峰には目も暮れず、バスで上東埔へ。急な断崖に沿って、張り付くような林道が延々と伸びている。とんでもない所に道をつけたものだが、しっかり2車線。舗装もされているから、奈良県の大峰周辺の林道なんかより遥かに立派だ。まあ、自然環境を考えると、どれがいいのか分からんが。
上東埔でバスを降り、ポーターに寝袋や食器などの荷物を渡す。おかげで自分達は軽々とした装備ですむ。日ごろはバテたメンバーの荷物をダブルで背負うことが多いMr.Dashなので、背負って背負えない量ではないが、持ってくれるなら、これほどありがたいことはない。ここで美人ガイドの李さんとは、しばしのお別れだ。
舗装林道を徒歩で10分ほどで、塔塔加(たたか)の玉山公園管理処に着く。瀟洒な建物の中には、玉山の写真や説明パネルでいっぱいだ。張さんが、ここでパーミッションを取ってくれる。台湾では、ガイド同伴のうえ、警察などの入山許可がないと登山できないのだ。
許可が下りると、3キロ近く離れた塔塔加鞍部まで、管理処の車が送ってくれる。塔塔加鞍部は標高2610m。玉山への登山口である。向こう側(小南山の方角)がパッと開けている。Y井カメラマンは早速、撮影に夢中だ(写真)。
9時25分。いよいよ、ここから待望の山道。この日のゴール、排雲山荘までは8.5km。稜線に乗ることはなく、延々とトラバースしていくのだ。切れ落ちた山肌を縫うので、山荘までなんと82箇所に橋が架けられていて、通し番号のプレートがついている。橋はどれも堅固なつくりでビクともしなかった。
3000m以上は雲の中だが、それまでは時折青空も覗いている。明日の天気予報は雨なので、この時点で甘い望みは捨てているが、高い旅行費用を払っているので、神頼みに似た晴天願望は捨てられない。
道標は500mごとについている。塔塔加鞍部から約700mに、あずまやと公衆トイレがある。孟亭(Menglu Pavillion、2838m)だ。その昔、モンローという人がここで遭難したという。やや空気の薄さを感じる。Oガイドが、当然のことながら、しきりに深呼吸を勧める。玉山前峰への分岐を過ぎる。玉山前峰(3238m)へは、直登800mで行けるが、今日はスルーパス。真っ白いテッセンや、薄ピンクの可憐なシャクナゲに目を奪われつつ、ひたすらトラバースを続ける。
上東埔でバスを降り、ポーターに寝袋や食器などの荷物を渡す。おかげで自分達は軽々とした装備ですむ。日ごろはバテたメンバーの荷物をダブルで背負うことが多いMr.Dashなので、背負って背負えない量ではないが、持ってくれるなら、これほどありがたいことはない。ここで美人ガイドの李さんとは、しばしのお別れだ。
舗装林道を徒歩で10分ほどで、塔塔加(たたか)の玉山公園管理処に着く。瀟洒な建物の中には、玉山の写真や説明パネルでいっぱいだ。張さんが、ここでパーミッションを取ってくれる。台湾では、ガイド同伴のうえ、警察などの入山許可がないと登山できないのだ。
許可が下りると、3キロ近く離れた塔塔加鞍部まで、管理処の車が送ってくれる。塔塔加鞍部は標高2610m。玉山への登山口である。向こう側(小南山の方角)がパッと開けている。Y井カメラマンは早速、撮影に夢中だ(写真)。
9時25分。いよいよ、ここから待望の山道。この日のゴール、排雲山荘までは8.5km。稜線に乗ることはなく、延々とトラバースしていくのだ。切れ落ちた山肌を縫うので、山荘までなんと82箇所に橋が架けられていて、通し番号のプレートがついている。橋はどれも堅固なつくりでビクともしなかった。
3000m以上は雲の中だが、それまでは時折青空も覗いている。明日の天気予報は雨なので、この時点で甘い望みは捨てているが、高い旅行費用を払っているので、神頼みに似た晴天願望は捨てられない。
道標は500mごとについている。塔塔加鞍部から約700mに、あずまやと公衆トイレがある。孟亭(Menglu Pavillion、2838m)だ。その昔、モンローという人がここで遭難したという。やや空気の薄さを感じる。Oガイドが、当然のことながら、しきりに深呼吸を勧める。玉山前峰への分岐を過ぎる。玉山前峰(3238m)へは、直登800mで行けるが、今日はスルーパス。真っ白いテッセンや、薄ピンクの可憐なシャクナゲに目を奪われつつ、ひたすらトラバースを続ける。