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大台ケ原のふもと、秘湯・小処温泉の奥に、クラガリ又の滝がある。林道終点から見える極端なゴルジュは、遡行意欲を否応にもかき立てる。9時半、入渓。あずまやにいたギャラリーが驚きながら注目している。いきなり背が立たない。のっけから泳ぐ。冷た~い!F1斜瀑自体は簡単。一人ひとり、泳いで流れの下部にたどり着き、流れのすぐ右を上がる
F2も遡行ガイドには簡単とあったが、ほとんど誰も来ていないのだろう、唯一登れそうな左岸の巻きはコケのぬめりが半端じゃない。Mr.Dashが下手クソなりにしばらくトライしたが、手のホールドが乏しく、あきらめざるを得ない。ハーケン打ってビレイしながらだったら行けたかもしれないが。
O本師匠が、厳しいゴルジュ帯の左岸手前を高巻きできないかという。確かに、うまくすると上部に出られそうだ。再び、Mr.Dashが試登。登るにつれ、ホールドが脆くなる。足場は落ち葉が積もり滑る。幸い、錆びたワイヤーがあって助かる。10m以上は登ったか、緩斜面のバンドに着く。ヌメヌメの岩盤を左にトラバースできそうだが、その先がよくない。オーバーハングの岩と、左右に泥の垂壁。これはちょっと…
残念ながらまたも断念。途中にビレイできる箇所もなく、フリーのまま今度はさっき登った岩をそろそろと下りる。落ちたら、ラッキーでも骨折、普通死ぬなぁ。久しぶりに恐怖を感じた。最後のホールドが遠いので、ともちゃんが肩を貸してくれた。幸い肩にはほとんど加重をかけずに無事に下りることができた。
その時、にわかに空が曇り、まるで山の神が遡行を拒むかのようだ。雨が強くなる。元々狭いゴルジュ。流れが細く集中しているので、水嵩が上がるのも早い。雷鳴が轟いた。これは一刻も早く、水から上がらねば。残念だが、F1を登っただけで、元のあずまやに一時退却。雷が過ぎ、雨が上がるのを待った。
F2も遡行ガイドには簡単とあったが、ほとんど誰も来ていないのだろう、唯一登れそうな左岸の巻きはコケのぬめりが半端じゃない。Mr.Dashが下手クソなりにしばらくトライしたが、手のホールドが乏しく、あきらめざるを得ない。ハーケン打ってビレイしながらだったら行けたかもしれないが。
O本師匠が、厳しいゴルジュ帯の左岸手前を高巻きできないかという。確かに、うまくすると上部に出られそうだ。再び、Mr.Dashが試登。登るにつれ、ホールドが脆くなる。足場は落ち葉が積もり滑る。幸い、錆びたワイヤーがあって助かる。10m以上は登ったか、緩斜面のバンドに着く。ヌメヌメの岩盤を左にトラバースできそうだが、その先がよくない。オーバーハングの岩と、左右に泥の垂壁。これはちょっと…
残念ながらまたも断念。途中にビレイできる箇所もなく、フリーのまま今度はさっき登った岩をそろそろと下りる。落ちたら、ラッキーでも骨折、普通死ぬなぁ。久しぶりに恐怖を感じた。最後のホールドが遠いので、ともちゃんが肩を貸してくれた。幸い肩にはほとんど加重をかけずに無事に下りることができた。
その時、にわかに空が曇り、まるで山の神が遡行を拒むかのようだ。雨が強くなる。元々狭いゴルジュ。流れが細く集中しているので、水嵩が上がるのも早い。雷鳴が轟いた。これは一刻も早く、水から上がらねば。残念だが、F1を登っただけで、元のあずまやに一時退却。雷が過ぎ、雨が上がるのを待った。