Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2018年2月2日(金) ありなしの道から妙見山へ、雪の里山歩きを楽しむ!

2018年02月04日 | 山登りの記録
■メイン写真
府下最大、全国4位の巨大ケヤキ「野間の大ケヤキ」


■今回のコース
妙見口駅→ケーブル前→(ありなしの道)→桜の森→出野三角点→野間の大ケヤキ→
阿弥陀・六地蔵磨崖仏→大堂越→妙見山→(上杉尾根)→妙見口駅


2015年に地元の有志が整備した、妙見口駅から野間の大ケヤキを結ぶ里山ルート
「ありなしの道」を歩いてきた。ここだけでは物足りないので、妙見山もセットで
登ってきた。

「ありなしの道」の名は、終点の「野間の大ケヤキ」の一画が、かつて
「蟻無宮(ありなしのみや)」という神社の境内であったことに由来する。
境内の砂を野菜や家屋にまくと、蟻が寄りつかなくなったという。



妙見口駅をスタート。



「花折街道」の名も、最近PRされるようになってきた。
池田から妙見山に至る、江戸時代の参詣道だったが。大正12年の能勢電鉄開通もあり
廃れていったそうだ。



黒川の農村集落の中を通っていく。道幅は2mもない。



こんな道標があるので迷うことはない。



日本一の里山。懐かしさを感じる風景。バックは高代寺山に続く吉川城址の尾根。



台場クヌギの祠。このあたりは昔から池田の「菊炭」の産地として知られる。
菊炭は、断面が菊の花のような放射模様がで美しい高級炭で、茶道などに用いられる。



材料となるクヌギは、高さ1~2mのあたりで順々に伐採されてきたため、
こんな妙な形になっている。これを「台場クヌギ」と呼ぶ。



バイオトイレを過ぎると、「菊炭友の会」が再生させた「桜の森」に着く。
炭焼き体験などができる、すてきな里山だ。



桜の森には、この「微笑み桜」をはじめ、エドヒガンなど原種系の桜の木が多い。
里山の再生前は、蔓性植物などが絡みつき、樹勢がそがれて花も咲かなかったという。



おっ、キノコ! いいねぇ。



尾根に登り出て、「ありなしピーク」とも呼ばれる出野(しゅつの)三角点に着く。
眺めはないが、風も樹木が遮ってくれるので、ゆっくり休憩できる。



ここからは緩やかに下り、野間の大ケヤキを目指すのだが、
途中、いきなり眼前が開けたかと思うと、メガソーラーが現れた。
2017年3月に稼働したばかりの能勢野間稲地発電所。パネルは京セラ製のようだ。
こんなトコロにまでメガソーラー。なんというか、これも時代の流れ。



「花と鳥の郷」の横を通り抜けると、野間の大ケヤキ(国の天然記念物)に到着だ。
いつ見ても、この威容に圧倒される。
看板では、樹齢1000年、目通り幹回り14m、高さ30m、枝針南北38m、東西42mという。
能勢町のHPでは、幹回り13.01m、最大枝張は幅39.3m、高さ36.2mという。



けやき資料館で、館長さん(NPO法人・大きな樹の理事長さん)に、いろいろ
お話をうかがった。
大ケヤキは、昨年春、いっぱい寄生していたヤドリギを除去し、少し樹勢が
よみがえったが、秋の台風で北東の支幹(幹周り1.4m)が長さ13.5mにわたり
折れてしまった。
ヤドリギの根が入り込み、幹の内部が空洞化していたという。



資料館で、セルフサービスで販売している「ありなしコーヒー」を頂く。
150円で本格ドリップのコーヒーが飲める!



府道4号線を東へ。
阿弥陀・六地蔵磨崖仏は、六地蔵の左端に阿弥陀如来が掘られている珍しいもの。



道を渡ると妙見献灯がある。この道に入る。



植林の中の広い林道をだらだらと登る。しだいに雪が深くなる。



堰堤のあたりでは積雪20cm程度。しかもよく滑る。



大堂越(おおどうごえ)で左へ。右側の雑木林がいい感じだ。



リフトの駅、大黒天を経て、妙見山の鳥居に着いた。
平日なので、人影もまばらだ。



彰忠碑。日清・日露戦争での戦没者慰霊塔だ。



その後に回り込むと、ひっそりと三角点が待ってくれている。



信者会館「星嶺」前のデッキから、高代寺山、大峰山、六甲山を見る。
ちょっとモヤっていたのが幸いし、水墨画のような雰囲気になった。



能勢妙見山の境内に入る。
浄水堂の水は完全に凍りついていた。
浄水堂の柱には「4代目中村歌右衛門」の銘がある。150年前に寄進されたもの。



開運殿(本殿)。立派な作りだ。
当時の領主・能勢氏が草創。
能勢氏の苦悩と活躍については、地元の歴史作家・家村耕氏(酒屋の嶋田商店の店主)の
小説に詳しい。



このシーズン、リフト、ケーブルは運休中(一部の行事日を除く)。
徒歩で下山することになるが、最も近道の新滝道は現在、崖崩れのため通行止めだ。



駐車場の端っこから、上杉尾根ルートで下山する。



ヤマザクラやクヌギ等の広葉樹の尾根で、歩いていて気持ちいい。



上杉尾根もかつての参詣道のひとつ。壊れた石灯籠がみられる。

ルートの下部は雪が消えて、粘土質の土壌がドロドロになっていた。
登山靴がぬかるみに埋もれてしまい、ズボンは泥はねで汚れまくり。

この季節は、道の状況が刻々と変わるなあ。
それでも、見どころたっぷりの里山歩きには大満足。桜が咲く頃に、また来よう。


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