Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年6月8日(土) [御杖]学能堂山へ、ベニバナヤマシャクヤクに会いに行く!

2019年06月09日 | 山登りの記録
■メイン写真
珍しいベニバナヤマシャクヤク。霧の横風を受けて花びらには雫。

■今回のコース
杉平登山口→山道分岐→林道終点→杉平峠→学能堂山→杉平峠→林道終点→(林道)→
山道分岐→杉平登山口


奈良県御杖村と三重県津市の境にある「がくのどう」。
漢字表記は、奈良県側では学能堂山、三重県側では岳の洞となる。
ほとんど植林で締められるこの地味な山が、この時期だけはハイカーで賑わう。
それは、ここの山頂に幻の花、ベニバナヤマシャクヤクが咲くからである。



伊勢本街道が通る杉平から登り始める。
もう少しの、林道の舗装が終わるあたりまでクルマで行けるが、スタート時間が遅いと
たいてい路肩は満車状態になっている。



茶畑の向こうに大洞山。美しいたたずまいだ。



コアジサイが綺麗に咲いている。



白いのもある。



ガクウツギも咲き始めた。季節は着実に夏へと近づいている。



このあたりには、ピンクがかってガクウツギも、ちらほら見られる。



浄水設備から先は未舗装林道になり、ほどなく左の山道に入る。
初めは激しく水が流れた痕があって、石がゴロゴロしていて歩きにくいが、
やがて植林の中の落ち着いた道になる。



エゴノキが咲いている。



足下にはトウゲシバ。これ、スギゴケの仲間ではなく、ヒカゲノカズラに近いシダの一種。
林床はフタリシズカが多いが、花期は終わっている。



さっき分かれた林道の終点に合流すると、坂はいっそう急勾配になる。



標高を稼いでいくと、フタリシズカはまだ咲いていた。



途中、真っ黒な粘土質の急坂を滑らないように踏ん張って、杉平峠に到着。



植林の中はせいたいけいが単調だが、そんな中でスギエダタケを見つけた。



山頂直下には、稜線にわずかに自然林が残る。深い霧に包まれる。
強い風が奈良側から吹きつけてくる。



そして到着した学能堂山だが、残念ながら絶景はおあずけ。真っ白!
風が強くて、じっとしていると寒い。



山頂の南側直下には、待ってました、ベニバナヤマシャクヤクがちゃんと咲いていて
くれていた。今が旬と言った感じだが、まだ蕾も少しある。
密生する種類ではないので、広い山頂部にぽつんぽつんと散在するような感じで分布する。



近畿近辺では、大峰山系の観音峰と、学能堂が知られている。
京都の美山には大群落が保護されていて、観光客に公開されているが、
非常に珍しい種である。



山頂直下で風を避けてランチ。ウリハダカエデの幹に映えたコケに水滴がついて
なんとも妖精的な世界。



下山は、未舗装林道を歩くことにした。
ちょっとでも違うルートを歩いて変化をつけたいからだ。

往路の山道よりも植生が豊かで、コアジサイ、モチツツジ、サンショ、
サルナシ、マタタビなどを観察しながらゆっくり下山した。

帰りは姫石の湯でまったり過ごし、文字通り「のんびり」の山行となった。


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