Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年9月10日(土)~11日(日) [大峰]稲村ヶ岳山荘に泊る!!

2016年09月12日 | 山登りの記録
■メイン写真
稲村ヶ岳への日帰り登山が難しいハイカーにとっての救世主、稲村ヶ岳山荘


■今回のコース
10日 洞川温泉バス停→母公堂→法力峠→山上辻(稲村ヶ岳山荘)→稲村ヶ岳→
   稲村ヶ岳山荘(泊)
11日 稲村ヶ岳山荘→大日山→稲村ヶ岳山荘→法力峠→母公堂→面不動鍾乳洞→
   洞川温泉バス停


京阪神から稲村ヶ岳に日帰りで登ろうと思うと、早朝発、深夜着になる
ことを覚悟せねばならない。
公共交通機関を使うとなおさら、日帰りは難しい。
結局、稲村ヶ岳への日帰り登山は、事実上、奈良県民だけの特権だ。

しかし、山頂近くにある山小屋・稲村ヶ岳山荘を使えば、1泊2日で
余裕をもって登れ、洞川温泉街での観光も楽しめる。
今回は、「山小屋初体験」の方々も含め、ゆったりと稲村ヶ岳の初秋を
楽しんできた。



バスで終点の洞川温泉へ。そこから、温泉街を抜けて東へ進む。
ともちゃんが引率し、Mr.Dashは、いざという時の"保険"のためマイカーを
母公堂へ先に回送しておいた。



母公堂。
役行者の母君が、厳しい修行を行っている役行者の身を案じて、
ここまでやってきたが、大蛇に行く手を遮られた。
それを知った役行者は、ここに庵を建て母を住まわせることで、
たまに自分が母に会いに来れば、母を危険な目に遭わせなくて済むと考えた。
そして、女人結界門を母公堂に設けたという。これが、女人禁制のはじまりと
される。女人禁制の起源は、決して女性差別ではなく、母を思う心だったのだ。

母公堂の堂守さんとも、このところの取材や資材ボッカなどですっかり
馴染みになり、ともちゃんたちが到着するまでの間、世間話を楽しんだ。



稲村ヶ岳登山口から、登山スタート。

しばらくは植林の単調な道なので、路傍の草花に目をやりながら進む。



ツルニンジン。



ミカエリソウ。大群落が広がっている。



切株が、小さなキノコ庭園になっていた。



ハガクレツリフネ。

法力峠を過ぎると、しだいに自然林に変わる。
ブナやカエデ、リョウブ、オオカメノキなどが美しい。
オオカメノキの実は赤く色づきつつあり、秋の訪れを感じる。



しだいに急な岩場も出てくる。



アキノキリンソウ。



桟橋が落石で崩壊した横を通り抜ける。
この付近では、滑落事故が起きており、油断できない。



順調に、稲村ヶ岳山荘に到着。
荷物をデポし、山頂をめざす。



トリカブト。



大日山が大きく見えてきた。



大日のコル。迫力だ。
昨年9月、岩本谷を遡行したときは、最後にここを突き上げた。
岩本谷遡行の模様はココをクリック



稲村ヶ岳の山頂に到着!!
羽アリが乱舞しており、たかってきては噛むので困る。
もう少しのんびりしたかったのに、ほんの短時間で退散することに。



やや雲が多かったが、稲村ヶ岳から見る山上ヶ岳には陽が当たっていた。
遠く金剛山地まで見通せて、大阪方面からお越しのメンバーは
「いつも見ている景色が、反対側から見えた!!」と歓声。

稲村ヶ岳山荘に戻る。



夕食は、ここの名物、味噌鍋。すばらしく美味い。
にぎやかに、和気あいあいとした時間が過ぎる。
小屋のご主人から、貴重なお話をいろいろと伺う。
ちなみにご主人の弟さんと、Mr.Dashは、かつて同じ会社で働いていた。
大企業すぎて、互いの面識はないのだが。

夜は早々に就寝。ぐっすり眠れた。



翌朝。
抜けるような青空。



昨日、時間の関係で行けなかった大日山へ、朝のお散歩。



スリルたっぷりのハシゴ、鎖場をこなし、大日山のピークへ。



大日山から、八経ヶ岳、弥山方面を眺める。
昨日は山頂部にわずかに雲がかかっていた。



西吉野あたりには、朝霧がたちこめていた。

山荘に戻り、荷を整え、下山を開始する。



下山途中、きれいな鳥の羽をみつけた。調べたら、カケスの羽のようだ。



洞川に下り、ちょっと観光。面不動鍾乳洞へ。
本格的なモノレールは16人乗りで、この日は人出が多くピストン運行。



面不動鍾乳洞は観光洞として整備されている。

それぞれ、洞川とうふ、陀羅尼助など、いろいろお買い物を済ませ、
2日間の山行をしめくくった。
限られた時間の中、つい、ピークを駆け抜ける山行が中心になりがち。
しかし、時間をかけた山行も、いいものだ。


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