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■メイン写真
雪はやんだが、まだ強風が吹きすさぶ嶽ノ森山の雌岳(バックは雄岳)
■今回のコース
道の駅一枚岩→登山口→変則十字路→嶽ノ森雄岳(上ノ峰)→コル→雌岳(下ノ峰)→
コル→相瀬登山口→道の駅一枚岩
関西百名山の中で最南端の嶽ノ森山。紀勢道路のおかげで、京阪神からも日帰りが
可能になった。
すさまじい寒波が近畿北中部を襲ったこの日は、和歌山県の一番南でも、時折強い北風に
乗って雪が真横に降ってくる寒い一日となった。
岩場の急坂が続くスリリングなルートと、山頂からの抜群の展望、そしてユニークな岩の形状で、
面白さは最高だった。
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道の駅一枚岩に到着。美しい古座川の対岸には「一枚岩」がそびえる。
高さ約150m、幅約800mあり、国の天然記念物に指定されている。
流紋岩質凝灰岩でできた特異な形の岩峰は、熊野カルデラの「古座川弧状岩脈」の一部だ。
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一枚岩トンネルの手前で右の道に入ると、すぐに登山口がある。
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いきなり急登が現れ、ジグザグに高度を稼ぎ、鎖がついたトラバース箇所を抜ける。
左側は犬鳴谷へと切れ落ちている。
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その犬鳴谷に、しだいに近づいていく。
丈の長い、棘が著しく強いキイチゴがある。温暖な地域に見られるホウロクイチゴという種類だ。
果実は夏場に熟すが、美味いというほどではないという。実はまだ食ったことがない。
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とうとう水がほとんど枯れた犬鳴谷に着く。一面が美しいコケに覆われていた。
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最初の奇景ポイント、ナメトコ岩にさしかかる。進行方向右側(左岸)は一枚岩になっている。
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歩幅に合わせて岩がチッピングしてあるので歩きやすい。
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ナメトコには、珍しいシダの一種、イワヒバがたくさん見られた。
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ミズゴケの類もみられる。ウスベニミズゴケかなぁ?
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しばらく単調な植林帯になるが、峯ノ山への分岐を過ごすと、再び強烈な急坂が始まる。
尾根に出ると、予想していた通り強烈に冷たい北風が吹きつけてきた。
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固定ロープがかかった岩場をよじ登り、鎖が設置された崖をトラバースする。
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嶽ノ森の雄岳に到着。
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すぐ南にある三角形の雌岳を眺める。向こうに広大な太平洋が広がる。
絶景に見とれていたら、北から急に雪雲が襲ってきた。あっという間に周囲が白く霞み、
雪が真横に降ってきた。これはたまらんと、吹きっさらしの雄岳をあとにした。
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ものすごい岩場を慎重に下り、キレットから雌岳へ登り返す。
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雪雲が通り過ぎ、雌岳山頂直下で風が岩に遮られると、さすが南紀という暖かさを感じた。
山頂部の樹木は相変わらず烈風で揺れているが。
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そして雌岳の山頂に到着。狭い岩場に恐る恐る登ってみる。
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さっきまでいた雄岳。左側はほぼ垂直だ。
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先ほどのキレットに戻り、南側に下る。ここもかなりの激下りだ。
岩場が終われば、雌岳直下の南側に回り込む。
雌岳の垂壁を見上げると首が痛くなるほどだ。
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垂直にそそり立つ岩盤は、城の石垣のような節理がみられて面白い。
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豆腐岩は四角い豆腐を積んだよう。
ウラジロやコシダが茂る植林帯。ウラジロを摘んで投げると、グライダーのように
風を受けてふわっと飛んでいった。
相瀬側の登山口に下山し、道の駅へ戻る。
道の駅はリニューアルされ、感じのいいお兄さんが出迎えてくれた。
店内もかなりオシャレになっていて、次に来るときは軽食もトライしてみたいなと思った。
雪はやんだが、まだ強風が吹きすさぶ嶽ノ森山の雌岳(バックは雄岳)
■今回のコース
道の駅一枚岩→登山口→変則十字路→嶽ノ森雄岳(上ノ峰)→コル→雌岳(下ノ峰)→
コル→相瀬登山口→道の駅一枚岩
関西百名山の中で最南端の嶽ノ森山。紀勢道路のおかげで、京阪神からも日帰りが
可能になった。
すさまじい寒波が近畿北中部を襲ったこの日は、和歌山県の一番南でも、時折強い北風に
乗って雪が真横に降ってくる寒い一日となった。
岩場の急坂が続くスリリングなルートと、山頂からの抜群の展望、そしてユニークな岩の形状で、
面白さは最高だった。
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道の駅一枚岩に到着。美しい古座川の対岸には「一枚岩」がそびえる。
高さ約150m、幅約800mあり、国の天然記念物に指定されている。
流紋岩質凝灰岩でできた特異な形の岩峰は、熊野カルデラの「古座川弧状岩脈」の一部だ。
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一枚岩トンネルの手前で右の道に入ると、すぐに登山口がある。
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いきなり急登が現れ、ジグザグに高度を稼ぎ、鎖がついたトラバース箇所を抜ける。
左側は犬鳴谷へと切れ落ちている。
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その犬鳴谷に、しだいに近づいていく。
丈の長い、棘が著しく強いキイチゴがある。温暖な地域に見られるホウロクイチゴという種類だ。
果実は夏場に熟すが、美味いというほどではないという。実はまだ食ったことがない。
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とうとう水がほとんど枯れた犬鳴谷に着く。一面が美しいコケに覆われていた。
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最初の奇景ポイント、ナメトコ岩にさしかかる。進行方向右側(左岸)は一枚岩になっている。
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歩幅に合わせて岩がチッピングしてあるので歩きやすい。
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ナメトコには、珍しいシダの一種、イワヒバがたくさん見られた。
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ミズゴケの類もみられる。ウスベニミズゴケかなぁ?
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しばらく単調な植林帯になるが、峯ノ山への分岐を過ごすと、再び強烈な急坂が始まる。
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嶽ノ森の雄岳に到着。
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すぐ南にある三角形の雌岳を眺める。向こうに広大な太平洋が広がる。
絶景に見とれていたら、北から急に雪雲が襲ってきた。あっという間に周囲が白く霞み、
雪が真横に降ってきた。これはたまらんと、吹きっさらしの雄岳をあとにした。
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ものすごい岩場を慎重に下り、キレットから雌岳へ登り返す。
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雪雲が通り過ぎ、雌岳山頂直下で風が岩に遮られると、さすが南紀という暖かさを感じた。
山頂部の樹木は相変わらず烈風で揺れているが。
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そして雌岳の山頂に到着。狭い岩場に恐る恐る登ってみる。
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さっきまでいた雄岳。左側はほぼ垂直だ。
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先ほどのキレットに戻り、南側に下る。ここもかなりの激下りだ。
岩場が終われば、雌岳直下の南側に回り込む。
雌岳の垂壁を見上げると首が痛くなるほどだ。
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垂直にそそり立つ岩盤は、城の石垣のような節理がみられて面白い。
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豆腐岩は四角い豆腐を積んだよう。
ウラジロやコシダが茂る植林帯。ウラジロを摘んで投げると、グライダーのように
風を受けてふわっと飛んでいった。
相瀬側の登山口に下山し、道の駅へ戻る。
道の駅はリニューアルされ、感じのいいお兄さんが出迎えてくれた。
店内もかなりオシャレになっていて、次に来るときは軽食もトライしてみたいなと思った。