■2011年8月13日(土)
朝6:15、ロープウェイの駅でセバスチャンと合流する。
6:30の始発で、エギーユ・デュ・ミディ駅へ。
この時間のゴンドラには、一般の観光客は少なく、殆どが装備万端の岳人である。
窓の外を見て「うわー、キレイな景色」などと言ってるような人は誰もおらず、
眼光鋭く、やる気に満ちている。なんとなく異様な雰囲気である。
さて、エギーユ・デュ・ミディからは、アイゼンを着け、雪のトンネルをくぐり、
いきなり、急な雪のヤセ尾根を下る。尾根の幅は50-60センチしかなく、両側は
転げ落ちたら停まらないと思われる斜面である。
ビジュアル的にはとんでもないのだが、実際に歩いてみたら、それほどの危険は感じなかった。
もちろん、ガイドがアンザイレンしてくれといるという安心感は大きい。
およそ300m下り、コル・デュ・ミディ(3532m)の大雪原を迂回する。
ここから2度の急登を、かなり速いペースで登っていく。
ヨーロッパ方式なので、ほぼ立ち止まらない。
途中、クレバスが奈落へ口をあけており、かろうじてつながった雪のブリッジを
大股に越えていく瞬間は、いっぱしの登山家になったような気持ちになる。
ともちゃんは、昨日、弱気だったのは体調に変調を来たし始めていたことが
原因のようで、今日もかなり苦しそうである。
ガイドがアンザイレンしたザイルをグイグイ引くが、足が前に出ないようだ。
「この遅さでは、山頂に着かない。がんばれ、がんばれ」
ともちゃんの諦めは意外に早く、標高4200mを過ぎたあたりで、ギブアップ宣言。
モンブラン山頂へは、それほどの難所はないのだが、ここから再度、少し下りて、
登り返して4807mまで行かなくてはならない。
普段であれば、こんな標高差は、メじゃないのだが。
ともちゃん一人を放っておくわけには行かないので、無念の下山となった。
ああ、このままマッターホルンもモンブランも登れないまま帰国することになるのか・・・
断念する時間が早かったこともあり、このまま引き返さずに、せっかく、ここまで
来たのだから少し遊んでいこうと、セバスチャンが言ってくれた。
そこで帰路、途中の小ピーク、といっても岩とのミックスで多少、テクニカルな登りが
要求される、モンブラン・デュ・タキュ峰(4248m)に立ち寄った。
頂上部は殆ど岩登りで、じつに楽しかった。
セバスチャンの勧めで、この日はコスミーク避難小屋に宿泊することにした。
エギーユ・デュ・ミディの南西直下にある山小屋である。
避難小屋という名前なので、ほとんど素泊まりかなと思いきや、
じつに広々とした、また、暖かい食事もきちんと出される、充実した山小屋だ。
日本人は、我々のほかは、誰もいなかった。
夕食は豪華なコース料理。テーブルごとに大皿が置かれて、それをシェアする。
カマンベールチーズ、大量の野菜スープ、黒パン、グリルした輪切りトマト、
鶏肉のカレー煮とタイ米、そしてベリーソースがかけ放題のプレーンヨーグルト。
おいしくいただいた。
食後、テラスから眺めるアーバントロートは、この世の天国をみるようだった。
唯一あれっと思ったのは、どうやらトイレが垂れ流しになっているようで、
上昇気流にあおられて、テラスの端はとんでもない臭い風が上がってきていた。
なお、この小屋は140人収容。トイレは水洗で、大用4個、小用2個を確認した。
小屋の床下には、6000キロリットルもの水を備蓄しているという。
もちろん電気もつく。
朝6:15、ロープウェイの駅でセバスチャンと合流する。
6:30の始発で、エギーユ・デュ・ミディ駅へ。
この時間のゴンドラには、一般の観光客は少なく、殆どが装備万端の岳人である。
窓の外を見て「うわー、キレイな景色」などと言ってるような人は誰もおらず、
眼光鋭く、やる気に満ちている。なんとなく異様な雰囲気である。
さて、エギーユ・デュ・ミディからは、アイゼンを着け、雪のトンネルをくぐり、
いきなり、急な雪のヤセ尾根を下る。尾根の幅は50-60センチしかなく、両側は
転げ落ちたら停まらないと思われる斜面である。
ビジュアル的にはとんでもないのだが、実際に歩いてみたら、それほどの危険は感じなかった。
もちろん、ガイドがアンザイレンしてくれといるという安心感は大きい。
およそ300m下り、コル・デュ・ミディ(3532m)の大雪原を迂回する。
ここから2度の急登を、かなり速いペースで登っていく。
ヨーロッパ方式なので、ほぼ立ち止まらない。
途中、クレバスが奈落へ口をあけており、かろうじてつながった雪のブリッジを
大股に越えていく瞬間は、いっぱしの登山家になったような気持ちになる。
ともちゃんは、昨日、弱気だったのは体調に変調を来たし始めていたことが
原因のようで、今日もかなり苦しそうである。
ガイドがアンザイレンしたザイルをグイグイ引くが、足が前に出ないようだ。
「この遅さでは、山頂に着かない。がんばれ、がんばれ」
ともちゃんの諦めは意外に早く、標高4200mを過ぎたあたりで、ギブアップ宣言。
モンブラン山頂へは、それほどの難所はないのだが、ここから再度、少し下りて、
登り返して4807mまで行かなくてはならない。
普段であれば、こんな標高差は、メじゃないのだが。
ともちゃん一人を放っておくわけには行かないので、無念の下山となった。
ああ、このままマッターホルンもモンブランも登れないまま帰国することになるのか・・・
断念する時間が早かったこともあり、このまま引き返さずに、せっかく、ここまで
来たのだから少し遊んでいこうと、セバスチャンが言ってくれた。
そこで帰路、途中の小ピーク、といっても岩とのミックスで多少、テクニカルな登りが
要求される、モンブラン・デュ・タキュ峰(4248m)に立ち寄った。
頂上部は殆ど岩登りで、じつに楽しかった。
セバスチャンの勧めで、この日はコスミーク避難小屋に宿泊することにした。
エギーユ・デュ・ミディの南西直下にある山小屋である。
避難小屋という名前なので、ほとんど素泊まりかなと思いきや、
じつに広々とした、また、暖かい食事もきちんと出される、充実した山小屋だ。
日本人は、我々のほかは、誰もいなかった。
夕食は豪華なコース料理。テーブルごとに大皿が置かれて、それをシェアする。
カマンベールチーズ、大量の野菜スープ、黒パン、グリルした輪切りトマト、
鶏肉のカレー煮とタイ米、そしてベリーソースがかけ放題のプレーンヨーグルト。
おいしくいただいた。
食後、テラスから眺めるアーバントロートは、この世の天国をみるようだった。
唯一あれっと思ったのは、どうやらトイレが垂れ流しになっているようで、
上昇気流にあおられて、テラスの端はとんでもない臭い風が上がってきていた。
なお、この小屋は140人収容。トイレは水洗で、大用4個、小用2個を確認した。
小屋の床下には、6000キロリットルもの水を備蓄しているという。
もちろん電気もつく。